【実践検証】クルーズ船での家族旅行。良かったこと・悪かったこと

【実践検証】クルーズ船での家族旅行。良かったこと・悪かったこと

年末にブラジルに住む家族とマイアミで落ち合い、クリスマスを含む1週間のカリブ海クルーズに行ってきました。下は7歳、上は75歳という年齢差のある全10名みんなが楽しく過ごせるはずだ、と選んだクルーズ船での旅。今回は、実体験を元にその長所と短所を検証します。


■カリブ海クルーズへ

右の「C」のロゴが「コスタ」の船

私たちが選んだクルーズ船は、「コスタ」というイタリアの会社が運営する「コスタ・デリシオーザ」。1130の客室を持つ3000人乗りの船舶で、船内には、プール、レストラン、バー、ディスコ、スパ、映画館、劇場、カジノなどがあります。

12月20日にフロリダ州のエバーグレーズ港を出発し、ナッソー(バハマ)、グランド・ターク島(タークス・カイコス諸島)、アンバーコーブ(ドミニカ共和国)、キーウェスト(フロリダ州)を1週間かけて周遊の後、12月27日に同港に戻りました(下船しない移動だけの日は、2日ありました)。

乗船していたのは、イタリア人、ドイツ人、ブラジル人、アメリカ人が多かったでしょうか。アジア系の姿はかなり少なかった印象です。

■気になるクルーズ船のお部屋

満足度★★★★★

クルーズの最大の利点は、移動と宿泊が同じ場所だということ。乗り込んでしまえば、荷物をまとめたり、チェックアウトしたりする必要はなく、まるまる1週間、同じ部屋にいながら次の都市へと向かうことができます。

私たち4人家族で1部屋を利用しましたが、狭いという印象はありません。子どもがそれぞれ2段ベッドを利用したので、ツインのホテルの部屋などよりも快適に過ごすことができました。

船室内は基本的に静かで、特別揺れることもなく、客室のサービス担当の方も親切で行き届いていました。空調、水まわり、収納も問題ありません。部屋に関しては、期待以上です。

ちなみに、海の見える部屋を予約していたはずなのに、船側の手違いで窓もない部屋に……ということで、全メンバーに飲み放題パッケージが進呈されました。船内では、飲料水までかなりの値段になるので、今となっては良かった気がしています。

■クルーズ船での食事

満足度★★★☆☆

食事は、朝昼夜のビュッフェと夜のレストランでのコース料理がパッケージに含まれていました。

ビュッフェは好きな時間に食べることができますが、コース料理の方は、夜の6時半開始か9時開始のいずれかを選び、滞在中、その時間にレストランへ行く必要があります。

イタリアの客船だったので、レストランでは、毎晩イタリア各地の料理がアペタイザーからデザートまで、赤白ワインと共に提供されました。中でもパスタ類は美味しかったです。また、クリスマスのスペシャルディナーは特に豪華で、スプマンテやロブスター、パネットーネやパンドーロをはじめとするホリデーデザートが何皿も何皿も出てきました。

けれども、正直、毎晩イタリア料理だと、飽きてしまうのも事実です。
また、寄港した国々でも、夜には再出発のため船に戻っていなければいけないので、現地の食事をあまり楽しめない点も残念でした。

各客船や食へのこだわり度合いにもよるかと思いますが、クルーズでの食事は、お得で豪華とはいえ、1週間以上になると辛い気がします。

■クルーズ船上でのエンターテイメント

満足度★★☆☆☆

船では、子どもからシニアまでが楽しめる企画がさまざま用意されています。実際、7歳、9歳、14歳の子どもたちは、プールやテーブル・フットボールなどで遊びまわり、ご機嫌でした。また、クリスマスにはサンタクロースがプレゼントを渡すというイベントもありました。

基本、船の外には行けないので、子どもたちだけで船内を動き回ってもそれほど心配がないのは助かります。加えて世界各国の子どもたちとの交流もプラス要素になるかもしれません。例えば、ブラジル人の14歳の甥っ子は、ドイツ人の少年と連絡先を交換するほど仲良くなっていました。

ただ、スタッフが子どもを見るキッズクラブは、スタート時間が夜10時頃からと遅いため、なかなか参加させることはできませんでした。

また、あまりアクティブではないシニア層も、部屋で休んだり、カフェでおしゃべりしたり、お洒落をしてディナーに行ったり、ゲームをしたり、記念写真を撮影したり……と、楽しく、退屈せずに過ごせていたようです。

問題なのは、私たちくらいの年代の大人でしょうか。人が多いので、プールやジムは入る気にならない、カジノやソーシャルダンスの趣味もない、映画のセレクションもイマイチで待ち時間も長い……ともなると、結局、プールサイドで酒を飲みながら、おしゃべりする以外、あまりすることがありません。

気の合う友人とならまた違うかもしれませんが、夫家族との旅行です。しかも老人客の多いクルーズ船。救護施設は充実しているものの、重体の患者さんが出たため前の港に引き返す、というスケジュール変更が2度ありました。

飲み放題に乗じてダラダラするのもしばらくなら悪くないのですが、なんせ長すぎました。後半は、私の中では、「海上でゆっくり過ごすのもいいわね〜」と言うより、「海に囲まれてどこにも行けない。閉じ込められた」感が勝ってしまっていたのでした。

■寄港先での楽しみ

満足度★★★☆☆

カリブ海の島々に立ち寄るのは楽しみにしていたことです。快適に寝ている間に、次の国に移動しているなんて、素晴らしい! と。

けれど、先述のスケジュール変更や、下船が混み合うこともあり、実際、寄港地で過ごす時間は限られてしまいました。バスツアーのようなことはないものの、時間が短いので、それほどの自由が効きません。

客船が提供するツアーに参加すれば、最も効率的にアクティビティを楽しめますが、かなり割高になっています。次にゆっくり来るところを選ぶためにさらりと見る、程度の気持ちでいた方がいいかもしれません。

とはいえ、寄港した場所はどこも本当に素晴らしかったのも事実です。イルカと泳いだり、ヨットで天国のようなビーチに行ったり、シュノーケルで約2キロという海の中の崖の淵に近づいたり、前回ご紹介したヘミングウェイ邸宅を訪れたり……。

寄港先でのアクティビティに興味のないシニア組は、船に残ったり、別の観光ツアーに参加したりと、それぞれの好みやニーズに合った過ごし方ができるのもいいことでした。

■まとめ

全体の満足度: ★★★☆☆

まとめると利点は、
1. 食事、宿泊、移動が、個別に手配するより安いこと
2. バスや車、飛行機と違い、移動中も動き回って楽しめること
3. 身体が不自由でも、無理なく諸外国を訪れられること
4. 参加者がそれぞれのペースで行動できること

難点は、
1. スケジュール変更に全員が従うしかないこと
2. 自由時間も船以外の場所へ出かけられないこと
3. 船内が混み合っていること
4. パッケージに含まれていないものが割高であること

といったところでしょうか。

利点も当然あるのですが、期待が大きすぎたのかも知れません。私は、正直この長さのクルーズは当分遠慮したいです。皆さんはどう感じましたか? 参考になれば嬉しいです。

この記事のライター

フリーライター。アメリカで出会ったブラジル人の夫と、リオデジャネイロ、レシフェ、東京、サンパウロを経て、2014年末よりポートランドへ移住。現在は、フリーライターとして現地情報を日本メディアに提供。得意分野は、カルチャー、ラ...

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