喜田 直江 さんが 2016/12/06 に更新
臭い、黒ずみ、ヒダの大きさ……女性器の悩みやコンプレックスはどう解消する?

臭い、黒ずみ、ヒダの大きさ……女性器の悩みやコンプレックスはどう解消する?

女性器にコンプレックスを持つ女性たちは、具体的にどんな点に悩みを抱えているのでしょうか。そして、それはそのままにしておいていいのか、何か対策を施したほうがいいのか。調査結果をもとに喜田直江医師が解説します。

女性器 コンプレックス セックス


前回のコラム「女性器の悩みやコンプレックスは解消できる」でご紹介した、女性器の悩みやコンプレックス。では実際に、女性器にコンプレックスを抱えている人はどのくらい存在しているのか――。

都内在住・在勤のOL 463名が所属するOLネットワークの調査によると「女性器に何らかのコンプレックスを持っている」と答えた女性は58%。実に6割近くの人が女性器コンプレックスを持っているというのは、決して少ない数字ではありません。

彼女たちが持つ具体的なコンプレックスは次の通りです(カッコ内はコンプレックスを持っている人の中での比率、複数回答可)。

1位 臭い(67%)
2位 黒ずみ(48%)
3位 小陰唇のヒダが大きい、あるいは長いなど(36%)
4位 膣のゆるみ(34%)
5位 毛深い(26%)
6位 処女膜がない(再生したい)(4%)
7位 性交時の膣の痛み(2%)
8位 クリトリス包茎(2%)

1位の「臭い」は女性器コンプレックスを持っている人の7割近くが挙げていますが、医学的にいうと、性病などにかかっていない限り、陰毛のケアをすればほとんどが解決する問題でもあります。もちろん、ここに「清潔にする」という但し書きがつきますが、現代の日本女性でその点をクリアしていない人はほとんどいないはずです。

欧米諸国に比べて日本の女性は陰毛のケアについて無頓着ですが、5位に挙がった「毛深い」悩みも含めて、正しいケアの方法を知り、実行すればこのふたつのコンプレックスは容易に解消されるはずです。

■性器の色や大きさに正解も不正解もない

また、2位の「黒ずみ」については、性器の色には正解がないため、どこからが普通でどこからが問題かというボーダーラインを引くのは困難です。そもそも「膣や膣付近の黒ずみが健康上の問題」ということはなく、よく世間で言われている「性体験が多いほど女性器が黒ずむ」などという噂にも医学的な根拠はありません。

同様に、3位の「小陰唇のヒダが大きい、あるいは長いなど」というコンプレックスについても、医学的にみると小陰唇の大きさに正解はないため、気にしすぎているケースも含まれます。とはいえ、明らかに大きすぎて日常生活に支障をきたしたり精神的に不安を抱えたりする場合は、治療したほうが生活面でも精神面でも楽になるでしょう。一つの目安として、「足を広げて立った状態で、前から見て(小陰唇が)はみ出しているかどうか」を基準とし、「もしもはみ出しているなら治療を検討したほうがよい」といえます。

そのほか、「処女膜がない(再生したい)」「クリトリス包茎」「性交時の膣の痛み」などはそれぞれカウンセリング後に治療できます。また、「性交時の膣の痛み」とくに「激しい痛み」には、膣の変形など何らかの原因がある場合があります。これもまた、我慢せずに専門医の診察を受けたほうがいいコンプレックスです。

最後に、4位の「膣のゆるみ」についてはコンプレックスを持つ人の34%が挙げていますが、この数字は、調査対象であるOLネットワーク所属の女性の年齢層が20~42歳であることに関係しています。

出産経験があって加齢も進んだ30代後半から40〜50代までを対象にした場合、この数字は倍以上に膨らむはずです。膣のゆるみの治療にあたっては、ゆるみの度合いを専用の測定器で測った結果をもとに、いくつかある膣縮小の治療法から最適なものを選んで実施します。

■10人にひとりが「自分の性器を見たことがある」

OLネットワークのデータの中で、もうひとつ注目すべき結果があります。それは、「自分の性器を見たことがありますか?」という問いに対する答えです。

「はい」が11%、「いいえ」が89%――ここで「はい」の11%というのは、私の予想よりかなり大きい数字だと感じました。自分の性器ですから、もっと大勢の人が身近に感じ、見たことがあると答えてほしいとは思いますが、通常は改めて見る必要がないのも事実です。そんな中で10人にひとりが「自分の性器を見たことがある」と答えたのですから、読者の皆さんにとっても意外な数字ではないでしょうか。

この問いに続く「どんなときに性器を見ましたか?」(複数回答)という問いへの回答は、「興味本位」55%、「ヘアのケア時に」45%、「セックス中にカレに見せられた」27%、「検診前のチェック」18%と続いています。

また、「自分の性器を見たことがある」女性のうち27%(全体でみると3%)が「それにより何らかの女性器コンプレックスを持った」と答えています。日常的に見ることがない女性器だけに、いざ目にしてみると、違和感を持つのもその原因のひとつでしょうし、女性器のどういう状態が正常でどうなっていると不正常なのかがわからないために、自分の性器が異常だと感じてしまう場合もあるでしょう。

そして、「もしかしたら私の女性器もおかしいのでは? と思う、あるいは思った経験がある」女性は19%でした。これは、女性器コンプレックスに陥る危険性のある黄色信号の女性の数字です。この中には「おかしいのでは?」と心配しているだけで、実際は心配するに値しないケースも少なくありません。また、治療法を知れば容易に解決できるコンプレックスも多いと推定されます。

いずれにしても、多くの女性が女性器コンプレックスを持つ「危険性」が高いことは間違いありません。第3回目のコラムではセックス中の彼の何気ないひと言で深刻な「女性器コンプレックス」を持つようになった女性たちの声を紹介します。

Text/喜田直江
平成13年京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。平成15年形成外科医として、形成外科の基本から縫合の技術まで幅広く習得。平成18年大手美容外科にて美容外科・美容皮膚科全般を習得。とくに婦人科系の美容手術は、日本でも有数の症例数を誇る。平成23年10月、東京都中央区銀座でなおえビューティークリニックを開院。日本形成外科学会会員、日本性科学会会員、ビビーブ認定医、ウルトラヴェラ指導医。著書に『女性器コンプレックス 愛する人と交われない女たちの苦悩』などがある。

関連する投稿


不倫体質の女から、東大卒の不倫男へ【キス・オブ・ライフ #2】

不倫体質の女から、東大卒の不倫男へ【キス・オブ・ライフ #2】

河崎環さんによる「キス」をテーマにした連載「キス・オブ・ライフ」。第2回ではクールに不倫する女のストーリー。「私が女でい続けられるのは、あなたに入れられているから、じゃない。結婚に夢なんて持たず、他の女の夫を盗んで、優越感にひたっているから。自立しているから」。


女性器の悩みにアプローチ。累計販売10万本のデリケートゾーンお手入れシリーズに新商品

女性器の悩みにアプローチ。累計販売10万本のデリケートゾーンお手入れシリーズに新商品

女性器の悩みといえばにおいや黒ずみなどがあります。それらにアプローチする、デリケートゾーン専用アイテム「イビサ・ビューティー」シリーズに新商品「薬用イビサミスト」が加わりました。2月14日(火)に新発売。


一徹さん×川崎貴子さん「日本で働いていると『セックスレスになりなさい』とお膳立てされているみたい」中編

一徹さん×川崎貴子さん「日本で働いていると『セックスレスになりなさい』とお膳立てされているみたい」中編

一徹さん×川崎貴子さんの対談の中編。夫婦関係とセックスレスについて、女性向けAVで活躍する人気男優・通称エロメンの一徹さんと、著書に『愛は技術』などがあるジョヤンテ代表取締役の川崎貴子さんの対談をお届け。今回は、夫婦でのAV鑑賞のすすめや、婚外恋愛の是非が語られました。


一徹さん×川崎貴子さん「セックスも会話もコミュニケーション。夫婦の終わりは両方なくなる時」前編

一徹さん×川崎貴子さん「セックスも会話もコミュニケーション。夫婦の終わりは両方なくなる時」前編

一徹さん、川崎貴子さんの対談。夫婦にとってときには離婚理由にもなり得る性的不満、セックスレス。夫婦の終わりにならないためには、どのような考え方や工夫が必要なのでしょうか。女性向けAVで活躍する人気男優・通称エロメンの一徹さんと、著書に『愛は技術』などがあるジョヤンテ代表取締役の川崎貴子さんの対談をお届けします。


恋愛、出産……女性器の悩みやコンプレックスを克服すれば、女の人生は輝き始める

恋愛、出産……女性器の悩みやコンプレックスを克服すれば、女の人生は輝き始める

女性器に悩みやコンプレックスを持っている女性向けに、婦人科形成クリニックの選び方を喜田直江医師がご紹介します。女性器の悩みやコンプレックスを克服することで、女性の人生はいきいきと輝き始めるはずです。


最新の投稿


ポーランドランジェリー「kobieta」がそごう横浜店に期間限定出店

ポーランドランジェリー「kobieta」がそごう横浜店に期間限定出店

銀座で話題のポーランドランジェリーのセレクトショップ「kobieta(コビエタ)」が2月24日(金)〜3月2日(木)までそごう横浜店4階=インナーウエア売場に期間限定で初登場します。


「LIBERTY LONDON POP UP SHOP」が日本橋三越本店で2月22日より開催

「LIBERTY LONDON POP UP SHOP」が日本橋三越本店で2月22日より開催

プレミアム・ライフスタイル・ブランド「リバティ ロンドン」は2月22日(水)~28日(火)の期間、日本橋三越本店にて日本初の「LIBERTY LONDON POP UP SHOP」を開催します。


育休中にブログを始めてキャリアと人生が変わった話【小田桐あさぎ 連載 #6】

育休中にブログを始めてキャリアと人生が変わった話【小田桐あさぎ 連載 #6】

育休復帰後のキャリアプランが不安……。そんな人は育休期間を活かしてスキルアップにつながる行動を起こしてみてはどうだろうか。小田桐あさぎさんは育休中、ブログを起ち上げて発信したことで、キャリアだけではなく、人生そのものが大きく変わっていった。


恋人を親に紹介するとき「主役」は恋人

恋人を親に紹介するとき「主役」は恋人

元遊び人の筆者が「恋人を実家に連れて帰る」という人生初のアクションを描く短期連載「遊び人だった僕が恋人を実家に連れて帰った」#2。いよいよ実家へ向かい、恋人を親に紹介するときがやってきた……そんななか、久々に会った姪っ子が後のキーパーソンに!?


冬の京都旅行、私流の楽しみ方

冬の京都旅行、私流の楽しみ方

冬の京都旅行で、伝統の中のモダンにふれてきました。アンティーク着物衣装を探したり、繊細な京都料理を食したり……冬の京都の楽しみ方をお伝えします。