「卵醤」効果で、酸性・陰性体質が改善する⁉【藤原美智子 連載】
「卵醤」って、知っていますか。それは字のごとく卵と醤油のこと。これをかき混ぜて飲む、正食(マクロビオティック)という食事療法が効果的。病気や痛風が治るなど、体が自然に好転していく効能が知られています。そんな卵醤の作り方や飲み方をご紹介。※高血圧ぎみの人、腎臓や心臓に疾患がある人は危険ですので注意しながら行いましょう。
卵醤と聞いて「えっ!生卵を飲むの?」と驚いた人もいると思いますが、私も知ったときはビックリ!
「"ロッキー"じゃあるまいし(古いボクサー映画の名前のことね)、やだ~」と拒絶反応が。でも考えてみたら、昔から日本には"卵かけご飯"というものがあって、それのご飯抜きというだけのこと。
「それならば」と好奇心がムクムクと湧いてきて、卵醤を試してみることにしました。
卵醤の作り方
用意するのは
・有精卵の卵
・昔ながらの製法で作られた醤油
(この二つは厳守です)そして卵を半分に割ったら、片側の殻いっぱいに醤油を入れて、卵と掻き混ぜてから飲みます。
「えっ、そんなに醤油をいっぱい!?塩分過多になるんじゃない?」
と、またまた驚かれるかもしれませんが、これこそが、この食事療法の神髄のよう。
今、"塩分過多は病気の要因"というのが定説になっていますが、それは自然の塩ではなく化学的に作られた塩を摂るからであり、人間には適量の塩分は必要である。それによって体質をアルカリ性に保つことができる。病気は塩分やミネラルが不足したり、添加物の過多や悪い油を使った食べ物を多く摂っていたりして酸性に偏ると発生する、ということらしいのです。
卵醤の飲み方
確かに私もマクロビオティックの食事をしていたことがあるので、身体が酸性に偏ったままだと病気とまではいかなくても陰性体質に傾くので、ネガティブになったりヤル気がでなくなったりするのはよくわかります。
そんなときにお薬のように、「卵醤油」を飲むのも良いかもしれません。
飲み方は、最初は4日連続で1日1回飲んで、次は1週間後に2~3日間飲み、あとは1週間に1回飲むというのが基本です。
卵醤を飲んだ結果、効果や効能はあったのか
さて私の実験結果ですが、最初の4日間続けて飲んだあと、何故か少しイライラ感が出てきました。
自己判断すると私には塩分は足りていたので、体質が極陽性に偏り過ぎたからではないか、と。ということは、それだけ結果がすぐに表れる食事療法だということでもありますよね(何でもすぐに反応してしまう私の体質だからかもしれませんが)。
花粉症や風邪の時にもすぐに効果が出るそうなので、「万一」の時用の一つの対策として。あるいは私の場合、お酒を飲みすぎた翌朝に飲むと良いみたい(!)。
きっとアルコールで極陰性に傾いたのを、卵醤を飲むことで陽性に戻してくれるからなのかも。
とは言え、やっぱり生卵を飲むのはストレスを感じるので、サッと湯に通してポーチドエッグ風にして、醤油を少し多めに足らして食べる(飲むという感じでしょうか)という方法にしました。もちろん一番良いのは、日頃から極陰性にも極陽性にも傾かない食事を心がけるということなのですけれど。
塩分が不足すると、新陳代謝が衰えて肌の再生が遅くなるという説もありますが、いずれにしろ、どんな食事療法であれ自分の身体の声に耳を傾けて、自分の適量を感じ取るセンサーに従って、効果的に実践するということが大事なのかもしれませんね。
※高血圧ぎみの人、腎臓や心臓に疾患がある人は注意しながら行ってください。