1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ライフスタイル
  3. 既婚女性が書いた「同人活動と結婚」を読んで思ったこと

既婚女性が書いた「同人活動と結婚」を読んで思ったこと

Share

ネット上で話題になった投稿「同人活動と結婚(既婚者からの意見) 」。2年以上前に書かれたものですが、ツイッターで意見を寄せる人が多く見られました。結婚すると独身時代のようには、同人活動を続けることは難しくなる? この投稿を受けて自身も同人活動をする女性はどう感じたのでしょうか。

既婚女性が書いた「同人活動と結婚」を読んで思ったこと

数日前、ネット上で「同人活動と結婚(既婚者からの意見) 」が話題になりました。

こちらは同人活動(個人あるいは仲間同士で同人誌を制作・発行などを行う創作活動)をされている既婚女性の心の叫びが綴られたエントリーで、2016年6月に書かれたもの。

彼女は自ら「ディープなオタク」と名乗っていますが、確かに結婚前の彼女の日常は濃いオタク生活と言えます。

年に10冊のペースで同人誌を発行し、ツイッターでは1日100ツイートは好きなキャラの萌え語りをしていたそう。専用ブログも立ち上げ、キャラやジャンルの考察を語る。オフ会も行っているなど、精力的なオタ活です。

当時の彼女にとって、同人活動が人生の支えだったといいます。さらに、同人活動を通してたくさんの人から反応をもらえることで、承認欲求が満たされていたそうです。

ただ、同人活動の限界を感じたり、人間関係で嫌気がさしたり。彼女はその後、結婚をきっかけに同人活動から足を洗いました。

ごく普通の幸せを手に入れて、めでたしめでたし……とはなりませんでした。あるとき彼女は友達の頼みでイラストを描き、ツイッター経由で友達に送ります。

そこで思い出したのは、ツイッターで「いいね!」をもらえることや、自分の二次創作がたくさんの人に読まれる楽しさ。彼女はそれを思い出して、再び同人活動にのめり込むように。そこには充実した彼女がいるのです。

同人活動を再開したことで、彼女はそれまで楽しかった職場の雑談や飲み会が嫌になり、仕事を休みがちに。夫ともうまくいかなくなり、結婚生活は散々になりました。

■結婚すると「活動」を維持しづらくなる?

彼女が読者に伝えようとしているのは、「結婚前と結婚後で、同じ活動レベルを維持できると思わないように」とのこと。

彼女はたくさんの人からの評価で快楽を得ていましたが、結婚してからはそれを失っています。改めて手に入れようとしたら、結婚生活に支障が出てしまったのです。

結果、同人活動も、結婚生活も、どちらもうまくいかないことに。彼女は「評価への依存はアルコールやタバコに匹敵するものだと思います。断ち切るには、勇気と強い意志が必要です」と綴っていました。

この記事に対し、ネット上での意見はさまざまありました。

まず、「絵を描いて、発表して、それが評価されるっていうのはやらない人はわからないんだけど実はものすごく中毒性があって、もはや立派な病気みたいになることがある」「やっぱり他人に評価してもらえるのは嬉しいことだよね」など、承認欲求について触れるものが多くみられました。

「オタクの輪の中にどっぷり行くとオタク以外の誰と何話してもつまんないのあるある」と共感する声や、「わたしも(現在の環境に問題があるのも否定できないけど)オタク活動しないと生きていけないタイプだから、胸に刻もうと思います…」と、自戒を込める人も。

なかには「既婚者の私は楽しく活動してるし旦那も深く触れないでいてくれる上に理解をしてくれてるので特に支障はないよ」と、恵まれた環境の人もいました。

■大勢から褒められる多幸感

彼女のエントリーを読んで、筆者(独身)は「その承認欲求、わかるなぁ……」と思わずため息。

というのも、筆者も同人活動をしている人のひとりだから。作品投稿サイトやツイッターに作品を掲載して、「いいね!」してもらう瞬間の快感はよくわかります。

ネット上でたくさんの人に見てもらえて、いいね!をもらえて、さらに感想をいただき、ありがたいことにファンのような方もついてくださる……そこまでくると、脳内麻薬の量がすごいのです。

さらに、同人誌即売会での仲間との盛り上がり、作品の感想を直接伝えてもらえる喜び……最高に楽しい。同人活動という趣味を通して得られた多幸感は、かなりのものだと思います。

筆者がこのエントリーで印象に残ったのは、「こんなに頑張っても一人にしか認めてもらえない家事や夫婦生活をする位なら、一枚でも多く絵を描きたい、友達との萌え語りに没頭したい」という彼女の言葉。

筆者は未婚なので”夫に認めてもらう”という感覚はまだわかりませんが、夫をたったひとりとしてカウントしてしまうと、たくさんの人から賞賛を浴びてきた人にとってはかなり物足りないものになってしまうでしょう。

■人数の多さではなく、「誰」から認められるか

承認欲求は誰もが持っているものだと思いますが、上手に付き合わないと、とても危険なものになり得ます。

たくさんの人からの承認は本当に気持ちいい。その気持ち、よくわかります。でも、だからといって、そのために結婚生活に支障が出るとなると……。

承認欲求は数で満たすよりも、「誰から認められるか」で満たすほうがいいのかもしれません。

顔も知らないツイッターのフォロワーたちで欲求を満たすのではなく、大切なパートナーの承認で満足する。

そうできることが理想なのでは、と私は思っています。そうすれば、結婚生活も満たされたものになりそうです。

ちなみに彼女は昔の投稿が話題になったことで、先日12月13日にも記事をアップしており、それによるともうかなり落ち着いている様子でした。よかったです。

承認欲求にとらわれすぎるとしんどくなります。できる限り、承認欲求と上手に付き合えるようになりたいものです。

画像/Shutterstock

Share

神之 れい

関西在住のフリーライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブメディアを中心に執筆。もやもやを抱える女性のヒントになるような記事執筆を目標に活...

関連するキーワード

関連記事

Latest Article