もっと楽しくもっと自由に! あなたの日々を彩るためのランジェリー選び
日常的にランジェリーのある暮らしを楽しんでいる方でも、ランジェリーの選び方となると、最適解がわからず戸惑ってしまうという悩みはよく聞かれます。今回は、ランジェリースタイリストの堀部優李さん(日本ランジェリースタイリスト協会正会員)に、ランジェリーの選び方にフォーカスして解説していただきました!
目次
『DRESS』読者の皆さま、初めまして。ランジェリースタイリストの堀部優李と申します。主にオンライン上で時間無制限のランジェリーカウンセリングをさせていただいています。
「カウンセリング」と言ってもさまざまで、お客さまのお悩みを解決することはもちろん、理想の姿に近づくためにランジェリーができることをお伝えするなど、内容は多岐に渡ります。
お客さまが100人いらっしゃれば想いも100通り。それらの大切な想いを「ランジェリーで叶える」ことを目的とし、日々お仕事をさせていただいています。
2023年! 新しい下着はどう選ぶ?
さて、今回のテーマは「ランジェリーの選び方」。
皆さまは下着を新調するとき、何を大切にして選ばれていますか?ただ古くなったから、という方から、何か特別な想いを抱えて選ばれる方までさまざまだと思います。実際、販売員をしていたとき、日々たくさんのお客様と接する中で「選び方」は決してひとつではないということを学びました。
結論を言ってしまうと、「選び方」に決まったものはなく、正しいも正しくないも、ありません。直感で選ぶも良し、一目惚れしても良し、本当に「自由」なのです! もちろん、サイズが合っていることや身体と相性が良いことは大切なポイントですが、それらをクリアしていればどんなアイテムを選んでも良いのです!
自由と言われるとかえって選びづらくなってしまうかもしれませんので、下着を選びやすいように指標となる要点をご紹介します。
下着の選び方5選
ここからは、実際に私が販売員時代に出会った、定番〜ちょっとめずらしい(?)選び方まで、5つご紹介します。
1.「とにかくデザイン重視」派
これは定番! どんな方でも何かしらお好きな雰囲気やカラーがあるのでは? テンションの上がるデザインを身に着けるのって、それだけで心がほくほくしますよね!
心底デザインに惚れている方だと、実際に使用するものと観賞用の2セットを購入されたり、3色あれば3セットを色違いで購入されたり、なんていう買い方も意外とあるあるでした。
2.「ショーツ命」派
Annebra Collection 29「Collection Concept "Glam of 1960's"」
1960'sの自由で開放的、革新的な女性たちのファッションからインスパイアされたCollection No. 29。
左のショーツ:「Olive バックオープンデザインショーツ 2750円(税込)」
右のショーツ:「Vintage ソングショーツ 3190円(税込)※2023年5月後半頃に発売予定」
こちらはブラよりもショーツのデザインや形を重視している方々。お気に入りのショーツを見つけてからブラの試着をする、少しめずらしいタイプです。ちなみに私もこの派閥に所属しております!
レーシーでシアー感が強いものとか、ヒップ側に穴が開いているとか(ハート型にくり抜かれているとか)、ちょっとエッジの効いたクセありデザインが大好き!ランジェリーフリークの方だと、共感できるのではないでしょうか?
3.「なりたい私を演出する」派
いつも選ぶような安定感のあるデザインも良いけれど、ちょっと雰囲気を変えたいときってありますよね。お仕事で気合を入れたいとか、久しぶりにパートナーと会うからちょっと冒険してみたいとか。そのときの気分や未来のイベントに合わせて選ぶので、バリエーションが増える選び方です。
おのずと自分の心と向き合うことになりますから、アイテムにも命が吹き込まれるような、そんなイメージ。
「なぜこのデザインを選んだのか」をお客さまがお話ししてくれる時間は、すごく幸せで満たされる時間だったなぁと思い出されます。
4.「スピリチュアル」派
この選び方をされていたのはおひとりで、少数派ではあると思うのですが、とても興味深く感じたのでご紹介させてください。
このお客さまは、数カ月に1度の周期でご自身のパワーが出る色があり、それが変わるたびにその色のランジェリーを探しに来てくださるんです! ちょっとめずらしい色のご要望があったときは探すのが大変だったなぁというのも良い思い出。
下着って消耗品だし、ただただ「衣類」として購入する方も多い中で、何か特別な想いをランジェリーにのせて選ぶのって素敵だし、そのほうが、一つひとつのランジェリーをより大切にできるのかなと思います。
5.「どさっと1年分買っちゃう」 派
1月、新年を迎えると、1年分どーんと購入される方がチラホラ。よくよく聞くと、もともとランジェリーが大好きで、お店に立ち寄ると買ってしまう自分を制するために1年分を一気に購入して、また来年まで我慢する! とのこと。
1日でたくさんのお店をまわり、お気に入りを何着もゲットするそうで、それもなんだかワクワクしますよね。私の場合、たぶんその後の1年我慢できないでしょうけど……。
2023年、身体と心にぴったりのランジェリーに出会えますように
今回ご紹介させていただいた5つの選び方は、私が販売員時代に実際に出会ったものですが、これらはほんの一部です。お客さまの数だけ選び方があり、そのどれもがそれぞれの心を満たし、お気に入りのものを手に入れた方は皆さまキラキラと輝いていらっしゃいました。
サイズが合っていて、お身体と相性が良いものであれば、お好きな色やときめくデザイン、一目惚れなど、ご自身の心に問いかけて、そのときビビッとくるものをチョイスできたら良いのです!
2023年、これを読んでくださっている皆さまが、身体と心にぴったりのランジェリーに出会えますように。
Text:堀部 優李
堀部優李 プロフィール
一般社団法人日本ランジェリースタイリスト協会
ランジェリースクール『ランジェリーカレッジ』の運営と
ランジェリーの専門家『ランジェリースタイリスト』の育成をしています。
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