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「DRESS焼酎部」部長yukikoが訪問!焼酎のあるまちへ……ほろ酔い女子yukikoの焼酎ぶらり旅♡

DRESS焼酎部 部長yukiko(ユキコ)です。前回の静岡県湖西市に続き、焼酎スタイリストとして気になるまちを“ぶらり旅”。 今回は、創立25周年を迎えたサッカーJリーグのまち、茨城県鹿嶋市!「鹿島アントラーズ」の本拠地としても有名な地域が舞台です♡

「DRESS焼酎部」部長yukikoが訪問!焼酎のあるまちへ……ほろ酔い女子yukikoの焼酎ぶらり旅♡

DRESS焼酎部 部長yukiko(ユキコ)です。

前回の静岡県湖西市に続き、焼酎スタイリストとして気になるまちを旅する「焼酎ぶらり旅」。今回は茨城県鹿嶋市が舞台です。

サッカーJ1「鹿島アントラーズ」の本拠地としても有名なまちですよね。

1992年にJリーグが発足して、今年で25周年。
「本格焼酎の日」と同じく、11月1日がJリーグの記念日でもあるんです♡

とくに、鹿嶋市は“サッカーの神様”ジーコが「プロのサッカーチーム、サッカー選手はこうあるべきだ」と、いちから精神や行動をチームに伝え続け、今ではサッカーが「文化」として定着している地域です。

「スポーツ文化」が根付いた鹿嶋市には、「焼酎文化」にも共通するヒントが隠されているのでは? 

……今回は、そのヒントを探ってきました♡

★鹿嶋市はどんなところ? 独自の“地域文化”が存在する、パワースポットで有名な鹿島神宮!

鹿島神宮は「武道の神様」として有名な神社です。鹿嶋市をよく知るために、鹿島神宮 で権禰宜(ごんねぎ)を務めていらっしゃる平山元重さんに案内していただきました。

まずは、これを聞かなきゃ!
鹿島神宮って、どういう神社なんですか……?

「地域の方々との結びつきが強い神社ですね。規模の大きな神社は一般的に観光客の参拝も多いのですが、鹿島神宮は地元の方々の参拝がとても多いんです」と平山さん。この日も、朝早くから地元の方が大勢いらしていました。

一般的に、神社は南向きに本殿を建てます。
でも、鹿島神宮は北向きなんです。一説によると、鹿嶋の地は大和政権の力の及ぶ北限といわれた場所であり、大和政権の力が及ばない“北の地域の見張り番”として北向きなっているという云い伝えもあるそう。

境内には、やはり鹿が! 鹿島神宮の神様を鹿の背中に乗せて春日大社までお運びした……という云われから大切にされています。江戸時代頃までは奈良の春日大社と同じくらいの鹿がいたんですって。

鹿嶋市の皆さんにとって、「鹿」はまちを表す大事なシンボル。毎年、鹿島アントラーズも必勝祈願に訪れています。

(奥宮/おくのみや)
徳川家康が、豊臣軍との関ヶ原の戦いに勝利したのは「武道の神様」が守ってくれたおかげだというお礼の意味から、鹿島神宮に本殿を建てたといわれています。二代将軍 秀忠の時代になってすぐ、さらに豪華な本殿を建てたため(見出し画像)、家康が建てた本殿は“奥宮”として移設されました。

3分ほど歩いて境内の奥まで行くと、徳川家康が建てた歴史上の建造物として、奥ゆかしく佇んでいます。

鹿島神宮には、境内を案内してくれる市民ボランティアの方が約70名います。常時10名が待機していて、「シルバー世代の活躍の場でもあるんですよ」とボランティアの方がいきいきと話して下さるほど。
地域密着型……というだけあって、とにかく地元の人たちが鹿島神宮のことに詳しくて、地元の「地域文化」に対して、とても愛着を持っていらっしゃいました。

★鹿島アントラーズが創立25年で築き上げた、世界に誇る地域密着型の“スポーツ文化”

鹿嶋市といえば……鹿島アントラーズ!!

Jリーグが発足したのは1992年。鹿島アントラーズは初期から登録している10チーム「オリジナル10(テン)」として、25周年にあたるJリーグの歴史とともに前進してきたチームです。

以前から地域密着・地域貢献にとても力を入れているクラブチームであると、ウワサで聞いていました。25年間で築きあげた「文化」が鹿嶋市に存在しています。


そこには、「焼酎文化」にも参考になるヒントがあるのでは……?

今回、鹿島アントラーズのご協力により、特別にお邪魔させていただきました♡

この日、カシマスタジアムでは、芝のメンテナンス“エアレーション“が行われていました。栄養を加えたり、芝を刈ったり、1〜2日で集中的にメンテナンスをします。

そのようななか、「Made in Japan」として誇れるものを発見!
私が注目したのは、選手用のベンチです。


これは、ブラジル2014年FIFAワールドカップで実際に使われたベンチ。しかも、地元の旭硝子株式会社鹿島工場(茨城県神栖市/本社 東京都千代田区)が手がけたもの。「鹿島アントラーズ」は、ワールドカップの後に地元企業と連携し、大切に再利用しています。

ベンチは試合中にボールが飛んでくる可能性が高いため、今までは強度のあるプラスチック製が主流でした。割れにくいガラス製、かつ可動式のものを製作するのは技術的にとても難しかったそう。

ガラスは長年使用しても変色しない特質性があり、ブラジルワールドカップでの採用をきっかけに、この技術は世界でも注目されています。

(写真上)鹿島アントラーズのロッカールーム。選手のユニフォームがセッティングされています。
(写真中央)選手がロッカールームからピッチへ向かう通路。ここを通ると士気が高まりますね!
(写真下)スポンサー「LIXIL」(リクシル)の専用ルーム。室内の色使いがきれいな空間です! 

“スポーツ文化“を築く、世界のサッカーチームの先駆け的存在

「アントラーズサポートクリニック」では、一般の方でも鹿島アントラーズのチームドクターの診断を直接受けることが出来ます。

それは、スポーツをしている子どもたちが怪我をしたとき、日本トップクラスのスポーツドクターに診てもらえるということ。この取り組みは、鹿島アントラーズが誘致をしていて、そのノウハウが地域の皆さんのために使われています。

取材日にいらした松永怜先生にコメントをいただきました。もちろん、鹿島アントラーズのチームドクターとして第一線で活躍されています。

「サッカーに限らず、スポーツをしたい子どもたちが怪我をしたときに“頼れる場所”でありたいですね。そのような環境を地域の皆さんにご提供することによって、スポーツ人口も増えると思うんです。鹿島アントラーズの組織全体に、“スポーツ”という大きな枠組みで、スポーツ業界の底上げができれば……いう想いがあるんです」

国内では大学病院など高度医療機関でしか設置されていない最先端の画像検査機器「3.0ステラMRI」を完備。放射線技師 神戸裕一先生と。

トップアスリートが使う最新リハビリ機器「パワープレート」も常設。
アントラーズの選手がリハビリに来ることもあるそう。

地域の皆さんが、安心してスポーツに熱中できる環境が整っています。

サッカーやスポーツ人口が増えること、ファンを増やすことは、地域貢献の延長線上にあると考えられているんですね。

このような取り組みは世界のクラブチームでも珍しく、先駆け的な存在。現在ではイングランドのプレミアリーグに属するマンチェスター・シティFCも同様の取り組みに動いているんですよ♡

カシマサッカースタジアムは、地域の人たちに開放された“複合施設”!

工業地帯の鹿嶋市は、夜になると人通りが少なくて大型車の往来が多いまち。まちの人たちが夜も安心安全に生活できるよう、運動環境を鹿島アントラーズがサポートしています。

「鹿島ウェルネスプラザ」は、地域の方々が気軽に利用できるスポーツジム。
なんと、カシマサッカースタジアム(以下、カシマスタジアム)の建物内にあります。2002年日韓ワールドカップでスタジアムを増設するまでは、アントラーズ選手のロッカールームやウォーミングアップルームだった場所なんです。

今は、地域の皆さんのために再活用しています。

たとえば、女性がランニングをしたい場合も安心して続けられます。平日は22時まで営業していて、スタジアムの敷地内で運動ができるように設計されているんです。

試合が行われていない時間には、この写真のような眺めで、ピッチを見下ろしながらランニングができます。スタジアムの屋根に守られ、雨も安心。風通しのいい環境です。

「アントラーズミュージアム」も、スタジアム内にあります。
「オリジナル10」の歴史、日韓ワールドカップの関連展示も。

「カフェ マハロ」も併設。まちの人たちが「スポーツ」をきっかけに集う場所が整えられています。
さきほど紹介した「アントラーズ スポーツクリニック」も、敷地内で運営されています。

クラブチーム「鹿島アントラーズ」が、25年間で発展させてきた「スポーツ文化×地域文化」のかたちを見ることが出来るエリアです。

★「鹿島アントラーズ」の存在が、市民の“お酒の楽しみ方”を拡大!

鹿嶋市で知らない人はいない……と言う程、地元の方々に浸透している飲食店が「くいもの市場 のみもの市場 やぐら」。
ちょうど、その日に「焼酎イベント」が行われるという情報を聞きつけ、飛び入り参加させていただきました!

20種類以上の銘柄がずらっと並んだ焼酎コーナー!
焼酎の数だけラベルの色がある♡ ……と色彩好きの私はテンションアップ!

そして、鹿嶋市は魚介類が豊富に採れるまち。「鹿嶋ブランド」の食材も見逃せません~♡

(写真)大皿料理も、鹿島灘で採れた食材づくし!
「鹿島灘産 丸ガニの揚げ物」と「宮城県産 牡蠣の磯部揚げ」、「鹿島灘シラスとわけぎのチヂミ」、「鹿嶋ダコとスズキのお造り」。

鹿嶋市在住のアントラーズサポーター 山町浩信さんにもお話を伺いました。

「試合後に地元居酒屋でサポーター仲間と飲みます。勝ったときや優勝した時は特に飲みます(笑)。遠方から仲間が来る場合は、前日に会を開くこともあるんです。お酒がアントラーズサポーターの絆を深めるコミュニケーションツールなんです。

もし、鹿島アントラーズがこのまちに存在しなかったら、“まちの色”がひとつ減ってしまう感じ。全国的な知名度をもつプロサッカーチームがある生活は、子どもたちにとって地元に”誇り”を持つことや“郷土愛”にもつながるんです。みんなで応援することで、その意識は更に強くなりますよね」

「やぐら」の店主 笹森清正さんは、鹿島アントラーズと地元の皆さんとのつながりをこのように語ってくれました。

「もし鹿島アントラーズが存在しなかったら、本当に怖いことだと思います。飲食店として商売するにも、いち市民としても、まちの活性化につながります。サッカーファンではなくても、鹿嶋市民として鹿島アントラーズがあることを誇りに思っていますし、嬉しい、カッコいい、と無意識に感じています。

クラブチーム設立の頃はサッカーファンだけが反応しているようなイメージもありましたが、最近は鹿島アントラーズが行っている地域活動も市民に浸透してきました。その地域目線の活動を受けて、鹿嶋市民が試合を観に行ったり、結果をチェックしたり、選手を覚えたりという行為につながっているのだと思います」

(写真)鹿嶋ダコと地元コシヒカリで炊いた「タコ飯」、「鹿島灘産 丸ガニのカニ汁」。
コールド系もいいけれど、焼酎お湯割りもおすすめ!

★ DRESS焼酎部 部長yukiko のおこぼれ話 ★

「鹿島アントラーズ」のプロチーム設立をきっかけに、「やぐら」には県外の方が来店されることも増えたそう。「スポーツ文化」の定着と発展は、まちの文化の発展でもあるんですよね。

「鹿島アントラーズ」の存在が、鹿嶋市民の“お酒の飲み方・楽しみ方”を変えたといっても過言ではないのかもしれません。

今回、「やぐら」で開催された焼酎イベントに伺って、皆さんが誇らしげに鹿嶋市や鹿島アントラーズのことを話しながら焼酎を飲んでいる姿を見て、「スポーツ文化」が根付いている地域をうらやましく思いました。

「文化」は、その時代に生きる人たちによってつくられるもの。だからこそ、今生きている私たちが、ちゃんと“理解”をして、“自分の言葉”で語れるようにならないといけないと思うんです。

「スポーツ文化」と「焼酎文化」……業界は異なっていても、今回、鹿嶋市に伺って地元の皆さんがご自身の言葉で私に説明をして下さったのを受け、Jリーグ発足時から尽力されてきたことや、地域を思う愛情や情熱は、「焼酎文化」と通ずるものがあるように感じました。

なにより、11月1日が「本格焼酎の日」であり、「Jリーグ発足記念日」。
焼酎もサッカーも、今後の発展を願うばかりです♡
サッカー好きの私としては、今回お世話になった皆さんとまた一緒に焼酎を飲みたいです!


―DRESS焼酎部 部長yukiko―

■SPECIAL THANKS!
リョウコさん、家坂ジンさん、斉藤修さん、高野史孝さん、山町未来さん、山町浩信さん、布施恵三さん、水野明宏さん、木滝涼栄さん、碇策行さん、
寺田麻美さん、下川典一さん、小澤潤さん、笹森清正さん、山本京子さん、大牧時子さん、高橋トシエさん、佐藤淑子さん、小林茉莉子さん、
角田由美さん、安重淳子さん、関口公子さん、入江直樹さん、内田貴志さん、中山俊行さん、杉田節子さん、山辺俊樹さん、板橋章さん
アントラーズサポーター、鹿嶋市商工会青年部、鹿嶋神宮氏子青年かなめ会、鹿嶋飾り巻き寿司普及会、株式会社リカー&フーズ ひしや、コミュニティーストア ミズノ


[取材・撮影・文・企画構成・編集]yukiko(DRESS焼酎部部長/焼酎スタイリスト、色彩総合プロデューサー&ファッションスタイリスト)

取材コーディネート・写真協力/スタイル プロモーション

[掲載銘柄 / 順不同]
麻生富士子(麻生本店)、久米仙 ブラック古酒35度(久米仙酒造)、白水(八代不知火蔵/メルシャン)、さつまアサヒ(日當山醸造)、鳥飼(鳥飼酒造)、唐変木(ぶんご銘醸)、紅薩摩 宝山(西酒造)、残波(比嘉酒造)、魔王(白玉醸造)、貴匠蔵(本坊酒造)、吉四六(二階堂酒造)、道中(常徳屋酒造場)、神の河(薩摩酒造)紅乙女(紅乙女酒造)、蟻・芋(神川酒造)、城下町のナポレオン(龍川酒造)、黒霧島(霧島酒造)、しまっちゅ伝蔵(喜界島酒造)、蟻・麦(神川酒造)、長期熟成古酒43度 千年の響(今帰仁酒造)、赤霧島(霧島酒造)、ぶんご銘醸の仕込み水(ぶんご銘醸)、★Excel 阿波の香り すだち酒(日新酒類) ★リキュール

[取材協力]
・鹿島神宮 〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中2306-1 http://kashimajingu.jp/
・株式会社鹿島アントラーズFC 〒314-0021 茨城県鹿嶋市粟生2887 http://www.so-net.ne.jp/antlers/
・茨城県立カシマサッカースタジアム 〒314-0007 茨城県鹿嶋市神向寺後山26-2 0299-84-6622
・くいもの市場 のみもの市場 やぐら 〒314-0026 茨城県鹿嶋市佐田3-25 0120-84-7203
・株式会社リカー&フーズ ひしや   〒311-2213 茨城県鹿嶋市中3501 0299-69-0055
・コミュニティーストア ミズノ   〒314-0004 茨城県鹿嶋市下津273-50 0299-82-3167

 


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ほろ酔い女子yukikoの焼酎ぶらり旅



【静岡県湖西市 編】
https://p-dress.jp/articles/2178

yukiko

色彩総合プロデューサー&ファッションスタイリスト、焼酎スタイリスト、ライター。Webメディアや雑誌にて焼酎・食文化・ファッション・伝統文化に関する取材執筆、撮影、講演、商品企画、本格焼酎イベントプロデュースを行う。女性スタイ...

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