人生の満足度をステータスだけで決めない。「おひとりさま」を楽しむ秘訣
結婚・出産をしないと決めた、とあるアラフォーの「おひとりさま」女性。世間の厳しい目を多少感じつつも、今のところハッピーに過ごしているそう。今回はそんな彼女に「おひとりさま」を楽しむコツを聞きました。
■「世間体」さえ気にしなければ「おひとりさま」は悪くない
今年40歳になります。もともと恋愛体質じゃなく、恋人がいた期間よりいない期間が長いです。
一時期婚活をしてましたが、結婚してもいいと思えるような男性に巡り合うことはなかったです。時間とお金の無駄だと思って、もうやめてしまいました。今は「おひとりさま」を満喫しています。
「おひとりさま」で一番つらいのは、世間体。親もどこか私が結婚していないせいで肩身が狭そうだし、Webの記事でも「子供を育てたことがない人は、社会性が低い」とか「40にもなって独身というのはどこか人間的に問題がある」とか好き勝手書かれますよね。そういうのを見かけるたびに嫌だな、とは思います。
ただ、逆に言うとつらいのはそれだけで、あとは自由気ままに過ごしています。
■日々の生活は「ひきこもりタイム」と「アクティブタイム」をバランスよく
「ひきこもりタイム」と「アクティブタイム」をバランスよく作るように心がけています。
「アクティブタイム」は文字通り、アクティブに過ごす時間。友人とランチしたりもそうですが、ボランティアだったり読書会だったり、知らない人と関わるイベントに顔を出すようにしています。
「おひとりさま」って交友関係が狭くなりがちじゃないですか。そこを埋めるためには自分から動くしかないですよね。そこまで社交的な方じゃないですけど、ピンとくる催しがあったら、なるべく参加するようにしています。
そこで意気投合した方とその後また別のイベントでご一緒したり、ということも最近あって、少しずつ交友関係が広がってきています。
「ひきこもりタイム」はとにかく家から一歩も出ずに、好きなことをする時間です。私は映画が好きなので、映画を観ることが多いです。食事もデリバリーですませ、ビールを飲みながら延々と映画をみる時間、最高です。
こうやって自由きままにのんびりできるのは、「おひとりさま」ならではだな、というのがあって。そういう時間も当たり前ですけど、ものすごく大切にしています(笑)。
■「子供がいない」ということについて
少子化だ、と言われているし、産める性なのに結婚もしないで……というのを、少し負い目に思っているところはあります。ただ、だからといって、いまさらどうしようもないなって。
その負い目を感じている分、兄弟の子育てを少しでも手伝うようにしています。もう私でも見られるくらいの年になったので、留守番役を買って出たり、物入りのときには援助もしようと思います。
あとは、ボランティアかな。家庭環境が複雑な子供に勉強を教えるようなボランティアがあるようなので、調べてみて良さそうだったら、そのうち参加してみるつもりです。
■「老後」についてはどう考えている?
正直あまり考えていないですね。というのも私の職業は定年がないので、体の自由がきく限りは働くし、きかなくなったら老人ホームでも……と思ってます。病気とか怪我とかも、まあそのときになって考えればいいかな。
保険には入っているので、ある程度はカバーされるだろうし、貯蓄もあります。まあなくても、日本は社会保障が整っているので、そんなに悲惨なことにはならないんじゃないでしょうか。
独身だと老後が心配でしょ、と言われるんですけど、結婚してても夫婦同時に亡くならない限り、最後はどちらかがひとり暮らしになりますよね。私は「死ぬときは誰でもひとり」だと思っているので、独身だから老後が心配というのはあまりないです。
■「ステータス」だけで人生の満足度は決まらない
婚活していたころは「結婚しないと不幸になる」という思い込みがあったし、もう婚活やめようと決めたときは「一生幸せになれないな」と考えて泣きました。
ただ、結婚する目的のためだけに誰かと会って、お互いに値踏みするのがすごく苦痛で。婚活をやめたら長年の悩みだった肌荒れもよくなって(笑)。今はこれでよかったなと思っています。
今は「結婚/未婚」のステータスだけで、人生の満足度は決まらないと思っています。仕事柄いろいろな人にお会いする機会がありますが、結婚しているからといって、必ずしも幸せだとは限らない。
人生どうするかは自分次第。自分の決断でどうとでもなる「おひとりさま」でも十分幸せになれるし、私はそれを証明していきたいなと思っています。