お金の新時代! 話題の仮想通貨をわかりやすく解説
テレビでも仮想通貨のCMを見かけるようになりました。「大丈夫かな?」と思う反面で、「新しいものは挑戦してみたい!」と考える人も多いのではないでしょうか。仮想通貨のメリット・デメリットから、仮想通貨を見極めるポイントをお伝えします。
テレビCMや経済系の雑誌、本屋の本棚にも“仮想通貨”の文字を見かけることが増えてきました。
それに伴い、FPとしてお金の相談を受けていると
「仮想通貨を始めたほうがいいですか?」
「仮想通貨ってなんですか?」
など、仮想通貨についての相談も増えてきています。相談者も、投資の経験がない人から投資の経験がある人まで幅広いです。
仮想通貨は、銀行や証券会社のように実店舗がないため、情報は自分で収集しなければなりません。仮想通貨での支払いも少しずつ広まっています。いざというときのために、仮想通貨について知識を蓄えておきませんか。
■仮想通貨ってあやしくない?
仮想通貨ってあやしそう……という印象だったのが(筆者はそう思っていました)、2016年5月に仮想通貨を決済通貨と認める法改正が行われ、金融庁が監督官庁となり信頼性がアップしました。
仮想通貨とは、
・不特定の人が代金の支払い等に使用でき、かつ日本円や米ドルなどの法定通貨と相互に交換できる
・電子的に記録され移転できる
・日本円やプリペイドカードではない
以上3つの性質を持つ財産的価値をいいます。
仮想通貨の中でも、知名度や時価総額が圧倒的なのが“ビットコイン”です。
仮想通貨に興味を持ったら、ビットコインから始めるのがわかりやすいでしょう。
ビットコインとは
仮想通貨の種類は数百を超えるとも言われています。その中で、ビットコインは知名度も、取引量も、時価総額が一番のため、信用性は高いといえるでしょう。
2017年9月25日現在のビットコインの時価総額は約614億ドル(出典:「blockchain.info」)。
1ドル110円で換算すると約6.7兆円になります。
ビットコインはバーチャルなお金で、コインや紙幣がありません。特定の国に属さないため日本銀行等の通貨の発行や発行量をコントロールする組織がなく、世界中で使用できます。
発行や管理はネットワーク参加者が主体となり運用し、1日24時間365日取引が可能となります。
ビットコインのメリットは、
・投資をすれば増える可能性があること
・送金や決済手段として使えること
です。
これらの特徴にメリットを感じる人が増えてきて、ビットコインが注目され始めました。
ビットコインは売り買いをした差額でお金を増やすことができます。昨年からビットコインの価格は大幅に値上がりをしています。
また、投機的取引に注目されがちですが、決済機能としてお金を支払うことができます。海外に送金する手数料が安かったり、日本ではビックカメラなどで使え、少しずつ広まっているんですよ。
デメリットは、価格の変動が激しいことです。株のように、刻々と価格は上がったり下がったりしています。増えることだけを期待するのではなく、損をしてしまう可能性があることも、知っておいてくださいね。
■仮想通貨への投資を勧められたときの判断ポイント
仮想通貨は、世の中に浸透しきっていないため、情報も通貨としての信頼度も玉石混淆。
相談の中でも、とくに増えてきたのが「こんな仮想通貨を勧められているんですが、始めたほうがいいですか?」という声です。
仮想通貨を始めたほうがいいかどうかは、いくつかの判断基準を持っておくと便利です。
例えば、「仮想通貨を勧められているんだけど、一緒に買わない?」と誘われたら、みなさんはどうしますか?
ここのチェックポイントは「勧めてくれた人の信用」よりも「仮想通貨を確認」です。通貨の名称やどんな会社が関わっているかを確認しましょう。
投資の共通事項ですが、紹介してくれた人の信用で決めずに、取引対象の信頼度で判断することが大切です。まずは、金融庁・財務省に登録を受けているかを確認して。
通貨の名称や会社名がネットを検索しても出てこない、曖昧な情報しか持っていない場合、判断は見送りましょう。
人は生きていると思わぬ投資話に遭遇します。
聞いたこともない会社名、立派に見せるための片仮名や英語ばかりが並ぶパンフレット、でもそのパンフレットの紙質は粗悪……。
自分に知識がなかったり、相手が堂々と話していると「疑っている私がおかしい?」と感じてしまうものです。
価格が動く商品全般に共通することですが、“怪しいこと・わからないことには投資しない”は大原則です。
■通貨、新時代へ!
新しい通貨として注目される仮想通貨。目に見えるものではないため、実体がつかみにくいですが、これからもっと身近な存在になるでしょう。参考にしてみてくださいね。
※仮想通貨やビットコインの取引は自己責任で行いましょう
DRESSマネー部に入部しませんか?
お金を上手に貯める・増やす・使うことを、一緒に考えてみませんか?
入部はこちら↓