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小物類をうまく整理すればクローゼットはもっと美しくなる

ファッション小物、どう整理整頓していますか? スカーフにベルト、ネックレス、ピアスなどの整理・収納について思うこと、さらには私が実践している整理法について詳しくご紹介します。

小物類をうまく整理すればクローゼットはもっと美しくなる

■小物の整理法次第でクローゼットはもっと使いやすくなる

日々のコーディネートをスムーズに決めるには、ニットやパンツ、スカートなどの洋服をきちんと整理することが大事。

でもそれ以上に、ファッションに欠かせない小物類も同様にていねいに整理するのも重要だ。今回のコラムでは、私が30年間試行錯誤しながら築いてきた、自分なりのベストな収納方法をご紹介したい。

■「収納のための収納」は続かない

収納のノウハウ本や、整理整頓の特集などを読むと、ファッション小物のありとあらゆる整理方法が載っている。

けれど、それをそのまま真似してみて「あれ? 逆に使いにくくなってしまった……」と感じることはないだろうか?

折り目が付かないように厚紙を挟んで畳み、引き出しにいれましょう。ぐるぐる巻いて、丸くして引き出しにいれましょうetc.

「素敵! きれい! 使いやすそう!」とテンションが上がり、早速やってみたものの……?

疲れて帰ってきて、服をすべて脱ぎ捨てたい、アクセサリーを一気に外してしまいたい、一刻も早くお風呂に入りたい、夕飯の支度に取りかかりたいetc.

そんな慌ただしい日々において、小物類をいちいち時間と手間をかけて整理して収納する方法は「収納のための収納」になってしまい、実は負担のかかるものが多いのだ。

収納のために生きているわけじゃないのになあ。

そんな気持ちになって途方に暮れることもしばしば。

スカーフ編:シュッと外して、シュッとしまう(引っかける)

大きめな穴のあいたハンガーを活用。この穴にスカーフの角の端をつまみ、しゅっと通すだけ。

戻すときも取り出すときもしゅるしゅるとスムーズ。まさにワンアクション&ワンアクション!

ずり落ちることもなくノンストレスだ。

スカーフの場合、とにかくシュッと外したら、1秒で元に戻せる=すぐに引っかけられる方法がベスト。

きれいに端を揃えて畳んで……なんてまめなことは絶対にできない。少なくとも私には(笑)。

スカーフは滑らかな生地ゆえ、普通のハンガーに掛けたところですぐにずり落ちてイライラ……。その点「穴にスカーフを通すだけ」の、この収納ハンガーはシンプルで優秀だ。

朝スカーフを選ぶときも、夜スカーフを戻すときも、他のスカーフと重ならず干渉せず見やすく、意外とシワにもなりにくい。

このハンガーごと、クローゼット内を自由自在に移動できる点も便利。

そして、自分がどんなスカーフを持っているのかも一目瞭然。日々の洋服に合わせるスカーフをパッと直感で選び取りやすいのである。

ベルト編:絡まない、どんなベルトも受け入れてくれる懐深いハンガー

ベルト用ハンガーを2本用意。太めのものと細めのものを分けて収納。

ベルトの太さや厚みに関係なく引っかけられて使いやすい。ひょいとワンアクションで掛けられる。そして取り出せる。

スカーフ同様、どんなベルトを持っているか一目瞭然。

スカーフと同じ考えを応用できるのがベルト。

男性のベルトとは違い、いろいろな太さや形状があるのが女性のベルトの特徴だ。これも「丸めて」「S字フックに1本ずつ引っかけて」という方法よりも、ベルト専用ハンガーが便利。

チェーンベルトやひも状の編んだベルト、極太ベルト、細いベルトなど、どんな形状のものでも掛けられる。 

ひとつのフックに1本ということだけ徹底すれば、ベルト同士が絡まらず、探しやすくなり、変な折りジワもつきにくくなる。自分がどんなベルトを持っているかも把握しやすい。

ベルト次第でファッションに変化を取り入れやすい。ベルトの出番を増やすのにも有効な整理方法だと思う。

ネックレスとバングル編:重力を味方にとにかく吊るす

絡まりやすいロングネックレスは、重力の力を借りて「吊るす」方法がベスト。1フックに1本を守れば取り出しやすい。

が、次第に数が増えて、3本づつ掛けてしまっている私。これは悪い例かな……。

下部の空いたスペースには、今ハマっている革のバングルをこれまた吊るして収納。丸めジワが取れて良い。

とくに収納に困るのが、絡まりやすいロングネックレス。これは絶対「吊るす」方法がベスト!

平置きにする方法だと絡まりやすく、またなぜか収納ボックスに大量の埃が積もっていく。

ちなみに、このネットハンギング収納はすべて100円ショップで購入し、クローゼットの鏡の横の壁に自分で取り付けた。パッと取り出し、その日のコーデに合わせてみてダメならパッと戻せばいい。

革のバングルも同様に吊るす。

ピアス編:1セット単位でひとまとめにするのがコツ

ピアスの収納にはドラッグストアや100円ショップなどで売っているピルケースを使用。

一つひとつの仕切りごとに蓋がついていて、簡単に開け閉めできるもの、というのが絶対条件!

ピアスがどんどん増えてもケースを買い足せばいいので拡張性がある。それがいいのか悪いのかはわからないが……。

ピアスは細かいキャッチなども多く管理がけっこう大変。私も過去にありとあらゆる方法を試してみた。

間仕切りのついた箱に入れたり、豪華なジュエリーボックス(数段の大きいもの)を買って収納したり、スタンド式のピアス収納に引っかけたり――。

ボックスはピアスが混ざって迷子になったり、埃が入ってしまって掃除が大変だった。

スタンド式は小さなフックと穴にピアスを通すのに、息を潜めて……緊張の一瞬を繰り返した(笑)。毎日はやってられないなあ……と、すぐに飾り物と化した。

結果的に行き着いたのが、ピルケースに収納する方法。

帰宅してまずピアスを外す。それをピルケースのひとつの蓋を開けて、その小さなスペースに放り込む。

とにかく放り込む。パチンと蓋をする。これで安心。

他のピアスと混じらない。これが最も重要。

密閉されているので埃も入らない。これも重要。

取り出すときも、お目当てのピルケースのその小さな蓋ひとつだけを開けて手のひらにひっくり返す。
お目当てのピアスだけが手のひらに乗る。これが重要。

迷子になったり、キャッチが行方不明になったり、複数のピアスが絡まってぐちゃぐちゃになったりすることも皆無。

この方法を見つけてからは ピアス選びが楽しくなり、収納にストレスを感じることもなくなった。

現在はゴールド系、パール系、シルバー系、輪っか系と、カテゴリ分けして収納している。

旅行の際もピルケースごとスーツケースに入れればいいので楽ちん。

■小物の整理整頓で、思考もすっきり整理できる

上記でご紹介したのはすべて、私自身が試行錯誤してたどり着いた楽ちんな収納方法だ。

今もこれで毎日スムーズに小物を選び、戻し……を繰り返し、1年中散らからないクローゼットを保てている。

洋服の整理収納と同様、こういった細々したファッション小物もきちんと整理整頓することで、自分の頭の中がとても整理されるように思う。

自分の持っているものの把握、自分の今の好み、マイトレンド――それらを毎日把握することで、毎朝のコーデ決めはスピーディになり、失敗が減る。

嬉しいことに、今まで思いつかなかった新しい組み合わせがひらめくこともある。

限られた収納スペースと時間を有効に使うために、ワンアクション&ワンアクションの方式に則った小物収納法を、参考になる部分があれば取り入れていただきたいと思う。

収納に労力を奪われる人生とはおさらばして、楽になろう!

霧香

都内在住の50代主婦。 「50代になっても洋服好き主婦のファッションブログ」を運営。 仕事着&プライベート服の着回し。毎日のコーディネートに真剣に楽しく頭を悩ませる日々。

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