『ソーシャル・ムービー』
2月22日(日本時間23日)は、第87回アカデミー賞授賞式ですね。映画好きの方は、今から楽しみにしている方多いのではないでしょうか。そこで今回のテーマは『ソーシャル・ムービー』のお話。私が、なぜファッション…
2月22日(日本時間23日)は、第87回アカデミー賞授賞式ですね。
映画好きの方は、今から楽しみにしている方多いのではないでしょうか。
そこで今回のテーマは『ソーシャル・ムービー』のお話。
私が、なぜファッションブランドのPRから、
NPO法人を立ち上げ、様々なソーシャルプロジェクトに関わるようになったのか?
そのきっかけは?とよく質問されるのですが、その理由のひとつが、小さい頃から我が家は、普通に政治の話や社会問題を食卓で話すような家庭だったこと。
そして、小さい頃から社会派のドキュメンタリーや実話を基にしたノンフィクション映画をよく観ていたことが影響しているとお答えしています。
映像で、問題提起したり、気づきを与えたり、じっくり考えさせるきっかけを与えてくれるソーシャル・ムービー。
大人になった今でも、そんな映画をよく観ますし、一番好きなテレビ番組はと問われれば、「NHKBSの『世界のドキュメンタリー』」と答えます(笑)。
映像は、自分とは“遠い”世界で起こっている様々な出来事を”ひとごと”ではなく、”わたくしごと”として“近く”に感じさせることができる、最も効果的なツールなのではと思っています。
だからこそ、世の中の弱い立場に置かれている人たちの代弁者として世界に訴える映像を、世界を変える革新的な試みを実践している人のストーリーを映像化する、心ある人たちを尊敬し、応援もしています。
そして、ソーシャル・ムービーと言えば、
ちょうど3年前の今頃、2012年の2月4日に米国LAで開催され、私も参加した
『GATE(ゲイト)_ the Global Alliance for Transformational Entertainment の略』キックオフ・イベントのことを思い出しました。
GATEとは、米国で“世界により良い変化を起こすためのマーケッター”として知られるジョン・ラーツ(John Raatz)氏が、俳優ジム・キャリー(Jim Carrey)氏と、作家のエックハルト・トール(Eckhart Tolle)氏と共同で立ち上げたアメリカのNPO団体であり、
アメリカのエンターテインメント、メディア、アート業界で働く職業人、技術者、クリエイターのコミュニティとなっています。
ジム・キャリーは、『トゥルーマン・ショー』など、アメリカでは絶大な人気を誇るコメディ俳優。作家エックハルト・トールも『さとりをひらくと人生はシンプルに楽になる(原題:The Power of Now」』や『ニュー・アース〜意識が変わる 世界が変わる』などのスピリチュアル系の著書で、日本でも知られています。
このような異なる業界の3人が設立したGATEは、
世界中の人たちに向けて、新しい気づきをもたらすコンテンツをプロデュースし、配給する人たちをサポート、そしてエンパワーメントすることをミッションとしています。
そのミッションのために、Education (教育活動)、Connection & Collaboration (コラボレーション・プロジェクト)、Advocacy 〜Trade and Public(業界内、および一般向け啓蒙活動)という3つのプログラムを行っています。
エンターテインメントやメディアが、私たちの人生にきわめて重要な役割を果たしていると自覚し、すべての人のために、この業界がより良い変化を起こそうと、
脚本家、俳優、ミュージシャン、映画プロデューサーなどが一同に会し、この団体の結成を祝いました。
イベントでは、朝から深夜まで丸一日、上記共同創設者3名のスピーチはもちろん、米国で人々の意識により良い変化をもたらそうと活動している著名人たちの興味深いプレゼンテーションを聞くことができました。
そのプレゼンの中で、
より良い未来のために世界に変化を起こそうとしている人たちが、アメリカには5000万人以上おり(これは米国の成人人口の4分の1の人たちだそうです)、その人たちの動向を説いた著書「カルチュラル・クリエイティブス」を2000年に出版し話題となった社会学者のDr. ポール・レイ(Paul Ray)氏の「The Entertainment and Media Preferences of the Cultural Creatives(カルチュラル・クリエイティブスが好むエンターテインメントやメディアとは)」 や、
日本ではあまり知られてませんが、アメリカでは“ヒラリー・クリントンのスピリチャルな相談役”としても有名な哲学者ジーン・ヒューストン(Jean Houston)女史の「Tapping your creative unconsciousness to create programs that can make the difference(創造的無意識の扉を開き、世界を変えるプログラムを生み出すには)」のプレゼンテーションが、個人的に印象深かったです。
詳細内容を紹介したいところですが、長くなってしまいますので、
公開されている映像のリンクのみにしておきます。
(和訳無しですが、ご了承ください)
去年GATE共同創設者のジョン・ラーツ(John Raatz)氏とジム・キャリー(Jim Carrey)氏のファミリーが、オバマ大統領夫妻からホワイトハウスへ招かれた時の写真。↓
ジョン・ラーツ氏のパートナーであるYOKOさんはなんと日本人女性(左から2人目)。GATE会場で偶然お会いし、日本でもGATEのようなムーブメントを起こしたいですね!と意気投合。将来ご一緒に何かできると良いのですが。。。^^
GATEのさらなる展開を楽しみにしたいです!
リンク映像、及び写真は全てGATE オフィシャルサイト http://gatecommunity.org より抜粋。
*ジム・キャリー(Jim Carrey)氏のプレゼンテーション↓
https://www.youtube.com/watch?v=9QmtYDI2rK0
* Dr. ポール・レイ(Paul Ray)氏のプレゼンテーション↓
https://www.youtube.com/watch?v=8HlIplF8eZ0
*ジーン・ヒューストン(Jean Houston)女史のプレゼンテーション↓
https://www.youtube.com/watch?v=5Yqo1qc-TLY
林民子