ふるさと納税活用法! 自宅にいながら日本全国の食を楽しむ
お金の相談を受けたときには、必ず「ふるさと納税は利用していますか?」と聞くようにしています。「聞いたことはあるけど、利用したことはありません」という人も多く、そんな人には、「手続きは10分もあればできるから、利用してみて」とお伝えします。今回は、ふるさと納税の魅力について解説します。
ふるさと納税は、税金がおトクになったり、寄付した地域からお礼の品がもらえたりするなど、いろいろなメリットがあります。
また、自分で寄付する地域を選べるだけではなく、そのお金の使い道も指定できるので、「教育事業に使ってほしい」など自分の想いと一緒に寄付することができます。
■ふるさと納税の仕組みとメリット
ふるさと納税は、自分で地域を選び、寄付する制度。寄付をすると、その地域からお礼の品をもらえる、税金面でおトクになるという仕組みです。
寄付したお金は、その年の所得税から還付されます。さらに、翌年度の住民税からも差し引かれます。寄付した金額のうち2000円を超える部分が差し引く金額の対象になるため、実質2000円の自己負担でお礼の品を受け取ることができます。
また、給与所得者の人は、ワンストップ特例制度の利用もおすすめ。1年間に寄付した先が5つ以内であれば確定申告をする必要がなくなります。寄付できる金額は、年収や家族構成によって決まります。
要約すると「寄付したら税金が安くなる」「寄付をすればお礼の品がもらえる」「会社勤めの人は、寄付先が5つ以下なら、確定申告をしなくてもいい」「お給料や家族構成によって、寄付できる最大限の金額が違う」となります。
■ふるさと納税はパソコンを準備して、4つの手順を進めるだけ
それでも「ふるさと納税って難しいんじゃないの? 手続きがややこしいんじゃないの? 面倒なことはないの?」などと思っている人も多いのではないでしょうか。実は、ふるさと納税の手続きは慣れると10分もかかりません。
まず、パソコンを準備します。そして「ふるさと納税」と検索すると、ふるさと納税のポータルサイトが出てきます。そのサイトを利用することが、簡単に手続きをするコツです。
4つの手順で説明します。
1.自分の寄付金の控除上限額を確認する
サイトには「寄付金控除額の計算シミユレーション」など便利な機能があります。寄付金控除が最大限に適用される寄付金の控除上限額は、年収や家族構成、住んでいる地域などによって違うため、自分自身の控除上限額をしっかり把握しておくことが大事です。
2.その金額を目安にして、寄付先を決定する
寄付先の組み合わせは自由。例えば、6万円の寄付を2万円ずつ3つの自治体にしても、5万円と1万円をそれぞれふたつの自治体にするなどもOKです。一度に全額寄付しなくても、時期を分けても大丈夫。
3.寄付先を決定したら、「寄付を申し込む」ボタンをクリック
必要事項を入力して終了です。寄付は、クレジットカード・振込みなど複数の対応方法があります。
4.あとは、お礼の品を待つだけ!
ネットショッピングをしたことがある人なら、手続きは簡単ですよ。
■野菜もお肉も! お礼の品は地域の想い
全国の地域が地元のいいものをお礼の品として準備してくれています。
筆者は、野菜の定期便や、牛肉、豚肉、イノシシなどのジビエ、うなぎ、牛肉のレトルトカレーセット、牡蠣、蟹、葡萄、ビール、やきとりセット、いくら、アイスクリームなどをお礼の品としていただいたことがあります(もちろん数年に分けてです)。
1回の食事では食べきれないことの方が多いので、食費削減の一助となります。食材以外も日用品や美容の品などをお礼としている自治体もありますよ。
以下、筆者が個人的に「寄付して良かった」と感じた自治体をいくつかご紹介します。
おすすめは、高知県奈半利町。
2万3000円の寄付で6カ月間、毎月新鮮な野菜を送ってくれます。野菜が入っているダンボールには、奈半利小学校の子供たちが書いた絵が印刷されていて、ほっこり癒されます。
また高知県四万十町もおすすめです。
1万円の寄付で米豚という豚しゃぶセットをいただきました。あっさりした脂の豚は口の中でとろけるような美味しさ。一緒に同封されていたパンフレットには生産者さんの写真も載っていて笑顔がとても素敵でした。
寄付をした地域の案内や生産者の方々の想いが一緒に同封されているのも楽しみのひとつ。手紙には地域の想いも詰まっていて、読んでいると「寄付してよかったな~。食べ物がおいしかったから、今度この地域に行ってみようかな」など感じます。
■ふるさと納税を楽しみ尽くす
ふるさと納税は、会社員の人も、フリーランスの人も、誰でも使える制度です。
目に見えるメリットも多い制度ですが、自分が寄付した地域とのつながりを実感することもできます。お礼の品を持ち寄って、ホームパーティーを開催! というのも楽しいかもしれませんね。インターネット環境さえあれば気軽にできるので、利用してみてください。
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