「お金を貯める理由」別に貯め方も変わる。貯金方法4パターン
「お金を貯める理由は何?」と聞かれたらどう答えますか。結婚資金のため、老後資金のため、不安だからなんとなく……理由はさまざまだと思いますが、お金を貯める理由や貯めたお金の用途によって、適切な貯金方法があります。今回は「貯める理由」別におすすめの貯金方法をご紹介します。
■「お金を貯める理由」の違いで貯金スタイルは変わる
お金を貯める理由や目的は人によってさまざま。それぞれの理由に合った貯金方法を選ぶことで、より豊かな生活を手に入れることができます。
今回は、お金を貯める理由別おすすめ貯金方法をご紹介します。
■老後資金、年金代わりにお金を貯めたい場合(長期間×大きな金額)
たとえば、老後資金や将来の年金代わりにお金を貯めようと思ったときなど、数十年単位で大きな金額を貯金したいと思っている場合。
超低金利時代とは言われているものの、「利子」の力を借りるのがとても有効です。
とくに、元金についた利子を次の元金に組み込んで、雪だるま式にどんどん大きくなっていく「複利」という利子の計算方法であれば、その力をより味方につけることができます。
普段、銀行で預金口座を作ろうと思ったときに利率は見ても、単利で計算するのか複利で計算するのかなんて意識しないですよね。
今後は、金融商品を選ぶ際に、利子に関する説明文をじっくりチェックして「複利で運用できる商品かどうか」を見て判断してみてください。
定期預金
やはり長期間の運用となると、できるだけリスクを抑えながら、ゆったりでもいいので少しずつお金が増える方法を選択するのがベターですね。
長期間の運用で投資をするのもいいですが、投資は余裕資金で運用するのが基本。失っては困るお金の場合には、やはり元本割れの心配がない預金のほうが、安心して預け入れることができます。
定期預金の中でもとくにネット銀行や地方銀行は、預金につく金利が大きくなる傾向があります。預金口座を作るときには金利の比較をしてみて、利便性と金利のバランスが取れるところで口座を作ってください。
また、大口のほうが金利が高くなるため、ある程度金額が大きくなってきたら、大口定期預金に移し替えるのも1つの方法。
余談ですが、証券会社の口座である証券総合取引口座にお金を入れると、「MRF」という投資信託の仲間に自動的に預け入れられるのですが、MRFのほうが定期預金よりも利回りが高くなる傾向にあります。
このMRFは、元本割れしたことがないうえに、元本割れしないような仕組みで運用しているとは言われます。ただし、中身としては投資信託の一部なので、リスク商品という扱いになることだけはお忘れなく。
確定拠出年金(401k)
会社で入れるのであれば、確定拠出年金(401k)に加入することをおすすめします。
確定拠出年金の場合、節税効果もありますし、自分での解約が困難であるために、取り崩す心配も少ないです。
また、給与天引きのため、自分の手元に落ちてくる前に貯金できるので、自動的に先取り貯金ができるのも大きなメリットです。
生命保険・個人年金保険
保険に入るのも、お金を貯めるひとつの手段です。
ただし、長期運用を考えていて保険を選ぶときには、「5年ごとにお小遣いが受け取れる!」というような売り文句に惑わされず、返戻率の高さをよく見て選ぶのをおすすめします。
■直近でちょっとした出費があるとき(短期間×小さな金額)
「あのバッグがほしい」「あのレストランに行きたい」など、近々ちょっとした出費があるときは、とにかく現金をその場で貯めることです。
銀行に預け入れていても、短期間であれば利子の恩恵は受けづらいですし、手元にあるものをとにかく貯めたほうが手っ取り早いです。
今月お金が余ったら……という貯め方も、その月が終わるまで残る金額がわかりません。先取り貯金してもいいですが、先取りしてほしいものを買って、次の給料日まで生活に必要なお金がない、なんてことになってしまってもダメですよね。
1日の終わりに500円玉貯金
1日に使ってもいいお金を自分である程度把握している場合は、できるだけお金を使わずに1日の終わりに500円貯金をすることがおすすめです。
利子の恩恵を期待しなくていい上に、予算内でちょっとだけ無理してお金を貯めるというのであれば「ちょっとした我慢」の積み重ねだけでお金が貯まりやすくなります。
やったつもり貯金
やったつもり貯金も、現金をその場で貯金するので成果が目に見えやすく、短期間であれば自分の我慢も少なくて済むので、挑戦しやすいかもしれません。
飲み会を断って、「飲みに行ったつもり貯金」とか、いつも行っている美味しいランチを我慢してちょっと安いランチに替えて、その差額を「おいしいランチを食べたつもり貯金」というように、やったつもりになって貯金するのも、案外手軽にできます。
■結婚資金や引っ越し費用を貯めたいとき(短期間×大きな金額)
結婚資金や引っ越し費用など、数ヶ月、年単位で時間はあるけれどそんなに余裕がない、というときには、利子の恩恵を受けることは大きく期待しないで、堅実に貯めながらお金を増やすということに目を向けてみてもいいかもしれません。
株や投資信託での投資
投資というと「なんとなく怖い」と感jる人もいるかもしれませんが、今は金融商品も多様化しています。リスクをできるだけ抑えながらリターンを狙える商品もありますし、国債や社債などをうまく組み合わせて使えば、長い目で見てお金を増やすこともできます。
短期トレードでもきちんと勉強すればお金を増やせます。もし興味があって少しずつでも勉強できそうだと思ったら、一度チャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
■漠然とお金を貯めようと思ったとき(月単位で少額ずつ貯める)
なんとなく、そろそろきちんとお金を貯めないとな……という気持ちで貯金する場合には、期間も選べて金利の恩恵を受けられるものがおすすめです。
積立・定期預金
最近では、週単位で預け入れができる預金もありますし、万一のときのために短めの期間の定期預金口座を作るのも良いでしょう。
すぐに引き出せるようにしなくていい、というのであれば保険でもいいですね。
クレジットカード払いの保険であれば、ポイントを貯めつつ保険料の支払いができるので、ダブルでおトクです。
■自分に合った貯金方法を探してみよう
お金を貯めることは決して難しいことではありません。
また、お金を貯める方法は1つではありませんし、どれが正解でどれが不正解、というものでもありません。
自分なりにいろいろな貯金スタイルを試して、長く続けられる方法を見つけていきましょう。
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