「面白い文章を書けない」コンプレックスがあるあなたへ【Drまあや】

「面白い文章を書けない」コンプレックスがあるあなたへ【Drまあや】

誰にでもコンプレックスはあるもの。コンプレックスとどう向き合うと良いのか、コンプレックスへのネガティブな気持ちを軽くするにはどうすれば良いのか。Drまあやさんが「コンプレックス」をテーマに書く連載、今回は「文章での伝え方」に焦点を当ててお届けします。


人に自分の意見を伝える、ということは、大変難しいことです。

文章で伝える、というと、感情や状況を数多くの言葉から選んで伝える必要があります。普段使わないような表現や比喩を交えて表現できると、立体的で華やかな文章になるだろうに、と思いながらも、如何せん語彙力や応用力など国語力がなく、満足のいく文章が書けないことが多いので、これがコンプレックスになっていたりします。

読書を多くする方は、自分の好きな作家の表現が好き、とか言い回しが独特で引き込まれる、ということがあると思います。自分が文章を書くときに、好みの表現方法を真似したり、引用したりできるので、面白い文章が書けるのかなぁ、読み手側も飽きずに読んでくれるのかぁ、と羨ましくなります。

■構成の仕方に気を配る

私が今できることとして、気をつけていることは、「構成」です。最初に概要を書き、その後自分の意見や具体例を書き、最後に結論でまとめる、というふうにシンプルに書くようにしています。

ただ、自分に自信のない私は、「言い切り」の表現を選んで、遠回し・曖昧な表現になってしまうことが多いです(小心者で、このご時世、何で炎上するかわからず、叩かれるのが怖い、というのもありますけどね)。

一般の方でもSNSやブログで文章を書く機会が増えているかと思いますが、人に意見を言ったり感情を表に出したりするのが苦手な日本人において、救世主となったのが、「絵文字」や「顔文字」ではないでしょうか。

メールやSNSなどで、感情表現を文章の代わりに簡単に表記できるのです。さらに進化したのが、LINEで使用されているスタンプ機能ですよね。

文章に絵文字などが加わることで、内容がマイルドになり、どのような気分で著者が書いている内容なのか、一目瞭然です。ただ、これらのツールは、あくまでも私的な文章のやりとりのみで、公的記述には使えません。

■言葉、伝え方は変わっていく

言葉は時代とともに変化し、伝え方もそのときどきでツールに合わせて、より使いやすい、理解しやすい方法へ流れていきます。

日本では、流行語など、女子高校生から発信され、それが注目され、違う世代へと広がることも多々あります。最近では、「了解しました」を「り」、「本当ですか?」を「マ」と1文字で返すという究極的な表現が使われているそうです。

このような現象を否定する気もなく、むしろ言葉は変化していくものだ、と思っているのですが、とうとう1文字でやりとりをするのであれば、その先は、どういう伝え方になるのか。非常に興味深いです。

少し余談になりますが、先日手紙をもらいました。それはパソコンで書いてプリントアウトしたものでした。通常、こういう場合に、最後に直筆のサインなどを書くと思うのですが、サインなどはナシ。

最近の若い方々は、手紙を書くことも少なくなり、昔ながらの手紙のマナーなど、私もわかっていないことが多々あるのですが、手紙というのは、たとえ字が汚くでも、直筆の方が心がこもっているように思えるし、できればサインが欲しかったなと感じました。こういうことも、文章で伝えるときに、大事なことなんだ、と改めて感じるエピソードだったんです。

結論として、伝えたいことを一般的な構成やマナーを守って、シンプルに書いていくと、伝えたい最低限のことは伝わるのではないか、と考えます。いろんな手法で書いている作家の文章に触れて、もっと深い文章が書けるようになれたらいいなぁ、と思います。

どうでしょう、伝わっていますか?

この記事のライター

脳外科医兼デザイナー/1975年東京生まれ・岩手県北上市育ち 岩手医科大学医学部卒業後、慶應義塾大学脳神経外科医局入局。2010年ロンドンのCentral Saint Martins に留学し、デザインの勉強する。帰国後、...

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