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大人だから楽しいシカゴ旅。現地でしたい5つのこと

シカゴと女性旅、あまり結びつかないかもしれませんが、NY、LAに次ぐアメリカで第3の都市・シカゴは、グルメもホテルも充実。スポーツ観戦や買物、建築&アート探訪など、過ごし方の選択肢はとても多彩で、実は大人の女性にこそおすすめのディスティネーションなんです。今回は、私が体験し、楽しんだ、シカゴとその近郊の旅を紹介します。

大人だから楽しいシカゴ旅。現地でしたい5つのこと

■日曜にシカゴにいるなら、ゴスペルブランチは欠かせない

日曜にシカゴに滞在できるのなら、ゴスペルブランチは外せません。シカゴの人気ライブハウス「ハウス・オブ・ブルース シカゴ」では、毎週日曜日に「ゴスペルブランチ」を開催。

ブッフェ形式でいただくソウルフードと、地元のパフォーマーによるゴスペルショーが楽しめます。目の前でカットしてくれるローストビーフ、メイプルソースをかけていただくフライドチキンなど、料理も充実。

知らないおばちゃんから、オムレツは並ぶので、早目にゲットせよ! とアドバイスを受けたり(実際、その通りでした)、ほかのお客さんとのちょっとした交流も楽しいです。

ちょうどお腹が満たされた頃に、ショーがスタート。シンガーの歌声はもちろんですが、足を踏み鳴らしたり、ナプキンを振り回したりと、観客たちのノリの良さも見どころです。ここは一緒に楽しまないと損です。

■シカゴ建築リバークルーズで、“建築美術館”シカゴを巡る

(C) Jason Lindsey

シカゴには個性的な建築物がたくさんあります。新旧の名建築が建ち並ぶシカゴは、街全体が巨大な建築美術館と言われることもあるほど。そんなシカゴの建築物を、シカゴ川をクルーズしながら地上からとは異なる視点で眺めることができる、楽しいアクティビティがあるんです。

1871年のシカゴ大火後、焼き尽くされた街に数多くの高層ビルが建てられました。さまざまな様式の、そして、煉瓦や石、鉄など耐火性のある素材を使った、当時建てられた建物の多くは今も現役です。

建築クルーズは解説付き。英語にはなりますが、さすがに日々たくさんの外国人のお相手をしているガイドさんの英語はわかりやすい!

2017年に完成したばかりの、曲面のガラス張りが圧倒的な存在感の「リバーポイント」、1925年完成のゴシック様式の「トリビューン・タワー」、近未来的な印象を放つ「トランプ・インターナショナル・ホテル&タワー」など、個性的なビルが次々と出てきて見飽きることはありません。

シカゴ名物の跳ね橋「シカゴ&ノースウエスタン鉄道橋」を間近で見ることができるのも、テンションが上がります。

「建築リバークルーズ」は、シカゴを訪れる観光客の間でとりわけ人気の高いアクティビティです。そんなわけで、複数の旅行・クルーズ会社がツアーを敢行しているので、時間帯、内容など、条件に合うものを探してみてください。ご参考までに、今回は、「ショアライン・サイトシーング」を利用しました。

ショアライン・サイトシーング
乗船場所:600 E Grand Ave, Chicago, IL 60611
料金:大人37〜43ドル、子供19〜24ドル
http://shorelinesightseeing.com/

■シカゴの摩天楼を眺めるなら「360 シカゴ」がおすすめ

エレファントプロダクション

地上から見ても圧巻のシカゴの夜景。ぜひ上から見下ろしてみたいですよね。シカゴの摩天楼を堪能するなら、中心部よりも少し北に位置している、ジョン・ハンコック・センターの展望台「360 シカゴ」がおすすめ。

煌めく摩天楼が、目の前に迫ってきます。また、「360シカゴ」では、5ドルの追加料金で体験できる「ティルト(TILT)」というアトラクションも人気です。

摩天楼に向かって、目の前のガラスと自分が徐々に傾斜していくというもので、話を聞いたときは「ガラスがあるんだから別に怖くないんじゃないの~」とは思ったのですが、これがなかなかのスリルなんです。

360 シカゴ
住所:875 N Michigan Avenue, Chicago, IL 60611
入場料:大人20ドル、子供(11歳以下)13ドル

■シカゴに来たからにはコレを食べておかないと!

「シカゴピザ」と呼ばれる、分厚いピザはシカゴの名物のひとつ。シカゴのピザは、5〜10センチくらいの深さのある器にピザ生地を敷き、その中に、サラミ、野菜などの具やチーズやトマトソースを入れて焼き上げることから、「ディープディッシュピザ」と呼ばれているそうです。

分厚いということは、必然的に、焼き上がるまでに時間がかかるわけで、ウェイティングリストに名前を入れるときに、オーダーも済ませておくのがシカゴ流のスタイルなのだとか。

シカゴにはピザの名店がいくつもありますが、地元の人、観光客、どちらにも人気なのが、「ジョルダーノス ピザ」。シカゴ市内に十数店の店舗を持ちながら、どこも人でごった返しています。

カロリーも高そうで、大和撫子としては、一瞬、躊躇するのですが、でもこれがクリスピーでおいしいんです。トマトの酸味もたまりません。ただ、すぐにお腹がいっぱいになってしまうので、できれば大人数で訪れるのがおすすめです。

ほかにも食べておきたいものはたくさんあります。日本にも上陸を果たした、ポップコーン専門店「ギャレット」の本拠地はシカゴ。いちばん人気は、やはりチーズ味とキャラメル味をミックスした、「シカゴミックス」です。

日本では食べられないフレーバーも販売しているので、ぜひチェックしてみてください。私は今回、食べる機会に恵まれなかったのですが、ケチャップが邪道とされる、シカゴのホットドッグ「シカゴドッグ」もぜひチャレンジしたいところです。そうそう、シカゴはシーフードも有名で、クラムチャウダーとオイスターもおいしいですよ。

■イリノイ州ガリーナで、18世紀のアメリカにタイムスリップ

シカゴ郊外には、ぜひ足を伸ばしたい魅力的な街がたくさんあります。なかでも、大人の女性にぜひおすすめしたいのが、イリノイ州ガリーナ。シカゴから西へ、264キロメートル。車で約2時間半の人気の街です。このガリーナという街、「アメリカのかわいい町」ランキングには必ず名前が挙がるんです!

ガリーナは、市内の建物の約85パーセントが国の歴史的建造物に指定されています。メインストリートには、1850年前後に建てられた、レンガとライムストーンで作られたビクトリア様式の建物がずらり。

その建物が、現在は、レストラン、カフェ、雑貨店、ギャラリーとして利用されています。それでも街並みは当時からほとんど変わっていないのだとか。もはや街全体が史跡、といってもいいかもしれません。19世紀の映画の世界に紛れ込んだかのような、不思議な感覚が味わえます。

ガリーナは、シカゴに住む人々にとっては、あこがれのリゾート別荘地。売りに出されている一軒家の値段を興味本位でチェックしたところ、思わず目をむいてしまいました。

エレファントプロダクション

ガリーナは小さな街ですが、見どころはたくさんあります。50ドル札にも印刷されている、南北戦争の英雄、グラント将軍のゆかりの地ということで、彼が住んだ家も残され、公開されています。

グラント将軍はオハイオ出身。ガリーナで生まれたわけではないですが、南北戦争を率いる少し前にガリーナに住んでいて、1865年にガリーナに凱旋したことから、街から邸宅を与えられ、1869年に第18代大統領に就任するまでこの地に住んでいました。

手っ取り早くガリーナの街を楽しみたいなら、「ガリーナ トロリー ツアー(Galena Trolley Tours)がおすすめです。1940年代のサンフランシスコスタイルのトロリーもキュートです。

「Vinny Vanucchi's」「フライドグリーントマト」など、おいしいレストランもあれば、メインストリートからは少し離れますが、見学ができるウイスキー蒸溜所もあります。

ドイツ系とアイルランド系の移民が多かったこともあり、アイリッシュ系のパブも充実。ほんの少し車を走らせれば、ゴルフ場やアウトドアを楽しめる国立公園もいくつもあります。

旅のスタイルに応じて、さまざまな過ごし方ができるシカゴ。ぜひ自分の欲望の赴くままに、楽しんでみてください。シカゴ、そして、その郊外の街は、その期待にじゅうぶんに答えてくれるはず。

次回足を運ぶときは、スポーツ観戦をしたり、20世紀を代表する建築家、フランク・ロイド・ライトの自宅兼スタジオを訪ねたりしてみたいと思っています。

取材協力/ミシシッピ・リバー・カントリーUSA

長谷川 あや

フリーランスライター。出版社勤務後、フリーに。食、旅、エンタメなど、ライフスタイル系を中心に、雑誌、ウェブ媒体などに執筆。共著に、『魅惑のミュージカル鑑賞入門』(世界文化社)、『日経エンタテインメント! 大人のディズニーSp...

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