かまってちゃんな自分から学ぶ、寂しさとの付き合い方

かまってちゃんな自分から学ぶ、寂しさとの付き合い方

世の中には「かまってちゃん」な人たちがいる。気がつくと自分がなっている場合も。決して、かまってちゃんになるのは悪いことではない。ただ、常軌を逸すると、当然のことながら「みっともない女」になってしまう。


「仕事終わりにひとりで一杯。自分、お疲れさま」

瓶ビールとグラス、それからおつまみが写った写真に添えて、そんなツイートをする。リプライ欄には「お疲れさま」「おつまみ、おいしそうですね」という言葉が飛んでくる。

仕事が終わった解放感、キンキンに冷えたビールにほんのり酔ったときは、誰に向けてでもない一言をつぶやいてみたくなるものだ。

しかし、「仕事終わりに今日もひとりで一杯。誰か一緒に乾杯してくれないかなあ」というツイートになったらどうだろう。

わずかにツイート主の寂しさがにじみ出している……ような気はしないだろうか。

■SNSの普及=かまってちゃんが増えている?

世の中には、「かまってちゃん」と呼ばれる人たちがいる。

かまってちゃんは誰かに相手をしてほしくて、わざとらしい気を引くような言動を行う。

体調が悪い、落ち込んでいる、時にはとんでもなく突拍子のないことをしてみたり。大した反応が得られないとその言動はエスカレートしていく場合もある。

ちょっと前は、それが対面、メール、電話など、個人に対してだったけれど、SNSが普及したことで世界に向けて「かまって! かまって!!」と叫べるようになってしまった。対個人よりも罪悪感がないし、発信相手が多ければ多いほど、かまってくれる人が現れやすい。

最初は寂しくて、寂しくて仕方がなくて、ぼそりとつぶやいてしまっただけかもしれない。でも、一度、優しい言葉をかけてくれる人がいれば、クセになってしまいそうだ。

しかし、決してそれは悪いことではないと思う。本当につらいときだってある。不特定多数の誰かに助けを求められるのは、いざというときに大きな支えになるのではないだろうか。

■厄介なSNS⁉ 特定の誰かへ「かまって」コール

「To 誰かさん」と明記はしていないけれど、文脈を探ると「きっと『誰か』に向けて書いてあるんだろうなあ」という発言を目にすることがある。

彼、彼女、○○をした人、○○と言った人。

第三者はそれを目にしてスルーするが、その言葉が向けられた「誰か」は自分なのだろうか、だけど、SNS上で返したときに「え、違うよ? 君のことを言ったんじゃないよ」と言われてしまえば恥をかくだけだ。

なので、こっそりとLINEなり電話なりで、探りを入れる。ビンゴだった場合は、相手は嬉々として返信してくるだろう。

察してほしい、空気を読んでほしい、という控えめなんだか、図々しいんだかわからない。とんでもなくシャイだという可能性もあるが、どう転んでも面倒くさい。

■かまってちゃんに煩わされないために

かまってちゃんから逃れる方法は簡単だ。

「気づかないフリをする」。

もし自分に向けて「かまってコール」をしている人がいたとしても、スルー。SNSは流れが早い。あえてピックアップする必要もないだろう。それで誰が悪いということにはならない。

問題は自分がかまってちゃんである場合だ。思わせぶりな発言はしないようにしよう、と元気なときは自分を戒めることができても、不安なことや悲しいことがあると耐え切れない可能性だってあるだろう。

そういうときは仕方ない。「かまってくれ!」と発信してみよう。誰だってそんなときはある。ただ、かまってほしい、と思った一度目はとりあえず我慢してみてほしい。

というのも、「かまってほしい」という欲求が刹那的なものかもしれないからだ。一瞬の感情に突き動かされると、恥ずかしいことをしてしまった、と後悔する場合もある。

また、こうした欲求を我慢することで「どうして自分がかまってほしいと思ったのか」を見直すことができる。寂しさか、疎外感か、自己顕示欲か、もっと別の理由があるのか。

SNSが出現し、外の世界と簡単につながりを持てるようになり、「ひとりの時間」は減りつつある。「誰かにそばにいてほしい」「優しくしてほしい」という気持ちを堪え、なぜ自分が誰かを求めているのかわかれば、ひとりの時間をもう少し艶やかにできるようになるかもしれない。

この記事のライター

シナリオライター。1982生まれ、大阪府出身。大学卒業後、2006年よりライターとして活動を始める。現在は胃が虚弱な痩せ型男性と暮らしながらラブストーリーについて考える日々。焼き鳥とハイボールと小説、好きなアイドルのライブに...

関連するキーワード


SNS

関連する投稿


LINEで自撮り写真を送るのはイタい?

LINEで自撮り写真を送るのはイタい?

LINEでのやりとりで、自撮り写真を送ることはイタいのか? アラフォー・アラフィフ女性にとって、何より言われたくない言葉が「イタい」でしょう。例えばレースやリボン、ピンク、ふんわりスカートが基本の甘口ファッション。若いうちは自然と似合う甘口ファッションも、年齢を重ねていくと“イタい”ファッションになってしまいます。


今日はFacebookに「いいね!」を押さない日

今日はFacebookに「いいね!」を押さない日

SNSによって「伝える」ことは簡単にできるようになりました。”いいね!”のボタンの種類は増えて、LINEのスタンプだって日々新しくなる。楽だけれど、本当にそれだけで充分伝えられているでしょうか。せっかくならもう少し相手と近くなれるような、今日はそんな伝え方をしてみませんか。


SNSで「いい女に見せたい」心理がイタさを生む

SNSで「いい女に見せたい」心理がイタさを生む

SNSに「若い女の子と間違えられて怒っている」風の投稿をする女性がいる。その心理について考えてみたい。SNSを通じた自己表現は今やあたりまえの時代。どう見られたいか、見せたいか、は戦略的に考える必要がある。でもその見え方によっては、残念な自分を作ってしまうことになりかねない。


コミュニケーションツールとの心地よい距離感を維持したい

コミュニケーションツールとの心地よい距離感を維持したい

コミュニケーションにおける距離感について考えることがある。LINEが世の中に浸透し、友人とコミュニケーションを取るのが随分と楽になった現代。しかし、便利になったぶん、窮屈さを感じてはいないだろうか。便利なコミュニケーションツールを使うからこそ、距離感を大切にしたいと思うのだ。


これって脈あり? LINEでわかる恋のサイン

これって脈あり? LINEでわかる恋のサイン

LINEのメッセージをみただけで、脈があるのかないのかを判断する方法があるのか? 今回は、コミュケーションコンサルティングを行う西澤さんに、"LINEでの大人男性の脈ありサインを見極めるポイント"を尋ねてみました。お愛想・社交辞令なLINEを見極めて、大切な時間を本命有望株にしっかり投資していきましょう!


最新の投稿


自分の人生は自分でデザインする - パラレルライフワークスタイルとは

自分の人生は自分でデザインする - パラレルライフワークスタイルとは

新しい生き方、働き方「パラレルライフワーク」を実践する中里 彩(なかざと あや)さんによる、生き方・働き方をテーマにした連載がスタートします。第1回目は自己紹介とあわせて、ご自身が考えるパラレルライフワークについてお伝えします。


不倫相手と綺麗に別れるコツは「別れ話をしないこと」

不倫相手と綺麗に別れるコツは「別れ話をしないこと」

不倫関係であっても男女の仲。もう終わりにしたいと思っても、相手が引き留めたり逆上したり、なかなか綺麗に終わらせることはできないものです。上手な別れ方は、ズバリ「あえて別れ話はしないこと」。けじめをつけない終わりに見えますが、その後の気まずさを少なくするにも有効な別れ方、終わらせ方なのです。


夏の猛暑対策に! 室内を快適に過ごす暑さ対策便利グッズ#2

夏の猛暑対策に! 室内を快適に過ごす暑さ対策便利グッズ#2

お盆は過ぎましたが、まだ8月。涼しく過ごせる日を心待ちにしながら、ムシムシと蒸し暑い日本の夏を恨めしく感じている方も多いことでしょう。今回は、室内を快適に過ごす暑さ対策便利グッズをご紹介します。


「本当の幸せ」は自分ひとりで得られるものじゃない【佐藤あつこ】

「本当の幸せ」は自分ひとりで得られるものじゃない【佐藤あつこ】

人間は何が幸せかを知っているのといないのとでは、人生の過ごし方が変わってくるはず……哲学的・学問的に「幸せ」の定義を明確にした4人の哲学者を取り上げ、読者の皆さんと一緒に幸せについて、ちょっとだけ真剣に考えるコラム、後編です。


玄米、みそ汁、野菜たっぷりのおかず……一汁三菜を贅沢に味わえる「至福のごはん」

玄米、みそ汁、野菜たっぷりのおかず……一汁三菜を贅沢に味わえる「至福のごはん」

有楽町の「24/7cafe apartment」では、黒米をブレンドしたもちもちふっくらの玄米・あたたかなみそ汁、野菜たっぷりのおかずの数々に、京都の名店・藤井茶園から取り寄せた上質なほうじ茶を添えた「至福のごはん」の提供を開始。ごはん、お味噌汁、ほうじ茶はおかわり自由です。