小林麻央さんオフィシャルブログ「KOKORO.」
http://ameblo.jp/maokobayashi0721/
小林麻央・ブログ開設 「なりたい自分になる」に込められた思い
乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央さんが9月1日、新たにオフィシャルブログを開設した。「KOKORO.」と名づけられたブログに綴られた、妻として、母として、またひとりの女性としての麻央さんの思いとは。
■「がんの陰に隠れないで」医師のアドバイスを受けた麻央さん
歌舞伎俳優・市川海老蔵(38)さんの奥様で、進行性乳がんの闘病中であるフリーアナウンサーの小林麻央さん(34)が、ブログを開設しました。
「KOKORO.」と名づけられたブログに初めて投稿された記事のタイトルは「なりたい自分になる」。
素晴らしい医師との出会いがあったこと。その医師から、「癌の陰に隠れないで」とアドバイスを受けたことがきっかけとなって、がん患者である事実に支配されてしまっていた自分に気づいたと、率直な思いが綴られています。
■苦境を他人のせいにせず、受け止める謙虚さ、誇り高さ
元気になったら元の生活に戻れるのだからと、なるべく人に知られないようにしてきたのに。乳がんで闘病をしている事実が、ある日突然白日のもとに晒され、日本中に知れ渡ってしまう。
衝撃の大きさは、私たちにも容易に想像できるように思います。闘病が公にされたことで、あたたかい励ましのメッセージも寄せられたことでしょう。けれど、それ以上の圧をもって容赦なく麻央さんたちを襲ったであろう、好奇の視線……。
命を失う恐怖と戦い続けなくてはならない苦しさ。まだ幼いお子さん、麗禾(れいか)ちゃんと勧玄(かんげん)くんのそばについていて、自分の手で育ててあげることができない痛切な悲しみ。裏方として支えてきた夫・海老蔵さんの世話ができなくなった申し訳なさ。麻央さんを幾重にも苦しめていたものに加えて、さらなる追い討ちをかけた、世間という名の外圧。
麻央さんがそれまで以上に「病気の陰に隠れようとして、心や生活を小さく狭いものにしてしまった」としても、当然のことですよね。誰に批判ができるでしょうか。
普通なら、そのような外圧によって追い詰められたせいで、自分は心や生活を狭いものにしてしまったと考えるものだと思うのです。けれど麻央さんは、ブログにこう綴っています。「これは自分自身のせいです」。麻央さんの謙虚で誇り高い人間性に、私は深く胸を打たれました。
あなたは、自分に不都合なことが起こったとき、「○○のせい」「自分のせいではない」と考えることがありませんか? 私はよくこのような考えに逃げてしまいがちです。けれでも、不都合なことが起こった原因を自分以外のものに押しつけている限り、何度でも同じような事象を招いてしまうものですよね。
自分のせいで起こったことだとまっすぐ正面から受け止めたときにこそ、原因を探り当て、解決法を見出すことができます。こうすることで、同じ状況が繰り返されるのを防げるようになるのですね。このような学びを、人は成長と呼ぶのでしょう。
■なりたい自分になろう。一度きりの人生だから
「力強く人生を歩んだ女性でありたいから」「子どもたちにとって強い母でありたいから」、もう逃げ隠れしないと麻央さんは続けています。一度きりの人生だから、「なりたい自分になる」のだと。
あなたは「なりたい自分」について、真剣に考えたことがあるでしょうか。私は、一応考えていたつもりでいたけれど、真剣さが足りなかったのではないだろうかと、今、自分を省みています。
自分に与えられた役割をなんとかこなそうと、あたふたしていただけ。本当に生きたい人生、なりたい自分について本気で考え、実現に向けて努力を積み重ねることが、できていなかった気がするのです。
重い病と闘いながら、これほど毅然と前を向き、生きようとしている女性がいるというのに、自分は何をしてきたのだろうと、羞恥の思いが込み上げてきました。
小林麻央という女性と同じ時代を生きていることを、私は誇りに思います。「なりたい自分」をもう一度しっかり見つめなおして、今日からまたがんばろうと思える勇気をいただきました。
あなたも、もしよかったら麻央さんのブログを訪れてみてくださいね。きっと何か、感じるものがあるのではないでしょうか。その何かがあなたの新たな一歩につながるとしたら、心から嬉しく思います。
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https://p-dress.jp/articles/1725約8年前、乳がんを経験した鈴木美穂さん。職場復帰後は、がんで苦しむ人のためにと、様々な活動に励みます。現在はがん患者と支える人の相談センターをつくるNPO法人maggie’s tokyo 共同代表を務める鈴木さんによる「何があっても、今も幸せに生きる方法」を探る連載、始まります。