男性はあなたの不満を解消する”白馬の王子様”ではない
付き合いはじめはラブラブだったカップルや夫婦。ですが、一緒に暮らしているうちに、相手に対して不満を抱えることが多くなっていませんか? 今回ご紹介するのは、そんな不満を解消するために考えるたったひとつのこと。とある原則を実行すれば、お互いの不満は減っていくはず――。

■男女の不満アレコレ
夫婦(あるいは同棲カップル)で暮らしていると、お互いが細かな不満を感じることがしばしばあるかと思います。
たとえば女性から男性への不満なら、
・使ったものを片づけない
・帰ってくるのが遅い
・わたしの話を聞いてくれない
などでしょうか(他にもあるかもしれませんが、このあたりで勘弁してください)。
逆に男性から女性への不満だと、
・出かける準備がいつまでも終わらない
・ひとりにさせてくれない
・急に怒り出す
などがあると思います(女性の言い分があることは百も承知です。勘弁してください)。
どうしたら、この男女間の摩擦をなくすことができるのでしょう……。あなたはどうお考えになりますか?
結論:もとから男女間の摩擦などない
結論を言いまして、実はこれらは男女間の摩擦ではありません。ただのそれぞれの勝手な要求です。
まず、根本的な考えとして、
「相手はあなたの欲望を満たすために存在しているのではない」
という当たり前のことを受け入れてください。
この表現には抵抗があるかもしれないですが、摩擦を起こしている男女は、必ず一方か双方がこの考えを無意識下に持っています。
「この気持ちは相手のせいだ」と思うことを、少しずつでも良いので今日からやめましょう!
「だって……!」と声をあげたい方もいらっしゃるかもしれません。しかし、“不満を相手のせいにする姿勢”を持ったままでは絶対に幸せになれません。絶対にです。
これからは、以下の考え方を基本指針にしてみてください。

「困っているのは困っている人のせい」の原則の図
「困っているのは困っている人のせい」の原則
そのまんまです。
「困っているのは困っている人のせい」なのです。
「相手が自分を困らせている」という考え方をやめましょう(暴力を振るったりお金を巻き上げたりみたいな犯罪的なのは別ですよ!)。
これに基づいて考えると、
・女性が困っているのは、女性の問題
・男性が困っているのは、男性の問題
となります。
そして、
・ふたりともが困っていることだけが、ふたりの問題
となるのです。
■すべての解決策、それは「放っておくこと」
先ほど挙げた女性の不満にこの基本指針を適用したらどうなるか考えてみましょう。
・使ったものを片づけない→放っておきましょう
相手は片づいてなくても平気なのです。嫌なら嫌な人が片づける。当たり前です。その部屋はあなただけの部屋ではありません。“相手が片づけずに使う自由”もあるということを忘れていませんか?
・帰ってくるのが遅い→放っておきましょう
その間にあなたは自分の好きなことをしてください。相手に構ってほしいなら待ってください。あなたに構いたくなったら必ず帰ってきます。「帰った途端に不機嫌な女性」に構いたくなる男などいないのです。どういう気持ちで待つべきかはわかりますね。
・わたしの話を聞いてくれない→放っておきましょう
相手は今、あなたの話を聞きたくないのです。
そんなに苦痛を感じながら自分の話を聞いてほしいですか??
「わたしの話を聞くのが苦痛とは何事だ!」と怒るのは筋違いです。あなたの話を聞くのが苦痛なのではありません。人の話を聞くのが苦痛なタイミングなのです。日記でもつけるなり、SNSに投稿でもするなり、ご自身の吐き出し欲求をご自身で処理してください。

ちょっと厳しく映るかもしれませんが、こういうことにいちいち不満を感じていては、男性と楽しく暮らすことは難しいでしょう(あるいは男が鬱屈していくだけです)。
すべての解決策は、放っておくこと。
その上で、自分にとって都合が悪いことは自分で解決してください。繰り返しますが、相手はあなたの不満を解決するために現れた白馬の王子様ではないという“当たり前の現実”を見つめましょう。
ちなみに……男性が持つ不満の場合は
ちなみに、「男性側からの不満」に書いたようなシチュエーションに出くわしたときに、僕が妻に対してどうするかというと、こうします。
・出かける準備がいつまでも終わらない→置いて先に出発します
「じゃあ、先に行ってるから」(そんなシーンはありませんが)
ただ、妻と遊ぶのが目的の場合は、べつに出かけるのがどれだけ遅れても平気なので、ゲームでもしながら待ちます。
・ひとりにさせてくれない→気が済むまで外でぶらぶら過ごします
妻が泣こうが喚こうがひとりで過ごしたい気持ちは止められません(そんなシーンはありませんが)。
・急に怒り出す→怒らせておきます
そして、あまりに理不尽なときには爆笑します。結果、妻も爆笑します(こんなシーンはよくあります)。
僕は自分の「困っている」を妻に解決してもらう気がゼロです。だから、全然不満が出ません。もう、本当にまったく。
そして、「俺は変わらん。俺を自分にとって都合よく変えようとするな。俺を変えないと気が済まないなら他を当たれ」と妻には言っています。
■「ふたりの問題」にはどんなものがあるか
では実際、「ふたりの問題」と言えるものはどんなものがあるのでしょうか。
つまり「ふたりともが困っていること」ですね。
・子育て
・経済的なこと
・近隣住民との折り合い
……など、いろいろ考えられます。
これらは「ふたりとも困っていること」になるでしょうから、ふたりで知恵と力を合わせて解決するのが一番です(もし一方が「我関せず」だった場合は、もう一方が自力で解決しましょう)。
「ふたりともが困っていること」をふたりで解決した足跡が、ふたりの歴史であり、互いの絆になるのではないでしょうか。
そして、何よりお互いの心に「もっとふたりで過ごす時間をとりたいのに、今はまだこれだけしかとれていない」という不満が、あえて、ふたりの間にあるとすごくいいですね。
ふたりで力を合わせて、それを解決していきましょう。