1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ファッション
  3. あなたが何歳でもオシャレはできるし、世界は変えられる。

あなたが何歳でもオシャレはできるし、世界は変えられる。

Share

"かっこいいおばあちゃん"のスナップを紹介した本『Advanced Style ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ』は、展覧会が開催されたり、日本でも話題になりました。

あなたが何歳でもオシャレはできるし、世界は変えられる。

『あなたが何歳でもオシャレはできるし、世界は変えられる。』

60歳以上のNYのファッショニスタを紹介した本、『Advanced Style ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ』。

日本でも評判になり、関連の展覧会やドキュメンタリー映画も上映されたりと、世代を超えてファンは多いですよね。それに続き、日本バージョン『OVER60 Street Snap ―いくつになっても憧れの女性』やフランスのバージョン『Madame Chic Paris Snap―大人のシックはパリにある』など続々と出版されています。その熟成された感性で、独自の“チャーミング・オーラ”を放つおばあちゃん達。本当にかっこいいですよね。

ファッションもそうですが、社会的な活動を行うアクティビストの世界でも、老いて、ますます輝く、おばあちゃん達がにわかに注目を集めています。
この秋、日本でも公開されるドキュメンタリー映画『シャーリー&ヒンダ〜ウォール街を出禁になった2人』に登場するおばあちゃん達です。

シアトルに住む、電動車イスに乗った“アラナイ”(アラウンド90)のおばあちゃん二人が、世界中の多くの人が抱く疑問の答えを、体当たりで探す姿を描きます。

リーマンショックに端を発して、過剰な経済成長至上主義に疑問を持ち、『経済成長って、本当に重要なの? 必要なの?』『経済成長が私たちに真の豊かさ、幸せをもたらす最も有効な処方箋なの?』という問いを、ある時はNYのウォール街へ、ある時は有名な経済アナリストのもとへ、マイケル・ムーア顔負けのアポなしで、体当たりでぶつけていきます。
観ることで、私たちも一緒に学び、そして笑える、 Serious&Fun(真面目なんだけど楽しい) なソーシャル・ムービーです。

この映画の主人公、シャーリーとヒンダは、30年来の友。実は二人とも「Raging Grannies/レイジング・グラニーズ」(激怒するおばあちゃんたちという意味)という、世界的ネットワークのNPO団体のメンバーです。

NPOレイジング・グラニーズは、自分の子どもや孫たちが生きていくこれからの世界が平和であることを願い、世界に戦争や暴力、政治の嘘や環境破壊を止めさせるために、おばあちゃんならではのユニークな方法で、世の中に問題提議をし、啓蒙活動をしてきました。その方法がとても面白い。

大きな帽子にエプロン、ロングスカートにショールという、伝統的な欧米のおばあちゃんスタイルに身を包み、おばあちゃん達が危惧する様々な社会問題を替え歌のメッセージに込め、ゲリラ的にストリートで合唱パフォーマンスしたり、劇場で上演したりして、ユーモアを交えながら、真剣に世界を変えようと活動しています。

実はこの団体、とても歴史が長く、遡ると、第一次世界大戦に反対する女性たちがオランダで始まった『インターナショナル・ウーマンズ・リーグ・フォア・ピース』というムーブメントが起源で、そこからヨーロッパ、カナダ、そしてアメリカに広がった活動です。

ノルウェー人である映画監督ホバルト・ブストネスが、レイジング・グラニーズの活動をたまたまYou Toubeで見て興味を抱き、実際に活動現場に行ってみたら、掛け合い漫才をしているような、知的でパワフル、そして愉快なおばあちゃん達、シャーリー&ヒンダに出会い、即映画にしよう!と思い立ったのだそうです。

何歳になっても世界は変えられる!とすべての世代に勇気を与えてくれる映画です。

奇しくも、この原稿を書いているのは、安全保障関連法案が、民意が全く反映されないまま、衆議院で強行採決された日。
戦争を経験してきた日本のグラニー(おばあちゃん)たちの声にもっと耳を傾けたいし、彼女たちの声を世の中にもっと轟かせてほしいと願う私でした。

林民子

『シャーリー&ヒンダ〜ウォール街を出禁になった2人』
http://www.shirley-hinda.com

Share

林 民子

NPOソーシャル コンシェルジュ主宰。ジャンルを超え、社会貢献度の高いヒト、モノ、サービスをより魅力的により多くの人へ広めるための様々なプロジェクトをプロデュース。少数民族の貧困解決を目指し、上質のヤクという素材にフォーカス...

関連記事

Latest Article