覚えて損なし! 女性でもできる「護身術」を習いに行ってみた【新世界を嗜む】

覚えて損なし! 女性でもできる「護身術」を習いに行ってみた【新世界を嗜む】

最近は物騒な事件が増え、女性でも自分の身は自分のみで守る必要がある時代となりました。「護身術」を身に着けて強くなりたい! というわけで今回は、女性でも簡単にできる護身術を学びに行きました。


今回お話を聞きに行ったのは、武術研究科の長野峻也(ながの・しゅんや)さん。

人気番組『マツコの知らない世界』にも出演した、護身術のスペシャリスト。「今こそ、女性が護身術を身に着けるとき!」と熱く語る長野さん。その理由は、治安の悪化にあるのだとか。

「通り魔、ストーカー、猟奇殺人などに巻き込まれる人の事件は連日のように報道されており、身体的弱者が狙われる事例が激増しています。残念なことに、痴漢や性的曇行の対象になりやすいのは圧倒的に女性。備えとして知識や技術を学んでおくことは、今後重要性を増すと考えます」(長野さん)

さらに長野さんは、痴漢被害に遭いやすい女性には、特徴があるといいます。

「犯人が狙うのは、小柄でおとなしそうな女性。背中を丸めて歩いている人も、弱そうに見えるので要注意です。逆に、気が強そうな女性は避けるようです。電車の中では、胸を張って堂々と、強い女性のオーラを発していると、痴漢されずに済むはず」(長野さん)

■もし危険な目に遭ったら? 身の回りの物で身を防ぐ方法

護身術は難しいものでもなく、ポイントを押さえれば、力のない女性でも十分に打撃を与えられるそうです。

「もっとも警戒すべきなのは、刃物など武器を持った者に襲われることです。もしこのような事態に陥ったら、素手で立ち向かうのではなく、身近な物を武器にすることをおすすめします。身近なものを手当たり次第に投げ付ける。それだけでも効果的です」と話してくれました。

実際に、女性の持ち物で役に立つものを教えてもらいました。筆者も挑戦です!

極意その1.ハンドバッグを投げつけたり、盾にする

ナイフで襲われたら、バッグを盾にしましょう。投げつけるのも十分な攻撃になります。

エイッ!

「危機的な状況ですから、容赦なく相手の急所を狙ってください。相手が男なら股間を蹴り上げるとか」(長野さん)

というわけで、

えいやっ!

と、遠慮しつつも急所を狙う練習。急所は股間の他に、目元や喉元にもあるそうです。急所を狙うのは勇気がいりますが、危機的状況ですから、気合を入れて打撃を与えましょう。

極意その2.傘の先を相手に向けて距離を取るべし

続いて役に立つものは傘。剣道のように振りかぶってしまえば、胴がガラ空きになり不利に。そうではなく、傘の先を相手のお腹の先に向けるだけで、相手は近づくことはできません。

また、刃物をもって近づいてきた場合、刃物を持った手首の甲側を傘で押さえつければ、相手の腕が動かなくなります。

赤い矢印の方向に力をかけます。

「ここを押さえられると、前に向かって腕を動かせなくなります。体はこういう仕組みなので、力もほとんどいりません。護身術は、こういった体の仕組みを知識として持っておくといいですよ」(長野さん)

極意その3.相手が近づいてきたら、肘で相手の顎を突き上げる

何も武器がないというときは、手を使うのが効果的。手のひらで顔面を叩いて、そのまま指を曲げて、目をひっかくだけでも相手の戦闘意欲をそぐことができます。

凶悪な相手に襲われて危ない時は、肘を鋭角に曲げて、相手の顎を下から突き上げてください。肘の打撃法はタイの「ムエタイ」や中国の「八極拳」などで多用される最強の必殺技です。

そりゃっ!

筆者、この辺からワクワクと楽しくなってきました。

極意その4.肘で相手の肋骨を突く

女性の肘は小さく鋭いので、大きな武器になります。顎ではなく、肋骨に打撃を与えるのもいいでしょう。狙うところは骨と骨の間。肘を刺すイメージで、打撃を与えましょう。

エイシャーッ!

我ながら、気迫があふれてきました(笑)。

極意その5.二段攻撃! ナイフを払って、手の甲で顔を打つ

続いては応用編。向かってくるナイフを手で払い、その後打撃を与えるという二段攻撃です。

ナイフで向かってきた相手の手首を、外側から添えるように手を持っきます(※このとき、左右が逆にならないように注意!)

そのままパシッと手を払いのけます。軽い力でOKです。

払いのけた手の甲で、そのまま相手の顔面を打ちます。

見事に決まった!

長野さんを相手に、ノリノリの筆者。かなり強くなったような気がします! 護身術って楽しい!

■護身術として効果的な武道・格闘技を習おう

こういった護身術の簡単な知識を持っておいても良いですし、本格的に武道や格闘技を習い事にするのも良いでしょう。今回は、女性におすすめの護身術についても長野さんに伺いました。

・合気道
重心のバランスを崩したり、関節と骨格を利用して相手を制する武道。試合がないので殺伐とした感じが少なく、初心者向き。転んだ時に怪我しない受け身の練習もできます。

・少林寺拳法
合気道に空手を組み合わせたような格闘技。投げ技や逆捕りだけでなく、突き、蹴りを鍛えたい方にもおすすめです。

・キックボクシング&ボクシング
エクササイズとして愛好する女性も急増中。本格的なパンチとキックで闘争本能も磨かれ、美容効果も高いです。実際にサンドバッグを打って訓練することで自信もつきます。

力のない女性でも、知識さえあれば、自分の身を守れることを知りました。筆者のように運動神経が乏しい女性でも、大丈夫なはず。いざというときに身を守れるように、護身術を身に着けておきましょう!

この記事のライター

あずま・かなこ。1983年生まれ。元女性サイト編集長のコラムニスト。テレビ・ラジオ出演多数。著書に「100倍クリックされる超Webライティング実践テク60」(パルコ出版)。趣味は鉄道一人旅。

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