「シャングリ・ラ ホテル 東京」で夏のステイケーションを体験
最近よく聞く「ステイケーション」。遠出することなく、自宅の近くに宿泊施設に1〜2泊滞在して自分らしい時間を過ごすという新しい旅のスタイルで、コロナ禍の昨今、注目されています。旅に出るのも躊躇してしまうこの夏、自宅から30分足らずの「シャングリ・ラ ホテル 東京」にステイケーションしてきました。
■交通費や時間をかけず、都内でしっぽり過ごす
遠くに意気揚々と旅行に行けないのはさみしいですが、交通費や時間をかけず、都内のラグジュアリーホテルで憩うというのはなかなかナイスアイデアなんじゃないの? と、この夏は都内でステイケーションを楽しむことにしました。宿泊先に選んだのは、「シャングリ・ラ ホテル 東京」。東京駅に隣接する37階建ての複合ビル「丸の内トラストタワー本館」の最上階11フロアを占める、総客室数200のラグジュアリーホテルです。
同ホテルのステイケーションプランはふたつ(※)。28階のフロント前にある「ザ・ロビーラウンジ」で提供している、メロンを贅沢に使ったかき氷、もしくは、世界5都市のシャングリ・ラ ホテルのスイーツが楽しめるアフタヌーンティーを、特別に客室に用意するというもの。安心安全というメリットに加え、だらだらと(笑)、いえ、よりリラックスしながら美味しいものがいただけるなんてうれしい限り。今回は、以前から気になっていたメロンかき氷付きのプランを選択しました。
■クラブフロアは大人のワンダーランド
また、ちょっとした目論見があり(後述します)、クラブフロア「ホライゾンクラブ ラウンジ」へのアクセス権のある客室にアップグレードしちゃいます。チェックインは、電車が行き交うこの立地ならではの景色を眺め(天気がいい日には富士山も見えるそう!)、シャンパンをいただきながら優雅にクラブフロアで。さあ非日常の開幕です。
ひとり幸せを噛み締めていると、スタッフが「シャンパンのお代わりはいかがですか」と声をかけてくれました。あ、はい、いただきます、ありがとうございます……。部屋に行く前からすっかり寛いでしまい、ここで終日過ごしたい気もしなくもないですが、そろそろ「メロンかき氷」が部屋に届く時間です。部屋へと急ぎましょう。
そして辿り着いたお部屋のまた素敵なこと。同ホテルは、この立地でありながらすべての客室が50平米以上。和のテイストとモダンさをあわせもつ設えにもうっとり。お風呂にも入らなきゃ、窓辺のソファで寝転びながら本を読むのもいいなと、夢は広がるばかり。
大きなベッドはシモンズ製。すぐさまダイブしたい気分をおさえ、お茶菓子やウェルカムフルーツ、アメニティ(ジョー マローン ロンドン)などのチェックをしながら、かき氷を待ちます。
■かき氷にプール。忙しくて楽しいホテルステイ!
お出ましになった「メロンかき氷」は、フレッシュメロンジュースを凍らせて作るとびきり贅沢なかき氷。国産マスクメロンを器に使用した、インパクトのあるビジュアルは瞬く間に評判に。メロンを模したチョコレートの蓋をはずすと、メロンかき氷の上には、アロエやオーギョーチゼリー、杏仁アイスが盛り付けられています。ココナッツクリームとココナッツチップスもトッピングされていて、さまざまな風味や食感が楽しく、けっこうなボリュームですが、もう一口と食べ進めてしまいます。
お腹も満たされたところで、お次はプールへと向かうとしましょう。宿泊のゲストは、滞在中は29階に位置するプールやジムを自由に利用できます。楽しみにしているディナーのためにお腹も減らしておかなきゃ、ですしね。神々しささえ感じる美しい光が差し込むプールで泳いだあとは、併設のジェットバスやミストサウナへ。ここでもあっという間に時間が経ってしまいます(笑)。
ちなみに私は夜、ディナーにバーにと、飲食面でエンジョイして時間が取れなかったのですが、東京の夜景を眺めながら泳げる夜のプールもドラマチックなことでしょう。水着やトレーニングウェア、シューズや靴下も無料でレンタルしているのもうれしいポイントです。
■ディナー前には「ひとりアペロ」を開催
ディナー前にはクラブラウンジに舞い戻り、ひとりアペロの開催です(笑)。「シャングリ・ラ ホテル 東京」の名物のひとつが、フレッシュメロンジュース。さまざまな糖度のメロンを組み合わせて作っているシグニチャードリンクは、朝食ビュッフェ(コロナ渦で現在は一時休業中)やクラブラウンジなどでいただけます。
そんなわけで、ラウンジのカクテルタイムに、メロンジュースとシャンパンを一緒にいただきたかったのです! うーん、想像どおり旨し。メロンの赤みとしゅわしゅわの合わせ技、やばいです。主食にしたい(笑)。
ちなみに、「ザ・ロビーラウンジ」でもメロンジュースとスパークリングワインをあわせたオリジナルカクテル「メローニ」を提供しているので、クラブラウンジアクセスのない客室にステイしている宿泊ゲストはもちろん、宿泊していなくても楽しめますよ。
■フレンチ出身のシェフが作る繊細なイタリアンに感動!
ディナーは、コンテンポラリーイタリアンを提供する、ホテルのメインダイニング「ピャチェーレ」で。現在、料理長を務めるのは古屋豊樹さん。前任のイタリア人シェフが築いたスタイルに、フレンチに造詣が深い日本人の古屋さんの繊細さが加わり、ビジュアルも楽しい可憐なイタリアンに舌鼓が打てます。大雑把に言えば、フレンチとイタリアンのいいところ取り(笑)。なにげに最強だったりします。
約400種類のワインを備えるワインセラーも圧巻! 料理に合わせてペアリングをお願いしてみてはいかがでしょう?
■オリジナルカクテルを片手にダイナミックな夜景にうっとり
まだまだ夜は終わりません! 東京駅を眼下にリュクスな時間が過ごせる「ザ・ロビーラウンジ」でオリジナルカクテルを嗜むとしましょう。セレクトしたのは、夏限定のフローズンカクテルのひとつ、「フローズン キューカンバートニック」。きゅうりの瑞々しさと、煌びやかな都会のバーの気だるさが同居した、セクシーなカクテルでした。
さすがに少し酔っ払ってきました。そろそろお部屋に戻るとします。窓の外に広がる夜景に改めてうっとりしながら、ベッドに横になり、Netflixで鑑賞途中の韓国ドラマを観始めたら、気づけば意識喪失(笑)。リラックスしすぎもいいところですが、これまで当たり前のように過ごしてきた日常が変わり、誰もが多少なりともストレスを抱えている今年、こんな風に心身ともにリラックスできる時間ってやはり大切だなと実感します。
■評判のスパ「CHIスパ」は次回への宿題
朝食はルームサービスを利用しました。洋食や和食にもひかれたのですが、ここは、香港に拠点を置くホテルブランド、シャングリ・ラ、ということで、中華の朝食をオーダー。中華粥に焼きそば、点心と盛りだくさんの料理、そして、お約束のメロンジュースで、今日もご機嫌な一日のスタートです。
今回は時間の関係で利用できませんでしたが、東京で最大規模のスパスイートを備えている「CHIスパ」もぜひ利用したいところです。古代中国より伝わるヒーリングセラピーも提供しているとのことで、こちらも気になる! 次回の宿題としましょう。
東京駅からすぐの立地で至福のリゾート体験ができる、桃源郷(シャングリ・ラ)を見つけました。
最後に、シャングリ・ラ ホテル 東京の新型コロナウイルス(COVID-19)対策について。ホテルエントランスには検温の装置があり、靴裏の消毒スペースも設けられていました。また施設内には消毒ができる場所が随所にあり、ソーシャルディスタンス時代の感染症対策がしっかりなされていることを実感しました。
スタッフに聞いたところ、世界保健機関(WHO)や政府・自治体のガイドラインに準拠した衛生基準を高め、新たな安全対策や手順を導入し、従業員のトレーニングを行っているとのこと。また、2020年4月1日までに予約済み、かつ9月30日までに世界中のシャングリ・ラ グループのホテルやリゾートに宿泊予定のゲストが到着日の24時間以上前にキャンセルした場合、キャンセル料はかかりません。
未曾有のウイルスだけに絶対はありませんが、安心してステイできたことは確かです。
※シャングリ・ラ ホテル 東京のステイケーションプランは、2020年9月30日までの期間限定(2020年8月25日現在)です。詳細は公式サイトにてご確認ください。