「別れても友達」はウソ。サイコパスの可能性も。元恋人と友達になれない本当の理由
「別れても友達でいよう」「友達に戻ろう」。別れ際に告げられたこんな言葉。一度は愛し合った元カレや元カノと友達でいるなんて、本当に可能なのでしょうか。
■別れても友達って、ほんとう?
「別れても友達でいよう」
別れ際によく聞くこの言葉。
一見、悲しい別れを少しでも和らげるための言葉のように聞こえます。
でもそれは別れた相手に対する優しさ? それとも……。
「元恋人と関係を続ける動機」について研究した米国オークランド大学の論文があります。
同研究の中で、861人の被験者に「どうして別れても元恋人と友達でいるの?」と聞いたところ、一番多かったのは「信頼できるから・情があるから」という理由。
「別れても元恋人は友達。だって自分の大切な理解者だから」
「別れても友達」を受け入れた側の人は、そう回答するでしょう。
でも、この論文の中では「別れても友達」のダークな部分も示唆されています。
■友達って、どんなんだっけ?
「元気?」「何してる?」
突然届いた元恋人からのLINE。
そっか、振られたけど、別れたけど、私たちは友達だから。
そう自分に言い聞かせて久々に再会したふたり。
そのあとは、ちゃんと「友達」として遊びに行きますか?
上記の論文ではこんなことも確認されています。
それは、元恋人と友人でいるのは、「セックスがしたいから」という理由もあるということ。
その傾向は男性に多く、「別れても友達でいようとする男性はサイコパスの可能性がある」という見解もあります。
■身体を求める……それは友達じゃない
「元恋人といまだに身体の関係を持っている」
そんな悩みは、特に女性に多く見受けられます。
それは「友達」だと言えますか? もちろん、身体の関係がなく、元恋人と会っているという人もいるでしょう。「信頼しているから」という理由で友人関係を続けているという人もいるかもしれません。
でも、そこにあるのは本当に「友情」だけでしょうか?
たとえば、友達に恋人ができたらどう思いますか?
大切な友達であればあるほど、当然祝福するでしょう。でも、元恋人に新しい恋人ができたらどう思うでしょうか。
友達だから祝福できますか? そこに嫉妬心は生まれませんか?
別れはどちらかに恋愛感情が残った状態で訪れることがほとんど。だとしたら、ふたりともが「別れても友達」と思えること自体、おかしなことだと思いませんか?
■別れには必ず原因がある
「別れても友達、だって元恋人は私の理解者だから」
別れても元恋人と友達だという人は、決まってこのような言葉を言います。
でもよく考えてみてください。何かの理由があってふたりは別れたのです。言い換えれば「理解できない何か」があったから別れたのです。
別れには必ず原因があります。もし元恋人から「別れても友達でいよう」と言われたら、その言葉の意味をよく考えてみてください。もちろん、復縁して幸せになったというカップルもいますが。
前述したように、別れても友達関係を続けたがる理由の中には「セックスがしたいから」が含まれることも。一度付き合った人はずっと支配したい」と思うサイコパスな一面も示唆されています。
「別れても理解者」は言い換えると、あなたのことを知り尽くした元恋人だからこそ、あなたの感情をコントロールすることや、あなたの弱点を利用することだってできる、ということ。
「別れても友達」
そう言われたときには、一度冷静に考えてみましょう。
本当に相手のことを思うなら、相手の幸せを願うなら……。
別れを告げた瞬間、一度は相手の目の前から潔く消える、それが本当の優しさなのではないでしょうか。
一度愛した人が、美しい思い出と少しの傷を背負って、次の恋に向かえるように。
参考文献:「Staying friends with an ex: Sex and dark personality traits predict motivations for post-relationship friendship」
※こちらは2019年4月30日に公開した記事内のリンク切れなどを修正したうえで再掲載したものです。
恋愛ライター。LINE記事を得意とし、自立した女性へ向けた恋愛記事を多数執筆。