女性の働き方が自由なチェコ。そのために必要なモノは周りの理解

女性の働き方が自由なチェコ。そのために必要なモノは周りの理解

チェコは女性の働き方に関して、周囲の理解が得られやすい国だと思います。そのためライフスタイルを無理に変えることなく、自分のワークスタイルをつくることができます。すべてを自分で抱え込むことなく、働き方を大切にできるチェコ文化の正体とは一体なんなのでしょうか。


4月、新生活の始まりですね。新しい職場で、新しい人たちと仕事をスタートさせた方も多いかもしれません。

さて、女性の働き方に関する議題がまだまだ尽きない日本ですが、皆さんはどのようにして自分のライフスタイルとワークスタイルのバランスをとっているでしょうか? 

今回ご紹介するのは、共働きがあたりまえのチェコにおける女性の働き方や子育てについてです。私が住むこの国には、自分の働き方を、自由に選択しやすいという特徴があります。

■自分の働き方を選べる環境にあるチェコ

平日の市役所前は駐車場も満車。

職種や地域にもよりますが、チェコの始業時間は日本と比べると早めです。幼稚園や学童の受け入れ時間も6時半が一般的。

授業開始時間は8時ですが、小学校でも朝の学童受け入れがあり、忙しいお母さんにとっては非常に便利なんです。

ちなみに病院も早く、大体7時からのところが多いです。一般受付が8時からのところも、緊急の場合などは7時から受け付けてくれます。ただし、終業時間は早いので日本のように仕事が終わってから、とはいかず仕事中に行くことになります。

また、チェコでは正社員でも就業時間を選ぶことができるんです。私のように小さな子供のいるお母さんは、まずはショートタイムを選んで働くことが多いです。

仕事開始時間が早いため、15時、16時には終業時刻を迎えます。幼稚園は16時までのところが一般的なので、だいたいお迎えには間に合うようになっています。

共働きが一般的なチェコでは、働き方や制度などの選択肢があり、それらを自由にチョイスすることが可能です。そして、こうした選択肢をチョイスすることができる「環境」と「周囲の理解」があります。

■チェコでは当然の権利である休暇。日本では?

そもそも、日本で育児休暇をきっちり消化できる女性はどれぐらいいるのでしょうか。

日本では民間企業は1年、公務員は3年が基本です。私は昔、地方の役所で臨時職員をしていましたが、3年も育児休暇を取得した人を見たことがありません。

また、ほとんどの人は職場復帰しても、子供のお迎えや病気の連絡を受けるたび、申し訳なさそうに対処していました。

チェコでは、ありがたいことに育児休暇が4年も補償されています。そして、きちんと消化することができます。これが当然の権利なのです。

もちろん、早めに職場復帰をする人もいますが、私が住んでいる地域は田舎の方なので4年きっちり取る人がほとんど。

チェコの人たちは家族との時間をとても大切にしています。平日は共働きの家庭が多いので「週末は家族の時間」という考え方が根強いためです。子供が病気になったから今日の仕事はお休みを取る――それもチェコでは当然のこと。

チェコ家族の典型的な休暇の過ごし方は、夏は海水浴や川下りを楽しんだり、冬は山へスキーをしに行ったりと日本の文化とあまり変わりはないかもしれません。ですが、その期間を1〜2週間
というまとまった休暇として取ることができるんです。

■チェコではイクメン、イクジイは普通

ベビーカーを押すイクジイの姿は珍しくない。

働くにあたって、女性がもっとも気に掛かる要素の1つが子供のことだと思うのですが、チェコは男性の育児もごくごく普通です。

お父さんが買い物リストをチェックしながら、子連れで買い物をする姿などもごく普通の風景。

チェコでは小学校の低学年まで親が子供の送り迎えをするのが普通です。玄関の前でお迎えの保護者の方とバッタリ、なんてことは日常茶飯事。大半はおじいちゃんやおばあちゃんが迎えにきてくれています。このようにチェコは家族ぐるみの子育てが一般的なんです。

それから、チェコでは全授業科目が終わってから、お昼ご飯になります。お昼ご飯を食べてからの帰宅。これも、働くお母さんには助かるのかもしれませんね。

そのぶん、朝ご飯と昼ご飯の間に、軽食タイムが設けてあり、20分程度の長い休み時間があります。毎朝その軽食を持たせるのですが、こちらでは日本でいうサンドウィッチのようなものが一般的なので、下手をすると日本の軽めのお昼ご飯と変わらないですよね(笑)。

平日の夜ご飯は、簡単に済ませる家庭も多いようです。これも、働く女性にはありがたい習慣だと思います。

残念ながら我が家は、日本的習慣が染みついているので、温かい夜ご飯をご所望のようですが。さあ、これから私がフルタイムで働きだすと、どうなるのでしょうね。私としてはチェコ流を貫きたいものです。

■ワークスタイルもライフスタイルも崩さない女性の働き方

現在の私は、フリーランスという日本でも定着しつつあるワークスタイルを選んでいます。

海外で小さい子供を育てることと、スケジュール調整を自分で管理することができることが、今はちょうどマッチしているからです。

ですが日本では、女性が仕事を優先させると、まだまだ自身のライフスタイルまでも大きく変化せざるを得ないような印象を持ちます。

せっかくいろいろな選択肢ができて、それを自由に発言できるような時代になったのだから、日本もライフスタイルに合ったワークスタイルが選べるような環境になれば良いと思うのですが……。

あなたは、これからどんな新スタイルをスタートさせたいですか?

この記事のライター

ヨーロッパはチェコの片田舎で、三姉妹の母親業の傍らネイルアーティスト、ライターとして活動中。1978年生まれ。 美容専門学校ネイル講師、プライベートネイルスクール&サロン主宰を経て、2011年夫の故郷チェコへ移住。

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