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海老蔵・麻央夫妻の生き様に見る「夫婦の恋、家族の愛」

乳ガン闘病という過酷な状況に耐える麻央さん、深い愛情を持って妻を支える海老蔵さん。幸福な結婚とはどのようなものかという問いへの解を、ふたりの姿に見ることができる。

海老蔵・麻央夫妻の生き様に見る「夫婦の恋、家族の愛」

■海老蔵夫妻の愛息、勸玄くんがかわいすぎる

7月3日放送の「おしゃれイズム」(日本テレビ)をご覧になった方は多いだろうか。ゲストは歌舞伎俳優の市川海老蔵さんと、先頃歌舞伎座公演での初お目見えを済ませた3歳の愛息、堀越勸玄(ほりこしかんげん)くんだった。

こぼれ落ちそうに大きな瞳、すっきりキレイな鼻筋に、整った口元。まだ3歳という幼さながら、美男美女の両親譲りのルックスはアイドル並みのかわいさで、連日海老蔵パパのブログに登場してはファンを増やしている。5歳になる姉の麗禾(れいか)ちゃんは、叔母であるフリーアナウンサーの小林麻耶さん似。カンカンは海老蔵パパ似とも言われているようだが、まあこれ親族の誰に似てもルックスの良さは折り紙つき。美形一族に生まれるっていいなぁ。

とはいえカンカン、パパの血が濃ければ、ゆくゆくやんちゃのひとつやふたつはしでかすかもしれない。西麻布あたりの雑居ビルで、深夜、外階段から派手に落っこちてケガをするとかね。仮にそんな紆余曲折を経たとしても、将来のいい男行きはおそらく確定だ。

ただいま3歳前後の女子の皆さん。近場でお手頃男子の蒙古斑なお尻をおっかけている場合じゃないぞ。青田刈りを狙うならカンカンで決まり。間違いなく目の離せない、好青年候補No.1である。

■夫婦として恋をし、家族として愛を育む理想のふたり

さて、皆さまもご存じの通り、そんなカンカンの母親である小林麻央さんは、いま乳ガンとの闘いの渦中にある。この日の「おしゃれイズム」では、そんな麻央ママに送ったいくつかの質問への回答が紹介されていた。番組収録は6月9日。海老蔵が妻、麻央さんの乳ガンを公表した会見の後に行われたというから、番組スタッフは闘病を知らぬまま質問状を送ったものだろう。「海老蔵さんのすごいところは?」との質問に、麻央さんはこんな回答を寄せている。

「私への接し方が結婚前と変わらないこと。私は母になり、だいぶ変わってしまった気がしていますが」。結婚前と結婚後。しかも二児の親となってもなお、妻への接し方が変わらない夫など、滅多にいるものではない。日常とは誰にとっても多忙なもので、そんな日常に取り紛れるうち、夫も妻も、互いに対して感じていたはずの、異性としてのときめきを見失う。

ましてや海老蔵・麻央夫妻は、歌舞伎俳優とその妻なのである。年間を通してほぼ休みなく舞台に立ち続ける夫も多忙なら、その生活を陰で支える妻は、ある意味夫以上に多忙である。夫の健康管理、ご贔屓筋とのお付き合い、舞台公演中は連日歌舞伎座でご挨拶回り。

そこへ幼い子どもふたりの育児が加わるのだ。夫にとって心のやすらぎとなるような、おっとり柔らかな女性であり続けることが、いかに難しいか、いやもう想像に難くない。

多忙さに飲み込まれて妻がかさつけば、夫も苛立つのが世の夫婦の常。ところが海老蔵さんは麻央さんに、「結婚前と私への接し方が変わらない」と言わせているのである。海老蔵さんもすごいが、麻央さんもすごい。多忙を極める毎日をすごしながらも、笑顔の妻であり続けたからこそ、夫、海老蔵さんが彼女を結婚前と変わらず「愛しい恋人」として見、接することができたのだ。

「私は母になり、ずいぶん変わってしまったかも」という言葉は、自分を俯瞰で見ることのできる麻央さんの客観性を物語っていて、海老蔵さんは彼女のこうした聡明さにも惚れ込んだのだろうと察することができる。いい男に惚れられる女は、心もいいが頭もいい。これが世の常ってものなのだなぁ。

ときの流れに変わることなく互いを慕い合う「夫婦の恋」。ふたりの愛児を含めた4人家族として固い絆に結ばれ、深まりゆく「家族の愛」。この両者を同時進行で育ててゆくことこそ、最も幸福な結婚のあり方なのだと、ふたりの姿は教えてくれているように思う。

■病を克服して、戻ってきてください

番組も終盤、「父として海老蔵さんに望むことは」という問いに、麻央さんはこう答えている。「意外に思われるかもしれませんが、父としても夫としても想像以上です。とても感謝しています。結婚して本当に良かったです」。読み上げられた妻の言葉を聞いた海老蔵さんは、「なんじゃそりゃ」とテレて笑ったのだったが。その瞳は見る間に赤く染まった。男、海老蔵さんが、そっと涙をこらえた瞬間だった。

麻央さん。ガンとの闘いに必ずや打ち克って海老蔵さんのもとへ、お子たちのもとへ戻られますように。必ずその日が訪れますよう、衷心より祈り上げます。あ、でね、あなたが育て上げた日本一のいい男、海老蔵さんにお伝えください。愛であふれていて、拝見する度に胸を打たれる素晴らしいブログですが、あの「よっ」みたいな自撮りのワンパターンだけは、どうにかなりませんかって。ね?

Text=小耳沢はさ美

【編集部おすすめ】小林麻央・ブログ開設 「なりたい自分になる」に込められた思い

https://p-dress.jp/articles/2270

乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央さんが9月1日、新たにオフィシャルブログを開設した。「KOKORO.」と名づけられたブログに綴られた、妻として、母として、またひとりの女性としての麻央さんの思いとは。

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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