イタリアのハッピーアワー!?「アペリティーボ」の楽しみかた~ミラノ通信#5
https://p-dress.jp/articles/3220イタリアでおなじみとなっている、食前酒と軽食を楽しむアペリティーボの習慣。元来食前酒を意味する言葉でしたが、今ではブッフェ形式があったり、いつくかのスタイルが定着しています。楽しみ方をミラノ在住の河見恵子さんにレポートしてもらいました。
アペリティーボの楽しみかたはこちらをどうぞ。
日没が21時になるというイタリアの夏至。この季節は、景色を眺めながらの食事やアペリティーボ(ハッピーアワー)がおすすめです。今回のミラノ通信は、ミラノ在住の河見恵子さんが、ミラノでおすすめのレストランやカフェをご紹介します。
イタリアの夏の日差しは強く、ちょっとそこまで買い物に街歩きしているだけで、あっという間に肌が焼けていきます。
日差しを避けて日陰に入れば心地よく、窓のシェードを下ろして日を遮断すれば、家の中も涼しさを保てるのが救いです。
夏至を迎えて1年で最も日が長くなるこの時期、日没は21時過ぎとなります。まだ明るい夕暮れどき、風を感じる外でアペリティーボできる場があれば気持ちいいですね。
街の中にあっても喧騒を離れたオアシスのような場所や、眺望のいいテラスを備えたレストランがオープンし、ミラネーゼに大人気です。
イタリアのハッピーアワー!?「アペリティーボ」の楽しみかた~ミラノ通信#5
https://p-dress.jp/articles/3220イタリアでおなじみとなっている、食前酒と軽食を楽しむアペリティーボの習慣。元来食前酒を意味する言葉でしたが、今ではブッフェ形式があったり、いつくかのスタイルが定着しています。楽しみ方をミラノ在住の河見恵子さんにレポートしてもらいました。
アペリティーボの楽しみかたはこちらをどうぞ。
眺望のいいレストラン・バー。レストランをコの字にぐるりと囲むテラス席は、夕暮れを過ごすミラネーゼでいつもいっぱい
2015年のミラノ万博に向けて市内中心地の再開発が進み、高層ビルが立ち並ぶようになって数年。高層からの眺望は珍しかったミラノに、見晴らしの良いテラスを備えた店ができてきました。
ホテルの最上階にできた「ラディオ(RADIO)」もそのひとつ。
まだまだ高層ビルの珍しいミラノでは、10階からの眺めでも遮るものがなくパノラマを楽しめます。こちらでは、西に沈む夕日を眺めながらのアペリティーボタイムが人気。
20時でもサングラスが必要なほどの日差しが差し込むテラスで、人気カクテル「スプリッツ」や厳選されたワインのグラスを傾ける人々で賑わっています。
20時はまだサングラスが必要なほどの日差しが差し込み、21時過ぎにようやく夕暮れの光景に
ドゥオモから徒歩12〜13分、スフォルツェスコ城の門をくぐれば、そこはミラノ市内で一番大きなセンピオーネ公園。公園の一角には、トリエンナーレデザイン美術館があり、現代アートを中心に幾つかの企画展が同時に展示されています。
1階にはカフェやデザインショップ、そして最上階にはレストラン「テラッツァ・トリエンナーレ(Terrazza Triennale)」があり、夏の期間はオープンテラスにして営業しています。
トリエンナーレデザイン美術館の最上階にあるレストラン。ガラス張りの空間は、空中庭園にいるよう
緑に囲まれた空間、バーコーナーでは立ち飲みもできる
緑の豊かな公園を見晴らせる場所とあって、昼も夜も予約でいっぱいだそう。公園散策や美術館の帰りに立ち寄るなら、18時くらいからの早めのアペリティーボタイムがおすすめです。
屋上テラスだけでなく、ミラノの中心地とは思えないくらい、のどかで落ち着くテラスも。
再開発地域の高層ビルの立ち並ぶエリアから徒歩3分、元は再開発計画の事務所を構えていた建物が今ではレストランになりました。本当にここはミラノの中心地? と思うような一軒家、門からのアプローチも趣があって素敵です。
市営の遊び場に囲まれ、一角にはハーブ菜園もあり、レストランの料理に使われています。
市営の遊び場、菜園、高層ビルに囲まれた不思議な空間のテラス席
こちらのレストラン「ラターナ(RATANA)」は、イタリアの全国紙で権威ある新聞「コッリエレ・デッラ・セーラ」の発行する「VIVI MILANO」誌で最優秀レストランの栄誉に輝いたばかり。雰囲気、味、サービスともにレベルの高い人気店です。
アペリティーボタイムには、タパスのように小皿で料理を提供。見た目も味も、こだわりのメニューが揃います。
初夏にはジャスミンの香りに包まれるオープンテラスは、ブレラ地区の外れにひっそりと佇む「テイクアウェイ・ビストロ(Take Away Bistrot)」。
近くには、むかしサン・マルコ通りが運河だった名残の灌漑の溝を見ることができます。こぢんまりとした店内はレトロな雰囲気、自転車道沿にパラソルが並ぶテラスでは、近所の人々がお茶を飲んだり、仕事帰りに一杯飲んだり。思い思いのスタイルで寛いでいます。
車よりも自転車の交通量が多い、静かな住宅街にひっそりと佇む
初夏の外壁にはジャスミンが花盛り
ブレラから北に歩いて10分ほどで、コモ通り(Corso.Como)の入り口に到着。広場の一角に、人気ベーカリー「プリンチ(Princi)」の経営するカフェがあります。
ブレラ地区に数店舗ある中で、ここはウッドデッキのテラスが人気。パン屋が経営しているだけあって、飲み物を注文すると運ばれてくるお皿には、焼きたてのフォカッチャが山盛り。野菜もたっぷり添えられています。
ウッドデッキのテラス
アペリティーボのおつまみには、焼きたてフォカッチャがたっぷり
コモ通り10番地には、イタリア版『ヴォーグ』誌の編集長を28年間務めたフランカ・ソッツァーニが1991年にオープン、モードの街ミラノを象徴するセレクトショップとなった「ディエチ・コルソコモ(10 Corso Como)」。
最先端ファッションのミュージアムのような店内は、25年以上経った今も圧倒的な存在感を放っています。2階にはアートギャラリー、ブックショップ、1階のエントランスにはカフェが併設されていて、吹き抜けになった店内、邸宅の庭にいるようなテラス席、どちらもゆったりした空気の漂う空間に。
ディエチ・コルソコモのエントランス
吹き抜けのカフェ店内
この季節、まだ明るい夕刻に外での食事やアペリティーボは、気持ち良くておすすめです。こちらでご紹介したテラスの詳細はこちらをご覧ください。
ラディオ(RADIO)
Via Marco Polo,18
02-84220109
テラッツァ・トリエンナーレ(Terrazza Triennale)
Viale Emilio Alemagna,6
02-36644340
ラターナ(RATANA)
Via de Castillia,28
02-87128855
プリンチ(Princi)
Piazza XXV Aprile,5
02-29060832
ディエチ・コルソコモ(10Corso Como Café)
Corso Como,10
02-29013581