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1年に約3回しか生理が来ない。「ヤーズフレックス(超低用量ピル)」に注目 2/2

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見てきたように、従来のピルとは異なる服用ルールがありますが、副作用には異なる点はあるのでしょうか。

「超低用量ピルのヤーズフレックスも従来のピルと同様、血栓症やマイナートラブル(頭痛や吐き気など)といった副作用のリスクは存在します。

しかし、だからといって、ヤーズフレックスが危険だということも、また反対に安全度が高いということもありません。超低用量ピルのヤーズフレックスは、生理に伴う痛みをなくしたい、かつ、生理はなるべく少ない回数で済ませたいと考えている患者さんに向いた薬です」

■ヤーズフレックスで生理が年3回しか来ないのは、体に悪くない?

ヤーズフレックスを服用した場合、生理は年に約3回しか来ない状態になります。妊娠を望まない期間に生理があることにはどんな意味があるのでしょうか?

「妊娠を望まないのであれば排卵は不要ですが、子宮内にできた子宮内膜は交換するほうが健康上は良いはずです。

ヤーズフレックスは年3回の消退出血・生理を引き起こしますが、この薬が現在日本で承認されているもののなかで、最も生理の回数を減らせるものです。

年に3回の生理は、今のところ“体に安全を確保できる最低限の生理の回数”と医学の世界で判断されているといえます」

さらに山中医師は、ピルあるいは避妊のための低用量ピルを数年続けて飲んでいると、子宮内にできる内膜が薄くなり出血量が減ってきます。こういった場合に、出血が少量になったことを心配する必要はない、とも補足しました。

■ヤーズフレックスは、より快適な生活を送る選択肢のひとつ(まとめと取材後雑感)

今回、ピル、超低用量ピルのヤーズフレックスについてお話を伺いました。意外だったのは、今回焦点を当てた超低用量ピルのヤーズフレックスには避妊のための自費の処方はないということ。

ピルにも複数種類があることは理解していましたが、月経困難症のためのものは「LEP」、避妊のためのものは「低用量ピル」という分類が明確になされている点も初めて理解しました。

日本以外では避妊目的の処方もあるというヤーズフレックス、この国内外での扱いの差はどこに起因するのか? 今回その理由を探ることはできませんでした。

月経困難症に対処する薬は、自分の体の働きに大きく作用するもので、「生理の回数を減らしていいのだろうか」「自然と起きている子宮内膜を薬によって減らすことはいいことなのか」といった抵抗感のある人も少なくないのではないかと想像します。

その効能、リスク、保険の適用不適用は医療機関に聞くのが一番正確ではありますが、足を運ばねばならないこと、対面で医師と会話することにハードルの高さを覚える人もいるかもしれません。

情報の正確さはさることながら、自分の生活をより快適にするための知識を得るために、本記事が読者のお役に立つことがあれば幸いです。

Text/山浦雅香
取材協力/山中智哉(オリーブレディースクリニック麻布十番 院長)

画像/Shutterstock

2018年11月16日公開
2019年5月8日更新

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山浦 雅香

85年生まれ茨城育ち。事実婚の夫、小学生の息子と東京で生活中。就職2年目の27歳で出産退職、子育て専業2年、再就職、フリーランスを経て、インバウンドメディアの編集部に。大学時代の1年間の北京留学経験を活かして、翻訳・執筆も。

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