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自分の臭いが気になる人は「自己臭恐怖症」かも?

自分の臭いが気になってストレスになっている女性からのご相談。「働くオンナのストレス相談室 #8」最終章となる今回も、ゲイの精神科医のTomyさんにお答えいただきました。自分の臭いが気になる人は「自己臭恐怖症」かも。そんな時は、身近な人と話して本当に臭っているか確かめるのと、気にしない柔らかな精神を持つことが大切です。

自分の臭いが気になる人は「自己臭恐怖症」かも?

■自己臭恐怖症とは

自己臭恐怖症(じこしゅうきょうふしょう)とは、自分の身体から発せられる臭いを、周りから「臭い」と思われていると思い込む症状のこと。別名、自臭症(じしゅうしょう)、自己臭症(じこしゅうしょう)とも呼ばれます。

自分の臭いのせいで「他人に迷惑を掛けている」「臭いのせいで嫌われている」と不安に思い、ひどければ恐怖感までもを抱きます。自己臭恐怖症になった人に「なぜそう思うのか」と質問してみると、周りの人が鼻のあたりを気にしている、咳払いをする、会話の最中に顔をそらしたなどの行動からそう思い込むことが多いようです。

今回の相談者も「自己臭恐怖症」の症状がみられます。

【相談したいストレス】 私の体臭が強くなってる? 周りの人がじろじろ見てきたり 鼻を触る仕草をするんです

カズミさん(仮名)
34歳 金融関係勤務


電車での通勤や、会社で机を並べて仕事をするのがストレスです。

自分の臭いのせいで、周りからじっと見られたり、鼻を気にするジェスチャーをされたり、咳き込む人もいます。どうにか自分の仕事はこなしていて、一人暮らしで不自由もなく、自立しています。

でも、友達がどんどん結婚して疎遠になっていき、仕事の忙しさや、恥ずかしさもあって人に相談できていません。社内にはそこまで親しい友人がいなくて、はっきり言われるのは怖いのですが、解決の糸口が欲しいと思っています。

もしかしたら「自己臭恐怖症」かも? 気が小さくてこだわりが強い人は 「ま、いっか」の精神を大切にね

Tomy@ゲイの精神科医


こういうお悩みでアテクシのクリニックに来る患者さんでも、本当に臭う方ってまずいないの。

人の評価が気になって自分を追い込んでる方が多いのよ。この症状は「自己臭恐怖症」と呼ばれているわ。

30代って仕事で肩書きがついたり、オンナは特にオンナのコぶって責任逃れっていうワザが使えなくなるトシだから、対人関係のストレスが増えやすい世代ね。

周りが結婚すると友達と話す時間が減ってバランスが悪くなることも。なにげないことと思うかもしれないけど、プライベートで人としゃべるって、ちゃんとセラピー効果があるのよ。

仕事以外に話せる友達を見つけて。

それから、臭いに悩んでるって家族に打ち明けて本当に臭ってるか聞いてみなきゃダメよ。家族にすぐ聞けなかったら親友とかね、信頼できる人に聞いて。

本当に臭っているなら、外科的な治療で解決できるんだから。それとも、本当は臭ってないとしたら、もともとの気質なので、考え方のクセを意識的に変えるといいと思うわ。

アナタ、気が小さくて控えめで、実はこだわりが強いタイプじゃない? 逆に「生きてるんだから匂ったって当たり前!」と思うのもOKよ! 

それでも気になるなら精神科や心療内科を受診してみてね。

■Tomyのアンチストレスメソッド

①自分が臭っている? という不安を家族や親友に話し、本当に臭っているか確かめる。人と話すセラピー効果を試してみて。
②気が小さくてこだわりの強い人が陥りやすい。「ま、いっか」、と思える柔らか精神を持ってね。

Text:Reika Nagata(Nananere!)
Illust:Aya Nodeki

■ゲイの精神科医 Tomyのプロフィール

Tomy/某国立大学医学部卒。精神科医として日々診察を行うほか、webサイトや自身のお悩み相談ブログでも悩める人々を救っている。「オネエ精神科医が教える壊れない生き方」(KADOKAWA/メディアファクトリー)

Tomy@ゲイの精神科医

某国立大学医学部卒。精神科医として日々診察を行うほか、webサイトや自身のお悩み相談ブログでも悩める人々を救っている。「オネエ精神科医が教える壊れない生き方」(KADOKAWA/メディアファクトリー)ほかの著書がある。

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