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大人の留学を成功させる5つの心得。私の失敗談を活かしてほしい

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大人になって時間とお金に余裕ができて「語学を学びたい」「海外で暮らしてみたい」と考えたことがある方もいるのでは。Drまあやさんはロンドン留学経験があり、30代半ばのときにロンドンで2年間暮らしました。留学は良い経験だけれど、もっと良い時間にできた、と後悔していることはあるそう。留学・海外在住失敗体験記をお届けします。

大人の留学を成功させる5つの心得。私の失敗談を活かしてほしい

皆さんは「海外に住んでみたい」と思うことはありますか?

私は2010〜2012年の2年間(35〜37歳)、ロンドンに2年弱住んでいました。
ロンドン留学の総合点は30点くらい。留学成功! とは言えません。

では、どうして失敗したのか? これから留学や海外在住する皆さんの参考になるかはわかりませんが、具体的に書いてみることにします。

■失敗原因その1 ひとり暮らしをしていた

ロンドンの留学生はアパート(フラット)をシェアして住む(シェアフラットと呼ばれます)のが一般的。

中心部はシェアフラットでも日本円で5〜10万円くらいします。部屋は各自に与えられ、トイレ、風呂もしくはシャワーは共同、共同のリビングがある場合とない場合があります。

日本人同士、多国籍、学生のみ、社会人、ワーキングホリデーなども混在などいろいろなケースがありました。

日本人留学生は、日本人同士で住んでいる方が少なくなかったと思います。最初は外国人と一緒に住んでいても、文化や生活習慣の違いが大きすぎて、結局日本人同士になってしまう、という話をよく聞きました。

それでも、ひとり暮らしをするよりは交友関係が広がって、共通の友人を通じて、外国人の友人ができたかもしれません。

私がひとり暮らしを選んだ理由は、やはり学校の勉強に集中したかったから。ひとり暮らしが15年以上にもなる私は、他人との共同生活におけるトラブルが発生するのが嫌だったし、余計な問題を抱え込みたくなかったんです。

でも、せっかく留学に行ったのだから、シェアフラットで起こるトラブルも楽しめるくらいで過ごせば良かったのかも。

結構な頻度で日本人の友人に会い、愚痴を聞いてもらっていた……

■失敗原因その2 英語力不足、でも本当は……

ヒアリング力とスピーチ力が圧倒的に足りていませんでした。

もともと英語が苦手だった私は、大学生から医者になった後も英会話教室に通い、留学前に日本外国語専門学校へ行き、英語の勉強と受験のためのポートフォリオの制作をしていたんです。

それでもなかなか英語は上達せず、イギリス留学に必要なILETS(※)の点数も伸びず、かなり苦しみました。

※アメリカ・イギリスを含む世界140カ国10000機関が認定する海外留学や海外移住時に使われる英語能力判定テスト

ロンドンでも大学に行きながら、英会話学校へ通っていましたが、「英語話せます!」と自信が持てるレベルではありませんでした。てっきり留学に来たら、英語が上達するものだと思っていたのに。

どうして上達しないのか? 外国人の友人がなかなかできなかったこと、課題をこなすために、家に引きこもってしまったこと、日本のテレビや動画を見ることをやめなかったこと、言い訳はたくさんあります……。

一番は「コミュニケーションしよう」というマインドが足りなかったことでしょうか。勇気を出して、間違った英語でもいいから話せば良かった。

■失敗原因その3 外国人の友人を作れなかった

「英語不足」の状態で、周りと積極的に英語を話さず過ごしていたために、外国人の友人はできませんでした。せいぜいSNSでつながる程度。

もともと人見知りで引っ込み思案の私は、日本でも友達作りが苦手ですが、それでも課題の不明点などをクラスメイトに聞いて、多少はがんばりました。

しかし、私の通っていた大学のプログラムや環境もあって、なかなか友人を作るに至らなかったです。

■失敗原因その4 30代からの留学・海外生活の注意点

30歳を超えると、価値観が凝り固まってきて、欲求が高くなる傾向があると思います。

シェアハウスに入らなかったこともそうですし、食事についても好き嫌いや美味しいものを一通り知ってしまった後だと、ロンドンで食べるフィッシュ&チップスにも感動しないんです。日本にはもっと美味しいフィッシュフライあるなあ、とか思ってしまうんです(笑)。

学校においても、先生の言うことを素直に聞けなくて、自分は30代の大人だとか医者だったとか、つまらないプライドは日本に置いてきたつもりでした。

しかし、若い頃には気にならなかったであろう小さいことも、イライラしてしまい、ロンドンに嫌悪感が出てきて、「なんで私のやりたいことを理解してくれないんだっ!」と受け入れてくれないロンドンへの苛立ちで、留学生活が楽しめないのです。

よく考えてみると、ロンドンの文化に馴染もうとしてなかったのは私自身だったわけですが。価値観を崩さない自分に対し、ロンドンが心を開かないのは当然です。

よく考えると、日本人でも47都道府県がどこにあるか、わからない方もいらっしゃいます。だから、隣国のことを知らない若い方がいてもおかしくないわけです

■失敗原因その5 大学の勉強に余裕がなかった

大学でのデザインの勉強を、自分なりに一生懸命取り組んでいましが、すべてが空回りでした。どうにもこうにもうまくいかない。がんばってもがんばっても、先生たちに私の気持ちは届きませんでした。

脳外科医を途中で中断して、ここまで来たのにどうして? どうすればファッションデザイナーとしての勉強をさせてもらえるのか?

悲しくなってくるのです。上手くいかないロンドンでの生活で焦るあまり、留学生活を楽しめなかったんです。もっと「遊び」が欲しかったかもしれません。

例えば、ロンドンだといろいろなミュージカルを鑑賞できます。興味がなくても一度は観に行ってみれば良かったなあ、ウィンブルドンテニスも見に行けなかったなあ、ロンドン近郊の街に旅に行ってみたかったなあ、とか今になっていろいろ思うわけです。

もっともっと視野を広げて、楽しめる留学にしたかった、と後悔があります。

■結論 郷に入っては郷に従え

その街に溶け込む努力、語学力と文化を受け入れることと、自分が考えていることを間違った英語でもいいから伝えること、そして楽しむ余裕が必要ですね。

ここまで書いてきましたが、留学した経験は良かったと思っています。

なんだかんだ言いながらも楽しんだ思い出もありますし、失敗も経験になりました。世界の中の日本について、イギリスの歴史と現状、EUと関係、アジア諸国の留学事情など、日本にいたら見えてこなかったことにたくさん触れ、知ることができました。

ロンドンから帰国して7年。違う国にも住んでみたくなっている今日この頃です。

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Drまあや

脳外科医兼デザイナー/1975年東京生まれ・岩手県北上市育ち 岩手医科大学医学部卒業後、慶應義塾大学脳神経外科医局入局。2010年ロンドンのCentral Saint Martins に留学し、デザインの勉強する。帰国後、...

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