1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ライフスタイル
  3. 最後には自分に返ってくる「3つのお金の使い方」【田中里奈#5】

最後には自分に返ってくる「3つのお金の使い方」【田中里奈#5】

田中里奈さんによる連載、今月は「お金との付き合い方」がテーマです。田中さんが、お金との向き合い方、お金を使うときに大切にしていることとは――。

最後には自分に返ってくる「3つのお金の使い方」【田中里奈#5】

こんにちは。田中里奈です。今月のテーマは「お金との付き合い方」。私が思うお金との向き合い方や、お金を使う上で日頃大切にしていることをお話しします。

■「稼ぎたい!」と思って仕事をしたことがない

「お金との付き合い方」って、親からも学校からも教わらないことですよね。大学生のときに仕事を始めてから、自分の体験から学び、自己流で身につけてきました。

まず、お金をいただくことについていうと、私はこれまで、「稼ぎたい!」という動機で仕事をしたことは一度もありません。

読者モデルを始めたばかりで仕事を受けるかどうかの判断基準があいまいだった頃は、両親に胸を張って言える仕事かどうかを最終的な判断基準として決めていました。自分の軸ができてきた今では、シンプルに自分がやりたいかやりたくないかで決めています。

ありがたいことに、声をかけていただいて始まる仕事が多く、お金についても、自分の意識とは違うところで自分のところに回ってくるもの、というふうに受け止めています。

ひとりで活動していた時期は、契約やお金の交渉も自分でしていましたが、経験上、お金の話がきちんとできる人は仕事もちゃんとしているし、そこが適当な人は仕事もちゃんとしていない、とも感じています。

■いただくお金は、「誰かを幸せにした証」

とはいえ、仕事を始めた頃は、稼ぐことに後ろめたさを感じていた時期もありました。大学生にしては分不相応な額をいただく機会もあり、「まだ若いのに、こんなにもらっていいのかな」と思うとどこか居心地が悪く、でも親にも周りの人にも相談できない。

大きなお金が入ってきたり、税金で出ていったりするのを見ると、悪い意味でドキドキしてしまうので、あまり通帳を見ないようにしていた時期もありました。

ですが、あるとき「そうじゃないかも?」と気づけたのです。お金はいわば企業からの評価であり、「どのくらい笑顔を生み出したか」というモノサシなのかもしれない、と。

「もらったお金の分、誰かを幸せにできたんだな!」と納得するようにしたところ、後ろめたさがなくなっていきました。同時に、「自分の仕事を通じて、笑顔+αの何かを届けたい!」としっかり意識できるようにもなりましたね。

自分の中で、お金とはこういうもの、という軸ができると、お金に振り回されたりすることがなくなるのかもしれません。

■私が惜しまずにお金を使う3つのこと

続いて、お金を使うことに関していえば、私は物欲があまりなく、浪費もしません。

ただ、お金はエネルギーなので、世の中に循環させていくことも大事だと思っています。

大学生の頃から「これだけは惜しまずに使う、ケチらない!」と決めている使いどころが3つあります。

1.仕事や自分自身に対する先行投資になるもの
2.旅行
3.お祝いごと

この3つは、私としては「そこでケチってどうするの?」と思えるものでもあります。1は言わずもがなですが、2は海外旅行などをしたことがない頃からそう思っていました。

例えば、旅先で1万円で気球に乗れるというときに、「安く済ませたいから乗らない」なんてことは絶対にしません。そこで見た景色や経験が、もしかしたら100万円分の価値がある自分の経験になるかもしれない! と思うからです。

自分の経験は自分だけのもの。擬似体験や知識を得ることはいくらでもできる時代ですが、だからこそ、直接経験したことはお金よりも価値がある。

自分の経験から出てくるものは、やっぱり強いです。巡り巡って、どこかで自分の人生に生きてくると感じています。


旅先でも買い物はほとんどしませんが、お祝いのポストカード(バースデーカード・サンキューカード等)はついつい買ってしまいます。3にもつながる話ですが、私は昔から人を喜ばせることが大好きです。

手紙を書くのも、小さい頃から大好きでした。誰かをお祝いしているときは、「祝われる本人よりもワクワクしているかも?」と思いますし、自分の幸せ指数もすごく高いです。

仕事を始めて10年以上になりますが、この3つにお金を使うと、巡り巡って必ず自分にいいものが返ってくると確信しています。

お金は大切なものですが、自分なりに「これとこれにはケチらない!」という内容を決めておくことは、皆さんにもぜひおすすめしたいです。

編集協力/外山ゆひら

田中 里奈

広島出身の青文字系モデル。様々な企業やブランドとのコラボやプロデュースを中心に活動。国内外を飛び回りながら、場所や肩書にとらわれない働き方とライフスタイルを提案してます。

関連するキーワード

関連記事

Latest Article