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婚約破棄の体験談! 一寸先は闇なリアルエピソード

今回は、婚約破棄を経験したふたりの話を聞いてみました。出会いがあれば別れもあり。「結婚はゴールじゃない」とはよく言いますが、焦って結婚を目指してはし実際に将来を誓い合う約束をしても、破談になってしまうこともあります。ではその理由とは?

婚約破棄の体験談! 一寸先は闇なリアルエピソード

【婚約破棄のケース1】17歳年下彼は御曹司……身辺調査をされて

大手通信会社で働く川島香織さん(仮名・39歳)は2年前に17歳も年下の彼氏と交際、将来を誓い合っていたものの破談になってしまったといいます。

そもそもの出会いは華道教室だったそう。

「彼は教室を運営する会社の御曹司。当時まだ大学生で、いずれ経営を受け継ぐ教室の講師見習いとして参加していました。見た目は今話題の棋士・藤井総太(ふじい・そうた)四段に似てましたね」
 
ふたりが接近するきっかけは彼と目が合ったことなのだとか。

「交際が始まってから彼が言っていたのですが、振り向いたときに私と目が合って“運命を感じた”そうです。その後、3回目の教室でいきなり告白されました」

面食らった香織さんは当初、距離を置こうとしたといいます。

「ほとんど話したこともなかったですからね。しかも彼の家は代々教室をやっているいわゆる名家で、交際するなら結婚が前提だというんです」

しかし、周囲のスタッフなどの取り計らいもあってふたりの距離は接近。しばらくメールのやり取りを続け、香織さんが華道教室を卒業してから交際をスタート。

彼の父親やスタッフからも温かく見守られ、彼の大学卒業と同時に結婚かと思われたが暗雲が……。

「働きたいという希望」と「家業の手伝いに専念しろという要望」が衝突

婚約破棄

「彼のお母さんに気に入られませんでした。働きたい私と家業の手伝いへの専念を求める彼の母とで折り合いが悪く……。さらに彼が就活で希望の会社から内定がもらえず、大学院に進学することになったんです」

追い打ちをかけるように彼の父親の態度も一変したそうです。

「身辺調査をしたみたいで、母とすでに離婚している父の借金を問題視されたんです」

最終的に唯一の味方だった彼も折れ、婚約はついに破談に。

「彼から泣きながら電話がかかってきて、明らかに家族の反対を受けていたであろうに、ぐずるばかりで何も言わないんです。その態度に愛想が尽きて、こちらから別れを告げました。結局、彼とも彼の家とも合わなかったんだと思うと、後悔はありませんね」

【婚約破棄のケース2】同期の一手でDV彼氏から解放

続いては、山口絵梨さん(仮名・31歳)のお話。

広告代理店に勤める絵梨さんは、英仏日の3カ国語を話せる才女です。少し恋愛体質で彼氏を切らしたことはほぼないとのこと。

そんな彼女が婚約破棄を経験したのはつい半年前。友人の紹介で知り合った1歳年上の男性とのことでした。

「女友達と遊ぶ約束をしていたら、その子が彼を連れてきて、3人でドライブに行ったのが最初の出会いです。流行りの中性的なイケメンで、モテるんだろうなと思って勝手に警戒していました(笑)」

しかし二回目にまた友達を交えて遊んだときに彼の特異な経歴を知り、興味を持ったそう。

「そのとき彼はバイトしながら弁護士を目指してるフリーターだったんですけど、もともと外資系のコンサル会社に勤めていて……。それも、最初は中卒で働いていたのに、一念発起して大学入学資格検定を取って進学・卒業してだっていうんです。おもしろいなあと思って」

気になったら一直線の絵梨さんは、積極的にアプローチ。彼の方も絵梨さんのことが気になっていたこともあり、すぐに交際&同棲をスタートさせました。

「彼はフリーターでお金もないし、私も年齢的に結婚を考えたいから、一緒に住んだ方が手っ取り早いと思ったんです。平日は彼が家事をやってくれて、こういう夫婦生活もアリかなとも思ってました」

順調に見えたかと徐々に彼の本当の性分が明らかに。

執着と束縛がエスカレート

婚約破棄の原因は、相手の束縛とDV

「束縛が激しかったんです。私は仕事柄飲み会が多かったんですけど、帰りが少しでも遅いと”鬼電”。しかも、私のSNSをくまなくチェックしたのか、友人関係を全部把握してたんです。最後の方はLINEもfacebookもやめさせられました」


「その時点で友達からは心配されましたが、そのときに彼から指輪と共にプロポーズされて。彼は本気で私のことが大好きなんだなって思って、別れようという発想はわかなかったです」

その後、両家の挨拶も済ませ結婚が既定路線となっていたが、その間も彼の執着と束縛はエスカレート。

「わたしが朝ゴミ出しに行っていて彼が起きたときにそばにいなかったり、仕事から帰宅後のお風呂の時間が長かったりするだけで浮気を疑われました。もうその頃には暴力も振るわれていて、皿を顔面に投げつけられることもしょっちゅうでした。別れ話を切り出したこともありましたが、その度に泣いて謝られて、つい許してしまっていました」

飲み会にも一切顔を出さなくなり、日に日に憔悴していく絵梨さんを見て職場の同僚たちも心配。そして会社の同期のひとりの行動によって転機が訪れたそうです。

「同期で一番仲が良かったコが強引にウチに来たんです。その子が彼を問い詰めてSNSを再開できることに。外とのつながりができた途端に冷静になれましたね。泣きながら許しを乞う彼に別れを告げて、私の方が家を出て行きました。今も彼から長文のLINEが来ることがありますが、すべて無視しています」

■婚約破棄だからといって、あなたが悪いわけではない

今回ご紹介した婚約破棄の体験談においては、彼女たちの人生を抑圧しようという外部からの暴力が働いています。ここから逃げることは決して悪いことではありませんし、ましてやあなた自身を責めてしまうようなことでもありません。ただ、自分がいざ当事者になってしまうと、周りに助けを求めるタイミングが遅れてしまったり、最悪の場合そのまま自分が置かれている環境に気づくことができないこともあります。

「婚約破棄」という言葉を重たく受け止めることなく、あなた自身が辛い・傷ついている・居心地が悪いと感じたときにはすぐに周囲に相談してくださいね。

また、ふたりに共通するのはスピード交際&スピード婚約。
フィーリングが大事とはいっても、やはり恋愛に焦りは禁物なのかもしれません。

取材・Text/田中望

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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