実録! 元彼が「復縁を諦める」瞬間 2/3
「付き合ったきっかけは、彼女から告白されて。そのとき恋人がいなかったのでOKしたけど、家庭的でよく尽くしてくれるし、大きな不満はありませんでした。
ただ、ちょっとLINEの返事が遅れたり、夜電話できなかったりすると、すぐ拗ねるところがあって。俺が同僚と仕事帰りに食事に行くと言うと、『女の人なの?』と変な探りを入れられるのも嫌でした。
依存されるのが窮屈で、結局半年ほど付き合って俺のほうから別れてと言いました。
そのときはせいせいしたけど、時間が経つと俺のためにお弁当作ってくれたりとか、体調を心配してくれたりとか、大事にしてくれていたことが思い出されて……。
俺のほうから別れておいて図々しいけど、思い切って元カノに連絡してみると向こうも歓迎してくれて、とりあえず友達から始めることになりました。
が、4カ月離れている間に少しは彼女も変わったかなと思ったけど、実際は付き合っている頃と何も変化はなくて。
相変わらず電話の相手も気にするし、朝のLINEがないだけで泣かれるし、『ぜんぜん成長していないんだな』と思って、やっぱり復縁はやめようと決めました。
4カ月前に別れたときに『もっと精神的に自立してほしかった』と言ったんだけど、伝わっていなかったのが残念です」(33歳/教員)
どんなに好きでも、別れた原因を元カノが乗り越えていなければ、また付き合いたいとは思えません。
この男性の場合は、「よりを戻したとしてもまた別れるだろうなと思った」ことが、最終的に復縁を諦める結果になりました。
復縁するなら、以前より良いお付き合いをしたいと思うのは当然ですよね。
元カノのほうも復縁を望む気持ちはあったようですが、まったく成長していなければ、結局同じことの繰り返しになります。
そんな未来が見えてしまうと、好きであっても諦めようと決めるのが男性です。
そこに気がつけていれば、新しい未来が待っていたかもしれませんね。
■元カノの不安に付き合うのが疲れた
「彼女のことは好きだったけど、俺が不器用なせいで上手く愛情を伝えることができず、いつも不安にさせていました。
気がつけばお互いに『好き』と言うのを避けるようになっていて、連絡もあまり取らなくなり。
フェードアウトはダメだと思って俺のほうから別れ話をしたけど、やっぱり好きなので諦めることができずにいました。
そんなとき、元カノのほうも俺に未練があるらしいと共通の友人から聞いて、皆で集まったときに話しかけるとすごく喜んでくれたのが嬉しくて……。
改めて連絡を取り合うようになって、『素直になりたいね』とふたりで話したんだけど、彼女のほうが『まだ不安だから』と復縁は保留に。
それからは、なるべく電話もマメにして気持ちを言うようにしました。でも、彼女は一向に前向きな言葉を返してくれなくて。
最初は『ありがとう』と言ってくれていたけど、自分の気持ちは口にしないし、先に俺が『好きだよ』と言っても『わかってる』だけ。こっちが不安になってきました。
2カ月ほどそんな状態が続いて疲れてしまい『もういいよ、諦める』と伝えたら『どうして安心させてくれないの?』と逆ギレ。もう無理と思って着信はすべて拒否しました。
今でも後味の悪い思い出です」(36歳/営業)
上手くいかなかった原因を、ふたりで乗り越えようとするのも理想的な復縁ですよね。
このケースは、最初はお互いに同じ気持ちで復縁を目指したけれど、いつの間にか男性側の負担が大きくなっていました。
「安心させてって言われても、これ以上どうすれば良いかわからない」がこの男性の実感です。
復縁のための努力を一方だけに押し付けても、上手くいきません。
せっかくよりを戻すチャンスがあっても、愛情の出し惜しみをしていては相手が疲れてしまいます。
そして、男性が復縁を諦めたあとでその姿勢を責めても、それは女性にとってより敬遠される結果にしかならないのです。