いずれ子供を持つなら……晩産化が進む時代に知っておきたい3つのお金事情
第一子出産時の母親の平均年齢は30歳を超えています。子供を産む年齢とお金の関係について知っておきましょう。
昭和50年、第一子出産時の母親の平均年齢は25.7歳でした。平成27年の第一子出産年齢は30.7歳。第二子の平均出産年齢は32.5才です(人口動態統計、厚生労働省)。
親世代とDRESS世代。
働き方も結婚、出産に関しても価値観は少しずつ変化してきています。それでも変わらないのは“生きていくにはお金がかかる”ということ。
出産年齢の高齢化に伴い、知っておきたいお金の話をお伝えします。
その1.お金の貯めどきが短くなるのが晩産化
人生にはお金が貯めやすい時期があるのは知っていますか?
「出産前」
「子供が小学校に入学する前」
「子供の独立後」
ライフプランやマネープランを考えるとき、この3つの時期がお金の貯めどきと言われています。
出産年齢の平均が20代だった頃は、子供が生まれてから人生の資金計画を練ってもゆとりがありました。しかし、出産年齢の平均が30歳を超えている現代は、結婚や出産をきっかけに計画を立て始めると、あとになって「ゆとりがない」「貯まらない」と、後悔してしまう可能性があるのです。
「出産前」「子供が小学校に入学する前」の貯蓄目的は、主に子供の教育資金。「子供の独立後」期間の貯蓄目的は老後資金です。
出産年齢が高くなっても「出産前」「子供が小学校に入学する前」までの貯めどき期間は平等にありますが、出産した年齢が高くなるにつれて「子供の独立後」の貯めどき期間は短くなってしまいます。
たとえば、26歳のときに出産した人は、50歳くらいになって、子供が自分の手を離れていきます。この場合、50歳から自分の老後資金を貯め始める余裕があります。
しかし、35歳で出産した人は59歳ごろに子供が独立。60歳が定年なら、定年前の1年間しか老後資金を貯めるチャンスはなくなってしまいます。そのため、教育資金と並行して老後の準備をしていく必要が出てきます。
出産年齢の高齢化によって、お金の貯めどきにも変化が出ているのです。
その2.人生の3大資金にも影響
人生の3大資金といわれるのが、住宅資金・教育資金・老後資金です。
このうち教育資金と老後資金、ふたつの資金を準備する期間が重なってしまうのが晩婚化・晩産化の宿命。ライフスタイルによっては、トリプルパンチの人も出てくるかもしれません……。
子供が独立した後に、資金を貯める時期が短い人は、老後資金と並行して教育資金を準備しましょう。
優先順位が高いのは、老後資金です。住宅資金も教育資金もお金が足りなければ「借りる」という手段があります。しかし、老後資金は誰も貸してくれません。老後のための貯金が足りなければ、年金などの収入の中でやりくりをするか、働くしかないのです。
教育資金にかけすぎて、老後の不安が残るなんてことにならないように、貯金の計画を実行に移したり、資産運用を始めたりしてみてはいかがでしょう。
その3.お金の使い方にも差が出てくる
晩産化に伴いお金の使い方に習慣がついている人も……。
20代に出産した友達は、給料を子育ての費用として使ったり、自宅購入の頭金を貯めたり……。なんとかやりくりしながら生活していたのかもしれません。
そんな友達を横目に、稼いだ給料は自己投資のためのエステ代や洋服代になっている人もいるのではないでしょうか。
このお金の使い方は、要注意。子供が生まれてからも支出する習慣が直らない可能性もあります。独身時代やDINKs時代よりも出費がかかることを肝に銘じて、メリハリのあるお金の使い方を心がけましょう。
■まずは知ることが第一歩
“今”結婚していなかったり、“今”子供がいなかったりすると、将来のことって想像しづらいですよね。それでも、いずれは……と考えるのであれば、お金の準備をしておきましょう。
「人生の貯めどき・人生の3大資金・お金の習慣」を知っているだけで、人生の転機を迎えたときの手がかりになります。
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