“ホンキの積み立て”、始めてみる? ~NISAで人生の礎を作ろう
NISAという小額投資が非課税になるというお得な制度が始まります。
前回までと違って、今日はちょっと堅い話だけど、お金を効率的に増やすためのオトク情報だから、しっかり読んでね。
NISA(ニーサ)って、聞いたことある?
NISAとは、来年1月からスタートする「少額投資非課税制度」の愛称。年間投資額100万円までの範囲で、上場株式や株式投資信託などに投資して得られる利益が5年間非課税になる制度です。2014~23年の間に始める投資が対象で、優遇を受けるには通常の証券口座とは別に、専用の口座を設けることが必要なの。で、専用口座が開設できるのは今年10月以降なのに、既に口座の開設予約が急増しているのだそうです。最近、株価や為替が乱高下しているのに、世の中の投資意欲は依然高いってことですね。
シングルやDINKS(子どものいない共働き夫婦)の場合、同じ収入の子どもがいる専業主婦世帯に比べて手取り額が少なくなります。これは、扶養家族がいない分、税負担が重くなるため。シングル&DINKSは、税制的に不利なライフスタイルというわけです。
これに対して、NISAは、日本に住む20歳以上であれば、ライフスタイルを問わず誰でも税制優遇が受けられる制度。メインの目的がマーケットを活性化することだとしても、国が毎年100万円までの非課税投資枠を用意して、中長期的な資産形成を後押ししてくれるのだから、使わない手はありません。
制度の細かい説明は省くけど、私のおススメは、NISAを活用して毎月一定額ずつ積立投資する方法。これなら、投資ビギナーが荒れる相場に入っていっても、失敗する確率が大きく減ります。投資上限額は年100万円だから、計算上は月8万円程度までの積み立てが可能。もちろん、1万円でも2万円でも、自分にとって無理のない額で設定すればいいのだけど、非課税枠いっぱいに“ホンキの積み立て”を行えば、500万円+αの資産を作ることができるかもしれません。これって、アラフォー女性にとって、“人生の礎”になる金額じゃないでしょうか。
投資ですから、もちろん元本割れするリスクもあります。
またNISAの枠で買ったものは、他の取引との損益通算ができないので要注意。損益通算というのは、たとえばA株で得た利益とB株で出た損失を差し引きして、その差の利益にだけ課税すること。そのため、NISA内では大きな損失を出す可能性があるリスクの大きい投資は、避けたほうが無難でしょう。
さらに、相場に応じた機動的な乗り換えも難しいので、さまざまな資産や通貨に分散投資するタイプの投資信託で、ゆるゆる投資するのがいいと思います。
投資信託のメーカーである運用会社もNISA向けの商品を続々立ち上げていますし、専用口座内での購入手数料を無料にする金融機関もあるようなので、しばしどの金融機関を選ぶかウォッチして、秋になったら口座開設してみてはいかが?