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「とりあえず」がクセになると成功者にはなれない。一流の女性に共通する4つのマインド

ハードな時代を生きている私たち。チャンスをつかんで、自らほしい人生を開拓していける人の体は、しなやかで、強く、鍛えられている。その体に宿るマインドとはどんなもの?

「とりあえず」がクセになると成功者にはなれない。一流の女性に共通する4つのマインド

「成功者」と呼ばれる人たちの体には特徴がある――こう語るのは薬剤師・内外美容研究家の早野實希子さん。現在、ロンドンのサロンでセラピストとして、王侯・貴族や政治家、女優、俳優、スーパーモデル、デザイナーなど、厳しい世界で成功を勝ち取った人々を顧客に持ち、日々施術を行っています。

15年間、一流の人々の体にふれ続けてきた早野さんは、「変化がめまぐるしく、ストレスフルな現代社会。そこをサバイブしていくには、ただ上品で細いだけのボディでは、もはや通用しません」と言い切ります。彼らの体はこの時代を生き抜く、強さやしなやかさがある、というのです。

「チャンスをつかむ人の『二の腕は』うつくしい」「『大人の女性』の太ももは細くない」など、成功者の体の具体的特徴を挙げながら、その体に宿るマインドの傾向を丁寧に解説した本が、『世界一予約の取れない美容家だけが知っている 成功者たちの「極意」 』です。

意思を持って人生を切り拓いてきた成功者から早野さんが与えられた、夢に近づための考え方、生き方にまつわるヒントが詰まった本書。DRESS世代が参考にしたい「超一流の人たちの法則」を4つ選りすぐってご紹介します。

■「とりあえず選ぶこと」をやめる

年を重ねると、生き方は顔に表れる、とはよく聞く話。実感している人も多いはず。でも、それだけではない、と早野さん。「生き方は、ファッションをはじめヘアスタイルや指先など身体の細部まで至るところに表れます。若いときにはごまかせたものが、年を重ねるにつれてそのまま出てくるようになります」と指摘します。

上質で高価なものを身に着けているかどうか、は問題ではありません。自分の人生にどう向き合ってきたかが出る、との言葉には重みとリアリティが伴います。周りの素敵な顔をした人、素敵な装いをした人を思い浮かべてみてください。まさに、と感じるはず。

■失敗したとき、培ったユーモアのセンスを活かす

海外ドラマで楽しめるユーモアあふれる日常会話。時事ネタや映画、小説などのカルチャーネタだけではなく、皮肉や嫌味が込められていることもあり、ときにキツめな表現もあります。現実の世界でも同様で、海外の顧客を相手にする早野さんは「自分の知識をユーモアに乗せて披露している面もあるのでしょう」と話します。

さらに、相手の反応を見て、知的レベルをさり気なく試しているのかも、とも補足します。それでも、落ち込んだとき、ミスをしたとき、気まずいときなどに、私たちの心をラクにしたり、ほぐしたりしてくれるのは、やっぱりユーモア。一朝一夕でどうにかなるものではないものの、ユーモアのセンスを手に入れる努力は続けたいものです。

■「心配のタネ」に惑わされない

生きていて何ひとつ心配事がない、なんて人はいないはず。
仕事のことや家族のこと、恋人のこと、体のこと、お金のこと……。小さなものから大きなものまで、心配のタネを挙げ始めると、数えきれないかもしれません。

早野さんもある心配事を抱えて、悶々としていた時期があるそうです。しかし、イギリス人の友人から「心配のタネは、タネのまま終わるか、(心配の)実をつけるかわからないじゃない?」「心配のタネは、機知、英知、行動力の3つがあれば実をつけずに終わる」と言われてハッとします。まだ起きていない問題に思い悩むのではなく、3つの要素を身につける方法を考えるのが、賢く生産的な解決策といえるでしょう。

■一つひとつの選択を自分で決断する

人生は取捨選択と決断の連続。何かを選ぶと別の何かを選ぶことはできません。早野さんが見てきた成功者はどう選びとり、決めているのでしょうか。

「ほしいもの、望む人生を確実に手にしている人は、他者の意見を聞くことをためらいません。そして、最終的にくだした決断は自分の責任である、という覚悟をもっています」。

このスタンスは転職や独立、結婚・離婚など、“大きな出来事”だけに適用されるものではありません。たとえば、今日はどこへ行き、何を口にするかといったささいなことでも、自分自身で選択・決断を積み重ねることが大切で、一つひとつに覚悟を持ち、「いま、自分が主役の人生を生きているんだ」と自覚することが重要だ、と早野さんは話します。

成功者の共通点が「体」を軸に、様々な観点から綴られた興味深い本。手元に置いておいて、心が弱くなったとき、ブレそうになったとき、参照したい1冊です。

池田 園子

DRESS編集長(2016年1月〜2020年1月)。

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