なんとなくインスタを使っている大人に読んでほしい本

最近どうも、同世代や少し上の年齢の方々の発言が気になってしかたありません。

同世代の女性たちが、20代女性に向かって、
「その歳ならまだ大丈夫よ～。私たちの年齢になるとね～」
「そうそう」
などと言っている、わりとよく見かける光景。

自分がそう言われていた20代のころは、失礼ながら「おばさんっぽいなぁ」と思っていました。いざ自分がその年齢になって、同世代がそう言っているのを見かけると、昔以上に発言者がおばさんっぽく見えるのです。説教くさくて。

「こうすると老けるから、今から気をつけて」というような、相手のためになりそうな経験談であればいいのですが、そうではなく、ただ自分が言いたかっただけの発言、というところも、美しさに欠け、なんだか老いを感じさせられてしまうのですよね。

そんな理由から、最近の私のテーマは、「若い人から学ぶ」になっています。凝り固まった経験者よりも、もっと自由で柔軟な発想を取り入れたい、という気分。

若い人、という言い方は、おばさんくさくてすごく嫌なのですが、わかりやすい単語なので、今回のコラムでは便宜上こう表現しようと思います。

■イマドキの10～20代は、ググるよりインスタの「ハッシュタグ検索」が主流

『SNSで夢を叶える』。最近読んだこちらの本は、SNS（特にインスタ）を使っている大人世代にぜひ読んでいただきたい本。

アラフォーが、「夢を叶える」って、どういうチョイスだ（笑）と、一笑を買いそうですが、タイトルだけで判断するのはもったいないほど、SNSを使いこなすという点で、とても実践的な内容。

主要なSNSの基本と特徴から、響く投稿はどんなものなのか、フォロワーを増やす方法などが一通り書かれていて、これを読んでおけばだいたいのことが網羅できます。

インスタを使っている大人世代の何割が、今の10～20代の女性の間では「ググるよりもハッシュタグ検索」だと知っているのでしょうか？

よくわからないまま、なんとなくSNSを使っている――そんな方たちにもってこいの１冊です。

■悪意のある意見への対処法も

本書はテクニックだけでなく、発信する人の考え方やメンタルにも言及しています。

悪意のある意見が寄せられたときの対処方法が書かれている部分では、

　街を歩いていて、知らない人にいきなり「死ね」とか「ブス」とか言われたら、どう思いますか？「この人はヤバい人だ。関わらないでおこう」と思いますよね。
　ネット上だと、なぜか叩く側が強いという風潮があるので忘れてしまいがちですが、本来はそういう発言をする人の方がおかしいんです。
（63ページより引用）

言われてみればその通りなのに、SNSを使っている大半の人がこういう発想に至れない部分なのではないでしょうか。

この一文だけでも、SNSでの発信に対する恐怖心や不安感を取り除くことができるかと。

こんなところからも、著者・ゆうこすさんの賢さが垣間見えて、すごいなぁと素直に感心させられます。

■SNSをもっと楽しく使いたいなら

「20代の若い人の書いた本なんて、今の私には無縁だし」と食わず嫌いをせず、情報のひとつとして柔軟に取り入れてみると、新しい世界が広がって、SNSをより楽しく使うことができますよ。

SNSは友達の間だけでひっそり使いたい、という方は無縁でもいいかもしれませんが、そうでない方は、こちらの本や、SNSを使いこなしている世代の投稿を積極的に見て、参考にしてみることをおすすめします。

私もこの本に影響されて、現在自分のインスタアカウントをいろいろといじっているところです。そうして試したことで反応が変わってくると、だんだんと面白くなってくるんですよね。

漠然と生活していると、大人がなかなか感じられない、「成長するって楽しい！」といった感情を味わうこともできて、日々の生活もなんだか楽しくなってきます。

インスタに加えて、もうひとつ成長したい部分としては、「若い人」以外のうまい表現方法ができる程度の語彙力でしょうか。

このコラムで繰り返し書いたせいで、自分が５歳くらい老けたような気がします（苦笑）。