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カッコいい女をつくる、晴香葉子さんの10の習慣 #1 作家・心理学者

晴香葉子さんのインタビュー。“カッコいい”と言われる女性たちには、内側にある揺るぎない芯を感じます。見た目だけではごまかせない凜とした佇まいをつくっているのは、日頃の習慣の積み重ね。今回はテレビや雑誌で活躍しながらも、今も心理学者として勉強をし続けている晴香葉子さんに普段心がけている「10の習慣」を聞きました。

カッコいい女をつくる、晴香葉子さんの10の習慣 #1 作家・心理学者

1. 相手の言葉は「良い悪い」ではなく、「あり得ること」としてとらえる

私たちは、本音をそのまま言っていないことが多々あります。ちょっと疑っているときに「信じてるからね」と言うし、言いふらしたいときに「ここだけの話」と言う。極端なことを言えば、人間社会は憶測と捏造で成り立っているようなところがあるんです。だからこそ良い悪いではなく、「あり得ること」として相手の言葉を捉えると、気が楽になります。

2. あたりまえの人を、あたりまえに大切にする

例えば親をないがしろにしているような男性から、「感謝するよ」なんて言われてもゾッとしませんか? 外でキレイな人が、家でがつがつ食べているのを想像するのも、あまりいい気がしませんよね。私は、身近にいる人を大切にすることや、人が見ていないときもキレイに食べることなど、あたりまえのことをあたりまえにきちんとするように心がけています。

3. 人間関係は最初から“飛ばさない”

“飛ばさない”というのは、最初からワーッと盛り上がったり、決めつけたりしないということ。心理学的な実験結果で、第一印象は0.5秒で決まるという説がありますが、だからこそ第一印象で相手のことを決めつけてしまわないようにしています。それに相手の身なりだけちらっと見て、すぐに見下したり、逆に媚びた態度をとったりするような人には、いい老後が待ってないのではないかと思うんです。 私の場合、初対面でものすごく意気投合ということは、ほとんど経験がありません。ほどよい距離感で長く関わっていく中で、徐々に気負わず談笑できる人が増えていく。そんな感じのコミュニケーションスタイルをとっています。

4. 厳しい目で接してくれる人から学ぶ

大人になってからも厳しい目で接してくれる人がいる、というのはありがたいことです。私の場合は心理学・コミュニケーション学のほか、学術分野の諸先生方がそういった存在。先生たちは「良いところは訂正の必要がないから、改善点だけ伝える」というのが基本。本分に邁進している忙しい人たちにとっては、限られた時間の中で褒める時間が一番の削りどころでもあるんです。もちろん一方で、無条件で甘やかしてくれる人の存在もときには大事ですが。

5. 長く続けないと身につかない習い事を続ける

礼法と生け花を長く続けています。それなりの立ち居振る舞いも含めて、日本伝統の習い事は長く続けるからこそ身につくものが多いです。スキルだけでなく内面の変化や成長も、ゆっくりで着実。だからこそ揺るがないのです。年を重ねる美徳や醍醐味って、こんなふうに着実に積み重ねていくところにもあるんだなと思っています。

6. 仕事に関しては、防衛的悲観主義

防衛的悲観主義とはアジア人によく見られる成功のかたち。楽観主義とは違いネガティブに考えるけれど、事前に準備してから着実にリスクの少ない道を通ってゴールに向かいます。 私は基本的に防衛的悲観主義。なにかを1アウトプットするのに10準備するようなタイプです。事前準備やリハーサルによって、できるだけ失敗を回避したいと思っています。私にとって「楽しい」ということは、十分な準備が終わっている状態を指します。

7. 行動心理学で心を穏やかな状態に保つ

ちょっとした行動のコツを知っていると、穏やかな心地よい状態が無理なく維持できます。例えば、焦ったときほどてのひらを上にして深呼吸したり、緊張したらハンドタオルを手に持ったり。自分の行動をちょっと変えるだけで、気分を変えることができるのです。

8. 朝8時までに一日の家事を終わらせる

私は洗濯・掃除・アイロンかけ・朝食と夕食の下ごしらえまで、朝まとめてやってしまいます。一日すっきり過ごせるし、家に帰るのも楽しみに。自分に備わっているパーソナリティとして、これは助かったなと思うものはこの「家事好き」ですね。

9. 音声教材を使った“ながら学習”

メイクや着替え・身支度、洗濯物干し、アイロンかけなどの時間などは、CDやiPhoneで、英語や文化史、音楽史などを“ながら学習”しています。どっぷり集中してする勉強と違い、脳全体が休憩しながらも一部分が活発になる「マインドワンダリング状態」になるので、なんとなく概要をつかむこともできれば、パッとひらめきが起こることも多いんです。

10. 図書館の近くに住む

今は大学の図書館、区立図書館、どちらも徒歩5分の場所に住んでいます。これは、家から5分の場所に蔵書5万冊の書斎があるようなもの。知的探究心を刺激し、知的好奇心を満たすためにも図書館は欠かせません。

■まとめ

激しく盛り上がったり盛り下がったり、大きな変化を少なくしながら、着実に日々を積み重ねている晴香さん。すべての物事に対して適度な距離を保ちながら丁寧に生きる姿勢が、彼女のカッコいい姿につながっているようです。

Text=ミノシマタカコ

晴香 葉子

作家・心理学者・心理コンサルタント。東京都出身。文学修士(コミュニケーション学)。早稲田大学オープンカレッジ講師。日心連「心理学検定」1級。テレビ、ラジオ、雑誌など、メディアでの心理解説実績多数。心理学・コミュニケーション学...

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