気軽な出会いの場「相席屋」。女性から見たメリット&デメリット
2014年から2015年にかけて一大ブームとなった出会いの場「相席屋」。普通の飲食店なら相席は嫌がられるところですが、こちらのお店の形態は男性グループ、女性グループが相席になるよう案内されるというもの。合コンのような事前セッティングも不要で気軽に異性と出会えるということですが、女性視点で見たメリットとデメリットは?
■相席屋の基本的な仕組みについて
ここで述べる相席屋というのは、初対面の男女が相席となり、飲食や会話を楽しむ居酒屋スタイルのお店を指しています。
一般的なルールとして、利用できるのは、20歳以上の男女。同性2名以上での来店が基本です。事前予約は不要ですが、男性には簡単なドレスコードがあり、作業着やジャージ、ビーチサンダルなど、カジュアル過ぎる服装での入店はNG。また、時間制で料金が発生します。
女性の場合は基本的に飲食代は無料なので、この点はカップリングパーティー同様、女性側の負担が少ないのが特徴と言えるでしょう。なお、男女共に相席したグループが“イマイチ”と感じた場合、スタッフにこっそりと「席替えカード」を渡して席を変えてもらうなどの工夫もされています。
■こんな目的で来る人が多い
気取らない居酒屋スタイルということもあり、出会いをあまり堅苦しく考えず、異性と気軽に知り合いたいという目的の来店が多いようです。したがって、中心となる年齢層も20~30代と、比較的若めな年齢層。
お店には簡単なゲームや罰ゲームグッズが用意されていて、場の盛り上げにも一役買っています。こうした時間の中でフィーリングが合えば、カラオケや飲み直しなど2次会へと繰り出すグループが多いとか。
■女性視点で見た相席屋のメリット・デメリット
メリット
1.飲食代がかからない
一部のデザートなどを除き、相席時の女性の飲食代は無料。
お小遣いピンチのときに利用するというのもアリですね。
2.ドキドキ感が味わえる
相席するまで「どんな人と出会えるだろう」というドキドキ感を味わえたり、普段あまりかかわることのない業界の男性と話せたりというのも相席屋の醍醐味のひとつですね。
3.場数を踏んで男性を見る目を磨ける
家族構成や学校、職場など、生活環境の中であまり男性と接する機会が少ない女性の中には「男性と話すのが少し苦手」という方もいらっしゃいますよね。相席屋で気軽にいろいろな男性と会話を重ねることで、出会いに対する予行練習をすることができます。
1対1の状況ではないため、自然と会話も弾みやすくなりますよ。
4.運が良ければ理想の相手に出会える
やはりこれが何よりでしょう。
「出会いがないなぁ」と家に閉じこもってため息をついているより、何らかのアクションを自分で起こすことで、理想の相手と出会える可能性も高まるのですから。
デメリット
1.素性のわからない人と相席になる可能性がある
相席になった男性が普段どのような生活をしているのかはわかりません。
会話の内容も100%事実を話しているとは限らないもの。
これは女性側にとっては不安要素のひとつになります。さりげなく言動を観察して、「やっぱり危ないかも」と感じたらトイレに立つふりをしてスタッフに声をかけ、席替えを申し出ましょう。
2.しつこく迫られる可能性がある
LINEの交換程度ならまだしも、最初からあなたの個人情報をあれこれ聞き出そうとする男性には注意が必要です。うっかり教えてしまい、後で執拗に誘いをかけられた、ということにならにように気を付けましょう。
3.自尊心を傷つけられる可能性がある
男性側は時間制で料金を払っているため、「好みのルックスじゃない」「会話が合わない」などの理由で相席となった女性が気に入らない場合、シビアにチェンジを要求してくる可能性があります。
もちろん露骨に目の前でチェンジを要求されることはなく、お店のスタッフがスマートに別席にエスコートしに来るなど配慮はされていますが、女性としての自分を否定されたような気持ちになってしまうことがあるかもしれません。
しかし、これはあくまでもシステムとして割り切り「他の男性の席へ移れるチャンス到来」と前向きに受け止めて乗り切りましょう。
■相席屋は、自己責任で楽しく・賢く利用する
もちろん、「相席屋」に対して怪しいイメージや、精神的な消耗が激しいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
入店対象年齢を20歳以上と設定していることからもわかるように、大人の分別をもって自己責任でふるまえるというのが大前提ということですよね。
メリット・デメリットをきちんと理解した上で、まずは気軽な話し相手を見つけるくらいの気持ちで雰囲気を確かめてから、賢く利用してみてはいかがでしょうか。
Text/なかたり