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「‘禅的掃除’で、見た目を清々しく!」【藤原美智子 連載】

最近、整理整頓だけでなく、拭き掃除にも目覚めました。見えないところをきちんとしたら清々しくなりました。

「‘禅的掃除’で、見た目を清々しく!」【藤原美智子 連載】

「‘禅的掃除’で、見た目を清々しく!」

「最近の興味は、掃除です」なんて言うと不思議がられるか、または「今までは、よほど掃除をしてなかったのかしら?」などと思われてしまうかもしれませんね。誤解されないように言い訳すると、我が家に遊びに来た人には「いつも家を綺麗にしているよね」と褒めてもらえるので、片付づけているほうだと思うし、掃除も普通にはしているほうだと思います。でも整理整頓をするのは大好きなのですが、実は、拭き掃除は「汚れたから、する」というスタンスで今までしてきました。

それが『禅的 生活ダイエット』升野俊明著(こう書房)という本に出会って改心したんです(!)。タイトルのとおり、この本は禅について書かれているものなんですが、その中で「掃除は汚れたからするものではない。自分の心を磨くためにする」というようなことが書かれていました。
禅においては、掃除は座禅と同じくらい大切な修行で、掃いている時は掃くことだけ。拭いている時は拭くことだけに無心に取り組む。「いやだなー」とか「なんで私だけが!?」などと思いながら掃除をしていては、いつまでたっても掃除は苦役でしかない。そして、人から見えないところにこそ自分の心が写ると考えて、心して掃除をすることが大切と説かれていたんです。

この禅の教えにいたく感動した私は、いつもはスルーしていた見えない場所を「見えないところこそ」というフレーズを心の中で唱えながら丁寧に掃除をしたところ……。その空間が、清々しさに溢れているのがハッキリとわかるぐらいになったんです!それを見ている自分も、まるで掃き清められたような気分に。「そうかー、これが掃除をするというかー」と納得して以来、掃除に対する姿勢が変わったというわけ。
それにしても「見えないところ」もキチンとすると見た目が変わるって、ある意味、怖くないですか?逆を言うと、自分では気づかれないだろうと思っていても、それは見た目に表れているということですものね(!)。

とは言え、毎日、家中を禅的掃除している時間は取れないので、「今日は、ここ」とか「今日は、この部屋」などと、ちょっこっとずつ「見えないところ」も精神でしています。でも、それだけでも部屋は綺麗オーラを発するし(ホントなんです~)、自分自身も清々しさと満足感を味わえるので楽しいの。無理せず、‘そう思えるぐらいの範囲をする’というのがコツかなー。試してみて!


 

藤原 美智子

ラ・ドンナ主宰。雑誌の表紙やビューティーページ、広告撮影のヘアメイク、執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演、TV出演等で幅広く活躍している。 近著「美しい朝で人生を変える」(幻冬舎) 他、著書多数。

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