独身女の住宅問題。「賃貸」と「購入」どちらがトクなの? 【お金に愛される女のルール#13】
お金に愛される女になるためには、お金の仕組みや制度を知っておくことが大切。本連載「お金に愛される女のルール」では、独身女性が知っておきたいお金の話をあますことなくお伝えしていきます。第13回では、「住宅購入についての3つのポイント」をお伝えします。
人生の三大資金と呼ばれる住宅購入。
「そろそろ自分のお城を買った方がいいのかな」
「このまま資産にならない家賃を払い続けていくのって、もったいない」
そんなふうに感じる人もいるのではないでしょうか。
お金に愛される女は、住宅購入についてもいくつかのポイントを押さえています。
住宅についても、自分のこだわりを持つことで、人生の主導権を握っていくことができるんです。
■住宅にまつわる3つのポイント
住宅購入を考えたとき、「買うほうがトクなのか、賃貸として住んでいる方がトクなのか」と、損得で捉えることが多いですよね。
どちらがトクかという問題は、
・買いたい物件金額
・現在支払っている家賃の金額
によって結果は異なります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、ここではどちらがトクかを断言することはむずかしいのは事実。
今から紹介するそれぞれのポイントを押さえて、「住宅を購入するほうがいいのか、それとも賃貸がいいのか」考えるヒントにしてみてくださいね。
【住宅購入の場合】税金でトクする
住宅を購入するメリットは、“税金の還付が受けられること”です。
これは、賃貸にはないメリットです。
住宅を購入するときに、住宅ローンを組むことで、税金が戻ってくるという制度があって、一般的に“住宅ローン控除”という風に呼ばれています。
この制度は
が10年間のあいだ、所得税(引ききれない場合は、住民税)から戻ってくるというものです。
仮に、年末に2000万円の住宅ローンが残っていたら「20万円が還付される」というようなイメージです。
住宅という資産を手に入れながら、税金が還付されるのはとても効率のいい方法ですよね。
【賃貸の場合】将来は実家、という選択肢もあり
「いつかは実家に戻る」
そんな選択肢も、長い長い人生計画として候補にいれておきたい。
親と一緒に住むことは、“遺産相続の対策”として、とても有効な方法なんです。
ちょっと先の話になるかもしれませんが、親と一緒に住んでいれば、万一のことがあったとき、遺産として受け継ぐ自宅の評価を少なく見積もってくれる(圧縮)制度があります。
この制度は「小規模宅地等の評価減の特例」といいます。
今は賃貸で一人暮らしを楽しんで、「将来は実家に帰る」という選択肢を残しておくことも、相続税対策の上では有効です。
ただし、家族の状況によっては兄弟姉妹が家を引き継ぐこともあると思うので、あらかじめ家族の意思を確認しておくと良いでしょう。
決めきれないなら、頭金貯金を開始
「将来、マンション買うかもしれないけど、今は決められない」
そんな人も多いのではないでしょうか。
迷っている人は、頭金や諸費用を貯めることから始めてみてください。
住宅購入のための貯金があれば、購入の後押しになりますし、貯めておくとメリットがあります。頭金があればローンの支払い総額を抑えることができるんです。
頭金があるかないかで、ローンの支払い総額に差がでてきます。
住宅購入は「毎月の返済額が、お給料の中から返せるか」といったことを気にしがち。
ただし、それだけではなく、「トータルでいくら返済するのか」という総支払額(※)を意識することも大切なことです。
※総支払額=物件価格+利息
たとえば、3000万円の物件を金利1.5%で30年間借り入れた場合の総支払額は、約3700万円です。
700万円が、利息として上乗せされているのです。
この利息は、頭金を入れることによって、少なく済ませることができます。
さらに、住宅購入には物件の費用以外にも、引越し費用や諸費用と呼ばれる手数料などが必要です。
家具や家電にもこだわりたいですよね。諸費用は、物件価格の3%~10%が目安です。
お給料の一部を住宅用貯金として貯めておくということが、自分の理想の家を手に入れる一歩になります!
■大きな買い物だからこそ、こだわりの選択を
住宅購入は、大きな買い物です。
だからこそ「えいや!」と、清水の舞台から飛び降りるように選択するのではなく、自分なりのこだわりをもった選択をしていきましょう!