恋愛は駆け引きすると終わってしまう時代に
巷でよく見かける恋愛モテ技術……。これらは、一昔前に考案されたもの。考え方が変化している現代では違った形で応用した方がよいテクニックもあります。そんな新時代のテクニックを婚活プランナーとしても活躍される大西明美さんに紹介していただきました。
■昔の恋愛テクニックが通用しない理由
40歳の私が恋愛時代を謳歌した1990年から2000年代は「恋愛は駆け引きできた人が勝つ」時代でした。
例えば、以下の3つです。
・相手からメールが来てもすぐに返してはいけない
・お誘いは3回に1回は断らなければいけない
・相手が連絡するペースに合わせて連絡をする
「あれ、この3つ何が間違っているの?」と思った方もいらっしゃいますよね。恋愛アドバイザーや婚活アドバイザーがネットやメディアでいつも言っていることだからです。
しかし、よく見てください。アドバイザーの年齢を……。ほぼアラフォー以降の美人な方が多い。つまり、若い頃に成功体験をたくさん積んだ方がアドバイザーになるのです。成功する法則は普遍的ではありません。時代によって変わります。
その次代の変化は、「新しい言葉」がヒントになります。
新しい言葉というのは、「関心事」であり、みんなの意識に定着した概念だからです。
新しい言葉が、時代をよんで恋愛力をアップさせるヒントになる
例えば、ここ10年〜20年で私達が日常使うようになった言葉に「KY(空気読めない)」というものがあります(すでに死語になっているかもしれませんが……)。円滑にコミュニケーションを進めることで、空気を悪くしないこと、が求められているという見方もできます。
この「空気を読む」というスキルは10年〜20年の中で、強烈に意識される時代になりました。「多様性を認めよう」という時代の流れのはずなのに、「空気を読めない」とつまはじきにされる時代に、私達は生きているのです。
■古い時代の恋愛テクニックは、新時代は、こうやって使おう
では、話を戻します。
さきほども挙げましたが、古い恋愛テクニックの3つの例としては以下のような内容があります。
1.相手からメールが来てもすぐに返してはいけない
2.お誘いは3回に1回は断らなければいけない
3.相手が連絡するペースに合わせて連絡をする
ここからは、これらのテクニックを現代風にリメイクして、活用できる形として紹介していきます。
1.LINEでの返事はなるべく早く返す
今は、ほとんどの恋愛コミュニケーションはLINEになっていますね。LINEには「既読」がついてしまいます。つまり、「読んだんなら返せよ」という空気が流れているんですね。
すぐに返さないことが「あなたの空気は読みません」つまり「あなたに気がありません」という空気を相手に返してしまうことになります。
だからLINEはすぐに返すのが鉄則になります。もちろん、無理に焦りながら返事をする必要はありません。あなた自身のペースも尊重しつつ、相手を待たせ過ぎない感覚がポイントです。
2.気になる相手からのお誘いにはのってみる
今は「空気を読む」時代です。
「空気を読まない/察することのできない人間」というレッテルを貼られることに抵抗のある人は少なくありません。だからこそ、一度お誘いを断られているのに「諦めずに、もう一回!」という気構えを持つことが難しくなっているのです。
もしもあなたが「3回に1回はお誘いを断る」というテクニックをあえて行使した場合、相手は「断られたので、相手が誘ってくるのを待つ」もしくは「おとなしく引き下がる」というモードに切り替わっていきます。
つまり、誘いに対してポジティブな感情があるのにも関わらず、小手先のテクニックで断ってしまうことは、せっかくの機会をみすみす逃してしまうことに繋がるのです。
私の婚活カウンセリングでの話になりますが、「一度断って様子を見た結果、好きな相手と付き合えなかった……」という話はここ10年で何十回も聞いてきました。「ちょっと気になるかも」という気持ちだとしても、誘いにはなるべくのってみるのが鉄則と言えるでしょう。
3.お互いの空気を知る機会をつくる
相手のペースに合わせる
これは一見、「空気を読んでいる」ように見えますよね。相手が連絡するペースは、最適なコミュニケーション頻度なのだと私たちは思い込んでいるからです。
で「もペースを合わせる」というのは一方的な関係性を相手と築いてしまうことを意味します。少し極端な言い方をすれば、一方的な関係にはどちらかの過剰な我慢が発生するのです。もちろん、我慢をする方は無理を積み重ねてしまいます。自分の意思を無理やり抑え込んでしまう状況をつくってしまうことに。
そこで大切なのは、お互いの空気を知らせる機会を最初につくること。
「私はお返事がだいたい平日は18時以降になります。○○さんはいつごろぐらいだといいですか?」と自分から切り出すことは有効です。
このときに、自分は「18時以降がいい」と言い切らないことがポイント。相手が「あなたの空気」を読む余地をなくしてしまうからです。あなたの空気に「合わせる」ところに追い込むのはなるべく避けましょう。
相手に空気を「読ませる」習慣を身に着けさせると、コミュニケーションがかなり楽になります。だいたい女性のほうが男性よりも空気を読む力が高いことが多いので、読ませるように持っていくほうが恋愛の近道なのです。
婚活アドバイザー。自ら経営する結婚相談所で7年で200組以上のカップルを成婚へと導く。