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40歳を超えても再スタートできる【元OLの起業ストーリー #2】

40代のシングル女性をターゲットに「捨てることは人生を豊かにする!」をコンセプトに不要な感情・時間・人間関係を捨てることで物事に執着や依存をしない精神的に自立した女性へと導く、ナビゲーター・ソロライフニスト杤金真奈美の起業ストーリです。今回は第2回。

40歳を超えても再スタートできる【元OLの起業ストーリー #2】

■何で起業するか決めないまま、退職を決意した私

生き方はひとつじゃない。
雇われることだけが人生じゃない。

そんな思いから起業家としての道を歩き出した私。
しかし、会社を退社した時には起業ネタもなく、なんのアテもありませんでした。

普通、趣味を仕事にしたい、とか、やりたいことがあって起業準備に入るもの。
その目途が立ってから会社を辞めてスムーズに起業する、というのが理想的な方法です。

しかし、私はそうはしませんでした。

忙しい毎日にかまけて、自分の進みたい道を見失ってしまう気がしたのです。
ですから退路を断ちました。

そこから私の挑戦が始まったのです。

■稼げそうなものは何か?

男性が起業をする際には最初から会社を興すことが多い。
逆に女性の場合にはスモールスタートすることが多い、ということが男女の違い。

私ももちろん、後者。
いずれは会社を持ちたいと思っていますが、まずは今の自分ができること、関われることで、世の中で需要のあることって何だろう? と考えました。

そしてまず、思いついたのは結婚相談所。
婚活をしている友人、知人の多さから需要がある! と考えたからです。

しかし、調べてみると業界大手というものがあり、たいていはフランチャイズであったり代理店契約をしていたりするケースが多い。
まったくの個人で結婚相談所をやっているケースは少ない、ということを知ります。

併せて、私自身がそれほど結婚に興味がない。
これでは結婚したい人をサポートできない。
こんな思いで結婚相談所なんてできるのだろうか? と疑問を持ちます。

そもそも、私は何のために起業したいのか?

どんな想いを実現したいから起業したいのか? について考えていなかったことに気づきます。

■起業に必要なのは、世の中に対して自分がどう役に立てるのか? ということ

起業というのはその名の通り、「͡生業を起こす」ということ。
新しい生業を起こすことで世の中に貢献する、という気持ちが大切です。

私にはこれがなかった。
だから稼げそうなこと、需要のあることが先行し、自分の想いも起業への想いもまったく考えていなかった。

男性の場合、稼げることをネタにすることが多い。
女性の場合、自分を表現できることをネタにすることが多い。

けれど共通しているのは誰かお役に立てる、ということ。
自分だけが稼げればいい、自分を表現できればいい、というものではありません。

自分が社会を変える! くらいの心持ちがないとそもそも続けられません。
起業自体は簡単にできるけれど、続けられる人が少ないのはそのせい。

うまくいかないときに自分を支えてくれるのは、信念や理念ですから。

これがブレていたり、はっきりとしたものでなかったりすると、倒れそうな自分を支えられないし、そんな弱い想いでは世の中なんて変えられないのです。

そこで自分の価値観とは何か?
私はなぜ起業したいと思ったのか?

きっかけは企業勤めが向いていない、というひとりよがりなことでしたが、誰かのお役に立てる自分にできることってなんだろう? と考える日々に突入することになります。

■起業ネタ探しのセミナーへ行きまくる日々

何にしてもネタがなければ起業できない。
けれど何をしたいのか? 何ができるのかわからない。

そこで、起業ネタ探しのセミナーというものに片っ端から行きました。

起業ネタを探す方法、というものを知り、起業ネタを探す毎日。
それでも見つけることはできませんでした。

「やりたいこと」と「できること」がなかなか一致しなかったのです。

そんな中、ずっと動向をウォッチしていた人がいました。
それは美LIFEクリエイターの長谷川朋美さん。

2014年12月にお会いしてから何度か単発のセミナーに通っていましたが、夏にアカデミーを始める、と聞いて一期生として学ぶことを決意します。

同じことを教えてくれる人はたくさんいます。
だからこそ、誰から学ぶか、がとても大切。
自分の人生の指標のひとつになるからです。

私が長谷川朋美さんに惹かれたのは精力的に自分のやりたいことにどんどん挑戦していく姿。
行動力の早さと決断力、意志の強いところ。
そして、キラキラというよりは少しギラギラとした目の輝き。

だから当時はその瞳を見て話をするとき、自分の薄っぺらさが映っているように感じてしまい、気後れしていました。
とても眩しくて、憧れの人でした。

私も朋美さんのように自分のやりたいことをやるギラギラした毎日を過ごしたい!

こうして私は「長谷川朋美アカデミー」一期生として初めての連続講座へ通うことを決めました。

■長谷川朋美さんアカデミーで学んだこと

全6回のビューティーライフエキスパート講座と全3回のインストラクターコースのすべてを受講しました。
トータルで4カ月半。
この年の夏は気温以上に熱い日々を過ごしました。

私がアカデミーに参加した目的はふたつ。

自分のやりたいことを見つけること。
そして、アカデミーのコンテンツを売ること。

アカデミーに参加すると同じコンテンツを売れる、と聞いていたためです。
自分のやりたいことが見つからなかったら、人のコンテンツを売ろうと考えていたのです。
(現在は審査等細かく基準があるため、認定講師になるのは難しくなっています)

長谷川朋美さんのアカデミーでは主に「自分と向き合うこと」が多く、これが私にはとても辛い作業でした。
今まで直感で生きてきたからです。

自分の価値観であるBeingをきちんと意識することから始まります。
Beingは迷ったとき、私らしい選択をするための指標となります。

これすらも何となくの感覚でしかなかった私。
もちろん、自分の価値観というものはありましたが、その気持ちにふさわしい言葉がなかなか出てきません。
これが最初にぶつかった壁でした。

その後も、自分がなりたいと思っている姿やライフスタイルなどを細かく考えることで、自分と向き合い続けた日々。
人生で一番、自分のことを考えた夏でした。

併せて同期は19人いましたが、半数はすでに起業している人。
正直焦りました。

今までやりたいことが見つからなかったんだからゆっくり学びながら考えればいい、と思っていましたが、自分から何かをすることが経験となる、ということを知り、何かしなければ! と背中を押されることになります。
そこで初めて勉強会というものを開催することになります。
(現在はライセンスを持っていないのでできませんが)

この経験が起業の厳しさを知った初めての経験となります。

■初めての経験で学んだ多くのこと

当時持っていたコンテンツはいいものでしたが、コンテンツが良くても売っている人が無名だと人は集められない。
そのことを痛感した経験でした。

告知文の書き方、告知の回数もさることながら、そもそも知ってもらう、ということの難しさに苦労しました。

それまで応援してくれていた友人すら誘っても来てくれない。
そこで私はいかに甘えた考えを持っていたのだ、ということも知ります。

OL時代の友人は今では数少なくなりました。
これは私の環境の変化。

自分が生きる道を変えると、自分を取り巻く人間関係も変わります。
変わらず友人である人は圧倒的に減りました。
これはよく聞く起業あるあるのひとつでもあります。

初めての勉強会は友人に頼み込んで開催となりましたが、学んだことはたくさんありました。
そう、やってみたことが経験となったわけです。

これはアカデミーに参加していなかったら実現できなかったことだと思います。
アカデミーで同期に刺激を受けたことで開催を決めたこと。

苦いデビュー戦ではあったものの、こうやって学んでいくんだ、と教訓になりました。

行動することでしか人は学べません。
それを痛感する出来事であり、経験できたことがその先の私の財産となりました。

■経験を活かして挑戦しようと決意するものの……

人を集め、楽しいことを提供する。
そのことに楽しみを見出した私がやろうと決めたのはイベントプランナー。

イベント制作会社にADとして勤めていた経験を活かせると思って始めることにしました。
これがちょうどアカデミー中盤の頃。
手始めにランチ会を開催しました。

初めてのランチ会は満席となり、そこから毎月行っていました。
が、ランチ会というのはそもそも入口商品。
そのあとに本命商品を持っていないことには稼げません。

イベントを開催する、というフローを身に着けることはできました。
しかし、起業ネタとしては成り立たないし、イベントプランナーといったところで大きなイベントをできるわけでもない。

こうしてイベントプランナーの看板は4カ月で下げることになります。

アカデミーは自分の商品が決まりきらないままに終わってしまいました。
どこかで何かを学べばすぐにうまくいく、というわけではないと知ることになります。

ちょっとモヤっとした卒業となりました。
が、自分と向き合った時間は今でも私を支えているので、ひとつの財産を手に入れたことに変わりはありませんでした。
併せて、朋美さんのコンテンツは朋美さんにしか売れないものだ、と認定講師の道も諦めました。

その次にセミナープロデュースを手がけることにします。

自分に売る商品がないのであれば、人の商品を買い取るのではなく、その人そのものを売ろうと決めたわけです。
しかし、これもうまくいきませんでした。

講師を招致しておきながら集客がうまくいかない。
自分の認知不足でせっかくの良いコンテンツも売れない、という残念なことが起きてしまったのです。

何事も見よう見まね。
そして考えが甘い。
やり方も完全オリジナルなのでなかなか結果が出ない。

そして4月のお花見会を最後に充電期間へと入ることになったのです。


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杤金 真奈美

「捨てることは人生を豊かにする!」がコンセプトの捨てる専門家
捨てるためのオリジナルメソッド「FeTH×Sメソッド」発信中!

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