涙活(るいかつ)とは意識的に泣いて涙をながし、ストレスを発散する方法のひとつである。悲しみや感動からくる涙が効果的とされています。ストレス社会の今、休日には感動できる映画や本、音楽を聴いて涙活をしてストレス発散するのもいいだろう。
涙活から始める心のデトックス【涙活現場レポート】
こんにちは、感涙療法士の吉田英史です。普段は「泣ける動画」をご紹介していますが、今回は実際、現場でどのようなことをやっているのかという、涙活レポートをお届けします。
■泣いてストレス解消の涙活って?
涙活とは、1カ月に2~3分だけでも能動的に涙を流すことによって、心のデトックスを図る活動をいいます。泣くことが睡眠や運動よりもストレス解消に効果的だということが医学的にわかっています。
■先生だって泣いていい!
今回、静岡県教職員組合主催の子どもの未来を考える会という教育講演会で、静岡県の小中学校の先生300人に涙活を体験してもらい、子どもたちと一緒に涙を流すことの大切さを話してきました。
■映像で、感動体験をして涙を流そう!
まずは、動画の鑑賞。
2〜3分の短い感涙動画を見てもらいます。流すテーマは、親子の絆、動物もの、夫婦愛、アスリートの感動シーン、自然の風景などさまざま。参加してくださる皆さんの泣きのツボに少しでもあたるように、多種多様なジャンルの映像を流します。
会場ではここかしこにすすり泣きが。
■泣き言セラピーで、抱えている悩みを吐き出す!
次に、泣き言セラピーというワークショップへ。
涙の形をした紙に、人前では出しにくい泣き言を匿名で書いてもらい、それを涙千箱という箱に入れ、最後に私から泣きの効用に基づいてアドバイスするというものです。
教職員が抱える泣き言(悩み)を吐き出してもらいます。総じて、多かった悩みは、次のようなもの。
【最近、子どもたちの中には、表情などで自分の感情を表現することが苦手な子や、感情を上手くコントロールできない子が増えている。突然切れ出す子たちの対処に困っている】
教育現場でよく出てくる泣き言です。私は、子どもたちと一緒に映画を観て、一緒に泣いてほしいなどの話をしました。
泣くというのは、喜怒哀楽の中で、一番、その人らしさを放出する行為だと思っています。思う存分泣くことが、子どもたちの成長によいと思っています。
■涙が溢れている空間には、やさしさが溢れている
最後に参加者同士で、涙友タイムという交流会を行います。
どの場面で感動して涙を流したのか、なぜ泣いてしまったのかなどの意見交換会。人が泣く場面では、その人の大切にしている価値観が現れます。
多様な価値観があることを知ってもらうこと、人が共感する意味を考えてもらうこと、涙友タイムでは、人が泣くことがどういうことかをみんなで話し合います。
中には自身の体験談を泣きながら話す方も出てきます。
■週1度、涙活のススメ
涙は1粒流しただけで、1週間に渡って、ストレス解消効果が持続します。週に1度、週末の夜に、動画をみて泣く習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
どの動画が泣けるのか、わからないというあなた。私が隔月で、当サイトで、おすすめの泣ける動画をご紹介しています。ぜひご覧ください!