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稼ぐ女は男のカネやステータスにとらわれない――はあちゅうさん×松岡宏行さん対談・前編

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順調にキャリアアップを重ね、トレンドに沿ったファッションとメイクを美しく着こなしているにも関わらず、恋愛においてはなぜか常に「イタい女」。そんなアラサー・アラフォー女性に顕著な「一発逆転の思考癖」を、恋愛エキスパートの松岡宏行さんとはあちゅうさんに語り合っていただきました。対談の前編です。

稼ぐ女は男のカネやステータスにとらわれない――はあちゅうさん×松岡宏行さん対談・前編

■経済的に自由な女は「男を脱ぐ」ように恋愛できる

はあちゅう(以下、は):ある程度社会的地位を築いていて魅力的なのに、なかなか恋愛や結婚が思い通りにいかない女性たちの悩みを多く見聞きします。松岡さんはどう感じていますか?

松岡宏行(以下、松):男女問わずだけど、「上位婚」志向が強い現状がありますよね。一度自分より上のクラスの男性と付き合った女性は、その後の恋愛でいまさらランクを下げられない。過去のいい思い出から抜け出せないというか。

は:その結果、少数の男性に女性が集中してしまうと。

松:そうですね。35歳を過ぎて独身の男性って、なにかしらの問題を抱えている人が多いけど、女性はまったくそんなことはない。むしろ「なぜこんないい女が?」という状態でしょう。そもそも女性にとって、同世代で付き合う価値のある男性って少ないんじゃないかな。

は:それはどういう面でですか?

松:だって多くの女性って、幼稚園児の頃から擬似恋愛を始めるじゃないですか。それに比べて15歳くらいで初めて恋愛を意識し始める男という生き物は、圧倒的に幼稚に映ると思うんですよ。おまけにハイスペックな男は激戦区だし。そうすると、自然に既婚者やずっと年上の男性に流れていくのかな、と。はあちゅうさんはどう思う?

は:うーん……。私は逆に、いろんなことを経験して突破してきた女性って、男の人のお世話をしたがる傾向にあると思っています。経済的に自由になれば、そこまで男性の社会的地位は気にならないのかな、とも。私の周りの女性たちも「いい男いないよね~」なんて笑いの種にしながら、社会ステータスが自分より下の若い男性と付き合ったり、そういう枠にはまらない外国の方と付き合ったりしていますよ。

松:たしかに、そういうパターンもあるかも知れないな。

は:あとは何度も結婚と離婚を繰り返して、「男性を脱ぐ」みたいな感覚で自分の成長に見合った方と恋愛をしているとか。別に結婚と離婚を気軽にしろみたいな意味ではないんですが、そういう自由な恋愛も、もっと世の中に受け入れられたらいいな、と私は思ってるんですけど。

■年収700万円台に到達し、男のステータスを求めなくなった女

松:僕の知人に外資系企業の社長をしている女性がいるんだけど、年収が上がるのと並行して男性を選ぶ目線が変わったと言っていましたね。自分の年収が700万円台になるまでは、身長や学歴、年収、会社の規模、すべて自分より上の男性と付き合いたいと思っていた。でもそこを超えたら、自分がこんなに稼げるんだったら好きな男を選べばいいや、って。

は:たぶん彼女は、年収1000万円前後の世帯で育っているんでしょうね。自分の思う「普通の生活」ができるレベルで稼げるようになったら、そんなに贅沢しなくても好きな男の人と楽しく暮らすというイメージができるようになる。だから金銭的に自由になれたのかも。

松:そこから自由になったら、稼いでいる男じゃないと恋愛できないという意識すらなくなるからね。

は:そうですね。ただやっぱり、今の日本で普通に生きていこうと考えたら「普通に稼げる能力」も男性の大事な人間力のひとつだと思うんです。ある女性が仮にPR業界で働いていたとして、同じ業界で年収200万円とかの男性はきっと選ばないんですよ。同じ分野で、自分より能力が低いことがあからさまにわかる男性は、選びづらいと思うんです。

松:自分とは違う軸の上で生きていて、年収が低くてもすごい能力がある人を認めたいんだろうね。

は:そうですね。たとえばですけど、ベンチャーで起業していたり、地方でプロブロガーをやっていたり。自分にはない能力で価値をつくっている人じゃないと……。人間として尊敬できる人じゃなければ、恋愛はともかく結婚はできないんじゃないかな。

松:はあちゅうさん自身、恋愛が年収軸から自由になったのはいつ?

は:大学生のときですね、完全にではないですけど。当時飲み会に「この人お金持ちだから、社長だから仲良くしておこう」という下心を持って参加したことがあるんですけど。華やかな場所にいるのに、全然楽しくない自分に気づいたんです。この人に気に入られたから、一体何なんだろう? って。別に私じゃなくても若い「女子大生」っていう肩書の子がいれば、いいんだろうなって思ったし、もうこういう場にはきたくないって思いました。

松:社長だからって、人として面白いわけじゃないもんね。

は:はい。だから、本当に自分が楽しいと思える日常を送るために、もう、そういう、お金やステータスで男性を判断しない自分になろうって思いました。その後、お金持ちの男性と付き合ったこともあるけど、お金持ちや有名人の生活って意外と楽しくなかったりして。いろんな経験を通して、肩書をはいだ、相手の素を見られるようになりましたね。でも、もしかしたら、本当に自由になれたのは、フリーランスになってからかもしれません。サラリーマンと違って、仕事でも、本当に好きな人とだけ付き合えるから、本来の自分の価値観に戻ったんでしょうね。

松:仕事だけじゃなく恋愛においても、ということだね。僕は30歳で起業したんだけど、最初は右往左往していた。仕事をくれそうな人と仲良くしようとか、この人はより大きな仕事を持っていそうだから付き合おうとか。自分に指針がなかったから、得がしたかったんだよね。でも得をしようとすると段々フラフラしてきて、自分が情けなくなったんですよ。

は:たぶん恋愛で言うと、「電通の人と付き合うか、メーカーの人と付き合うか」みたいなことを条件にしてしまうと、フラフラしてくるんですよね。恋愛でも仕事でも他人任せじゃない自分の軸がないと、どこに走っていけばいいのかわからなくなっちゃうと思います。

(中編につづく)

構成=波多野友子

はあちゅうさん
ブロガー・作家。慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、女子大生カリスマブロガーと呼ばれる傍ら、レストラン、手帳、イベントをプロデュースするなど、幅広く活動。2009年電通入社後、中部支社勤務を経て、クリエーティブ局コピーライターに。2011年12月に転職し、トレンダーズで美容サービス、動画サービスに関わる。2014年9月からフリーで活動中。
月額課金制個人マガジン「月刊はあちゅう」、オンラインサロン「ちゅうもえサロン」「ちゅうつねサロン」などを運営。著者に『疲れた日は頑張って生きた日 うつ姫のつぶやき日記』(マガジンハウス)、『とにかくウツなOLの、人生を変える1か月』(KADOKAWA/角川書店)、『自分の強みをつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『恋愛炎上主義。』(ポプラ社)『半径5メートルの野望』(講談社)など。雑誌、オンラインメディアなどでの連載多数。催眠術師資格を保有する。

ブログ:http://lineblog.me/ha_chu/
Twitter:https://twitter.com/ha_chu

松岡宏行さん
スイスイ社ディレクタ。新卒で外為銀行に就職、朝が苦手で毎朝退職を考える。25歳で辞め、居場所を見いだせず5年間引きこもり。93年社会復帰のため仕方なく実家の2階で会社を設立。広告とキャラクターの制作会社に。得意分野はイラストとブランディング、著作権ライセンス。雑誌連載のべ900頁、著書は『できる男は不倫する』『タイツくん真実のコースター すぐれた仕事は紙ナプキンから始まる。』など9冊。北海道出身。

Twitter:https://twitter.com/higetch

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DRESS編集部

人生を自分らしく楽しむ大人の女性たちに、多様な生き方や選択肢を提案します。

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