フランス女性が太らないのは、いつだって「太らない工夫」をしているから
フランス女性は太らない――と言い切るのは正確ではありません。フランス女性にスリムな人が多いのは、「内面と同様に外見もきちんと磨く」ことを心がけているから。意識することで現在の自分よりも、健康的に美しくなっていくというわけ。フランス女性が日々の生活に取り入れている「太らないための工夫」をご紹介します。
フランス女性をイメージするとき、多くの方がスリムでバランスのとれた体を思い浮かべるのでは?
確かにフランスの街を歩けば、極端にふくよかな女性を見かけることは少ないですし、比較的スリムな人が目立つのも事実。しかし、決して彼女たちが「太らない体質」というわけではないのです。
では、太らないための工夫をしているのでしょうか? 今回は、若さや体型を保つためにフランス女性が、実際に取り入れていることをご紹介します。
■フランス女性が太らないように見えるのは、運動と食事に気を配っているから
若い頃はともかく、年齢を重ねるにつれて、女性は体型が気になってくるもの。これは日本人の私たちも同じですが、体型の変化を気にするか気にしないかで、見た目も大きく変わってきますよね。
体型が気になる人は運動を取り入れたり、食事制限をしたりしますが、それはフランス女性も同じ。私がパリの公園で良く見かけるのは、ジョギングをしている人々。
ひとりはもちろんカップルで走っている姿も見かけます。また50〜60代のマダムたちが朝の公園で太極拳をしていることも。
私がいつも見入ってしまうのが彼女たちの脚。どの世代もふくらはぎがキュッと引き締まっているので、運動をしているのかも? と思っていたのですが、これは体質にも関係がありそうです。
30代以降になると、出産経験も関係して太りやすくなります。お腹周りも気になり始める年代ではありますが、意外に顔や足はスラリとしているのです。
どうやら彼女たちの引き締まった美しい脚は、体質と運動によって作られているといえそうですね。
そして食事は、野菜を多めにしてバランスよく食べるのが基本。チョコレートやクッキーなどの甘いものの間食は控えめにします。
では、太らないために食事制限をしているフランス女性は、どのようなものを食べているのでしょうか?
フランスに長年暮らし、ダイエット中の女性の食事内容を覗いたことのある知人からも話を聞きました。
■朝食は栄養価の高いシリアルやビスケットを
ブーランジュリー(パン屋)で買う焼きたてのバゲットは最高です。バターやジャムを塗って食べるのが定番ですが、食事制限中はグッと我慢。砂糖なしのシリアルやビスケットをいただきます。
フランスのスーパーに並ぶシリアルの種類の多さにはびっくり。気軽に買えるものから、少し値段の張るBIOシリーズまで豊富に揃います。
ビスケットも食べると意外にお腹が膨れるもの。日本でも買えるフランスのビスケットには、「ジェルブレ(Gerblé)」があります。
栄養が豊富な小麦胚芽がベースのビスケットは、程良い甘さで食べやすいのが特徴。私もコーヒーと一緒にいただきましたが、食べごたえがあっておすすめですよ。
■昼食は白身の肉をチョイスして、バランス良く食べる
昼食のメインは白身のお肉。例えば、焼いたり蒸したりした鶏肉をソースなしでいただきます。パンは控えめにして、野菜を多く摂れば、バランスの良い食事に。
デザートにはフレッシュなフルーツや砂糖なしのコンポート、またはヨーグルトなど。チーズも少しだけにします。
レストランでランチをしている女性を見ても、野菜をメインに摂っていることが多いです。たっぷりのサラダとバゲットを数切れを食べると、意外とお腹いっぱいになるのです。
■夕食はスープとヨーグルトで軽く済ませる
フランスの夕食は前菜から始まり、メイン、デザートというのが一般的ですが、スープとヨーグルトで軽く済ませます。
スープは刻んだ野菜がたっぷり入ったものや、ポタージュなどさまざま。ヨーグルトは砂糖の入っていないものをいただきます。
フランスはヨーグルトの種類も豊富です。彼女たちが実際に選ぶものを見ていると、糖分・脂肪ともにゼロのものを選んでいることが多かったですよ。
■無意識に行っていることがきれいを作る
フランスの街を歩いたり、メトロに乗ったりすると、りんごを食べている女性をときどき見かけます。小腹が空いたときや、おやつ代わりになにかがほしいときに食べているのでしょう。
りんごは腹持ちが良いですし、お菓子に比べるとカロリーも低いです。それを意識して食べているかどうかは人それぞれですが、それもきれいにつながる秘訣。
フランス女性の習慣を少し意識して、太らないための工夫を取り入れてみると、楽しみながらダイエットができるかもしれませんね。