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パリに「住んで暮らす」アパルトモン滞在体験記

パリを旅するのは今回が3回めです。観光名所めぐりはひととおり経験済みでしたので、今回は普通のホテルではなく、憧れだったアパルトモン滞在を体験してみることにしました。予約はトラブルなくできる?部屋の充実度は?治安面は大丈夫?など、色々気になる点にお答えしつつ、「住んで暮らす」パリ生活をレポートします。

パリに「住んで暮らす」アパルトモン滞在体験記

パリのアパルトモン滞在のための手続きは?

「GRAM PARIS」というエージェントをネットで見つけ、アパルトモンを探しました。パリ市内の各所にツーリスト用の賃貸物件があり、3泊から長期まで滞在期間が選べます。料金がとても高いパリのホテルに比べ、アパルトモンは市内の便利な場所にあり、同じくらいのランクのホテルよりリーズナブル、かつゆったりした空間で生活できるので、かなり狙い目ではないかと思います!

予約の流れは、二段階。インターネットで滞在希望日と希望の部屋を申し込むとすぐに手続きの案内が送られてきました。書類をメールで返送し頭金を支払います。次に物件オーナーから案内メールがきて、残金を支払えば予約が確定します。(物件オーナーとのやりとりは英語)

オーナーに飛行機の到着便と到着時間を知らせておき、シャルルドゴール空港到着後電話を入れると、ちゃんとアパルトモンの前で待機し出迎えてくれました。部屋に案内してもらって説明を受け、鍵を預かればチェックイン完了!帰りのタクシーを呼んで欲しい、途中で一度タオル交換をして欲しいなどの要望にも、きちんと答えてくれました。
申し込み方法はエージェントによって異なると思いますが、さほど面倒な手続きではなかったので、やってみる価値アリ!です。

憧れのアパルトモン、室内はこんな感じです。

そして私が滞在した部屋がこちら。広々したリビングとキッチン、2ベッドルーム2バスルーム、68㎡です。サンジェルマンデプレ地区の中心地にあり、セーヌ川まで徒歩数分、オルセーやルーブル美術館も徒歩で行ける便利な場所です。宿泊料は季節によって違いますが、私が行った8月は1週間で2160ユーロ。4人程度のグループ旅だったらかなりリーズナブル。

室内はパリらしいアンティークの調度品やモダンアートがセンス良く飾られ、友人宅に滞在したような居心地の良さです。どのアパルトモンもたいてい表の道に接する部分は石造りの壁に大きなドアがついていて内部が見えませんが、建物の中に入ると内部に中庭があって、室内から小さな庭を眺められるつくりになっています。

ベッドルームはアイボリーを基調とし、クラシカルで落ち着いた雰囲気。壁に1970年代の押し花が飾られていました。これは世界各地で採取した植物の標本として作られたもので、1枚1枚きちんと植物名が書かれています。

住み心地と安全面は?

キッチンには食器やカトラリー、エスプレッソマシーンや洗剤類まで完備されていて、近所のマーケットで食材を買ってくれば、自分の家と同じ感覚で料理ができます。日本から持ってくればよかったと思ったのは、塩コショウなどの調味料。スーパーで買うと大量で使いきれないので、日本から少量持参すると便利だと思いました。

立派な石造りのアパートメントは、入り口、中入り口、部屋のドアと3箇所を暗証番号とキーで解錠して入る仕組みになっており、借りていた部屋以外は、普通の賃貸の部屋として住人が住んでいました。周辺の治安も良く、女性同士の旅でも不安なく過ごせると思います。
あえて難点を言えば、フランスのこうした様式の建物は旧式のためエレベーターがありません。3階の部屋までスーツケースを上げるのが一苦労でした。

都会で何もしないのが最高の贅沢!

滞在中は、セーヌ川のほとりをぶらぶら散歩したり、花屋や文房具屋、本屋やアートギャラリーなど通りがかりに気になった店をのぞいてみたり、路上パフォーマンスをするアーティストを飽きるまで眺めたり。疲れたらカフェに入ってまた歩く。
ホテルでなくアパルトモン滞在のいいところは、朝から晩まで誰にも邪魔されずに自由に過ごせることです。ベッドメイクも来ないので好きなだけ寝ていられるし、周りにツーリストがいないせいで、毎日せかせか出歩かなきゃ!という気持ちがなくなります。リゾート地でなく都会で何もしないっていうのが、最高に贅沢!
そして毎日の最大の楽しみは、地元のスーパーに行ってパリっ子たちの美食の原点を探ること。次回は、フランス人のおそるべき胃袋をレポートします。

ボタニカルプレス(押し花)作家 輪湖 もなみ

ファッション業界で16年バリキャリ生活をおくったのち、40歳で起業。現在都内著名レストランと契約し、年間100組のブーケの押し花を制作する(有)モナミアンドケイを経営。技術者育成のため、目黒区碑文谷の自宅で押し花スクールも開催し全国から生徒を集める。インテリアライフスタイル誌や、新聞のくらし生活欄の取材実績多数。
http://www.monami-k.com/

輪湖 もなみ

ワードローブコンサルタント/リメイクデザイナー 大手アパレルで16年間ブランド管理や店頭指導などに携わる。長年培ったノウハウを個人のクローゼットに応用し、毎日着る服がないと悩み断捨離を繰り返す人を救うため、クローゼットコン...

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