別れ話の切り出し方。大切なのは、タイミングや場所ではなく恋人との向き合うこと

恋人と別れたいとき、どう切り出すか、どう伝えればいいかで悩みますよね。相手に非がない場合は、申し訳なさや責められることも覚悟しないといけません。

それでも、関係には最後まで責任を持つのが誠意です。スムーズに別れ話を進めるための方法や心構え、タイミングについてご紹介します。

■恋人との別れを決意したときに

どんなに好きだった恋人でも、愛情が薄くなったりほかに好きな人ができたり、また交際自体をやめたくなることもあります。「これ以上一緒にいられない」と思えば、別々の道をいくのも選択です。

別れを決意したとき、考えたいのは恋人の気持ち。

自分に愛情を持っている恋人は、別れ話をすれば必ず悲しい思いをします。こちらから別れを切り出すことに「悪者になりたくない」「恨まれたくない」と感じ、何とか理由をつけて相手のせいにしようとする人もいますが、そんなやり方には誠意がなく、かえって別れ話をこじらせることもあるので避けるのが賢明。

自分で関係を終わらせると決めたなら（自分の気持ちに従って選択を決意したのであれば）、次は恋人の気持ちを尊重した別れ方を考えましょう。

■別れ話を切り出す前前に知っておきたいこと： LINEを使うのは？ 場所はどこがいい？

別れ話をいきなり切り出しても、当然ですが恋人が納得しない場合があります。
また、自分ばかりが楽になるようなやり方では恋人の気持ちが置き去りになり、しこりを残す別れになる可能性が高いです。

別れ話をする前に、どんな手段や場所がいいのかを考えましょう。

別れ話をするとき、伝える手段は？

「別れたい相手の顔を見ながら話すのは気が重いし、できればLINEや電話など、直接会わずに済ませたい……」

そう思う人は多いですが、電話やLINEで別れを告げた場合、別れを告げられる側には「卑怯者」「無責任」「直接話してくれればいいのに」 など、まずネガティブな感情が湧くはずです。それは、顔を見ずに話されることで今までの交際を否定された気持ちになるからです。

相手が目の前にいないLINEや電話、メールは、お互いの気持ちが伝わりにくくおすすめできません。別れ話で大切なのは、お互いがきちんと関係の終わりを受け入れること。そのためには、会う時間を作ってしっかり話し合う心構えが重要です。

別れ話をする場所は？

別れ話をするときは、周りに人がおらず話に集中できる環境を考えます。ファミレスやカフェなど人目があるところは避け、ふたりきりで話せる場所を選びましょう。
どちらかの部屋やクルマの中で話すなど、別れ話を切り出される恋人の気持ちを考え、落ち着いて話せる環境がいいですね。

一方で、たとえば恋人が別れ話に逆上して大声をあげる可能性があるときなどは、あえて人の多い場所を選びます。別れ話はネガティブな気持ちになるのが避けられないので、相手が冷静に聞けるところを考えましょう。

別れ話をする時間帯は？

別れ話にどれくらい時間がかかるかはわかりません。
恋人がすぐに納得してくれれば短時間で終わりますが、そうでない場合は何時間もかかることがあり、切り出すときはその後の予定を入れない、また明るい時間帯にするなど、余裕を持つことが肝心です。

おすすめできないのは、深夜など遅い時間帯。体が疲れて休みたいタイミングで深刻な話をするのは、冷静な判断ができずにこじれやすくなります。別れ話をする時間帯は、話に集中できる昼間を選ぶのが賢明です。

■円滑に別れ話をする前の５つの準備

別れ話を円滑に進めるためには、思いつきで打ち明けるのではなく準備をしておくことが大切です。恋人に理解してもらい、お互いに納得して別れるために重要な準備をご紹介します。

（１）気持ちを固める

まず、何よりも恋人と別れたいと思う自分の気持ちをしっかり固めておきましょう。別れ話は冗談やいたずらで出していいものではなく、関係を終わらせたいという明確な意思表示です。

「引き止めてほしい」「すがるかどうか確かめたい」など、相手の愛情を確認する手段ではないので、切り出すからには相応の覚悟を持つことを忘れてはいけません。
また、相手が受け入れないときでも流されないように、「どうして別れたいか」を自分の中にはっきりさせておきます。

（２）伝える言葉を考える

恋人にどんな言葉で別れを伝えるか、一番悩むのはここかもしれませんね。
どんな言い方をしても、相手にとっては「自分と別れたがっている恋人」であり、傷つけることを考えると心が重たくなります。それでも、けじめをつけるためには「別れたい」とはっきり伝えることは避けられません。

本当は終わらせたいのに「距離を置きたい」「少し離れたい」など、あいまいに濁すことはかえって相手を傷つけます。
「どうして別れたいのか」、恋人には知る権利があることを忘れずに、誠意を持って伝えましょう。別れを伝えたときに、相手がどう感じるかは相手の問題だともいえます。恋人を思いやるあまりに、中途半端な伝え方をすることは避けたいところです。

（３）別れ話が出たときの状況をシミュレーションする

別れ話をする場所を考えるときも同じですが、実際に切り出したらどんな状況になるかを想像すると、相手が聞きやすい環境などがわかります。

たとえば「恋人が泣いてしまうかもしれない」と思うときは、やはり人目を避けた場所を選びたいですよね。「怒りだすかも」「しっかり耳を傾けてくれそう」など、別れ話が出たときの状況をシミュレーションしてみて、話しやすい場所や時間を考えましょう。

（４）「別れたあと」の状態を想像する

別れてすっぱりと離れられるならいいですが、中には同じ会社であったり、サークルの仲間であったりと、物理的な距離をとることが難しいときもあります。別れた後どんな状態になるか、どんな状況の変化があるかを想像して、いざそうなったときに冷静に対応できるよう心構えを持ちましょう。

居心地の悪さや辛さを抱えているのは相手も同じです。別れた後を考えずに行動すると、思わぬトラブルが起こることもあるので、そこまで考えてから別れ話を切り出したいですね。

（５）返すものなどを確認しておく

恋人に借りているものがあったり、逆に返してもらわないといけないものがあったりするときは、リストを作って確認しましょう。交際が長いふたりだとお互いの部屋に私物があることも多く、別れた後でまた顔を合わせるのは気まずいものです。

早めに返却作業を終わらせるためにも、別れることをお互いに理解したときに話しましょう。

■別れ話を切り出す３つのタイミング

では、別れ話はどんなときに切り出すと聞いてもらいやすいのでしょうか。話しやすい３つのタイミングについてご紹介します。

（１）お互いの状況が落ち着いているとき

別れ話を受け入れてもらうには、まずお互いに多忙でない、落ち着いているときを選びます。
相手が仕事で忙しいときなどは話に集中してもらえないばかりか、「どさくさに紛れて別れようとした」などおかしな感情を持たれる危険もあります。切り出す自分のほうも、冷静に話すためには慌ただしくないときがいいでしょう。

（２）少しずつ距離をとってから

たとえば、昨日まで笑顔で一緒にいた恋人に突然「別れたい」と言われたら、パニックになるし受け入れられるはずがありません。別れたい気持ちがあるときは、いきなり切り出すのではなくその前から少しずつ距離をとり、相手にも変化を感じてもらうほうが受け止めやすくなると思いましょう。

連絡の頻度を減らす、会話を少なくするなど「いつもとは違う自分」を見せるのも別れる準備といえます。

（３）デートの当日

「今日こそ別れてと言おう」と思いながら、いつも通りのデートで終わってしまうというケースはよく耳にします。別れ話を切り出すなら、デートの前。会ったらなるべく早く切り出し、自分の気持ちを伝えましょう。

■別れを切り出したときの相手の反応別対処法

別れ話をしたけれど、相手が納得してくれずになかなか話が終わらないこともありますよね。実際に話してみないとわからないのが相手の反応ですが、こじれてしまった場合やすぐに受け入れてくれた場合などの対処法をお伝えします。

（１）相手が納得してくれない場合

相手がどうしても別れたくないなど納得してくれない場合は、その場で長時間話してもかたくなになるばかりなので、いったん離れるのが正解です。
別れたい理由、自分の気持ちをしっかり伝え、「考えてほしい」と伝えます。別れを受け入れない恋人を責めるのは間違いです。ショックを受けている相手の状態を考え、冷静になってもらう時間を作りましょう。

話を終わる際は、
「落ち着いたら連絡がほしい」
「○○日くらいにまた連絡するね」
など、これきりにならないような約束をします。
相手が受け入れるのを待ち、改めてお互いの意思を確認する時間を持ちましょう。

（２）相手が受け入れてくれた場合

相手が受け入れてくれた場合でも、いきなり気持ちを切り替えるのは難しいもの。気まずかったり言葉が出なかったり、お互いにどう振る舞っていいかわからないかもしれません。

そんなときは、
「一緒にいてくれてありがとう」
と感謝の気持ちをもう一度伝えます。

存在を認めてもらえたことで相手の気持ちもほぐれ、これからの接し方や返すものについての話ができます。笑顔で終わるのはなかなか難しくても、何より恋人の気持ちに感謝することを忘れずにいたいですね。

■実際に別れ話に成功した実例「二股はしたくない」

ほかの人を好きになってしまうと、恋人との時間を楽しく過ごせずに板挟みのような苦しさを抱えます。今回の場合は、そんな女性の気持ちを察した彼氏のほうが話のきっかけを作ったケースですが、このときにごまかしたり逃げたりせず、きちんと向き合えたことがスムーズな別れ話につながりました。

付き合ってくれたこと、また別れを受け入れてくれた相手に感謝の気持ちを伝える姿勢は、その後の関係にも良い影響があるのですね。