ビーツ、デーツシュガー、モリンガ。年末年始にきれいになる“食べる美容”
お菓子メーカーに勤める筆者と「間食」について考える全10回の連載。今回はビーツ、デーツシュガー、モリンガという3つのビューティ食材をご紹介。年末年始の疲れのたまりやすい時期こそ”食”で自分を癒し、元気になって、体の内側からも共にきれいになりましょう!
2017年にがんばった皆さん、今年の疲れは今年のうちにリセットしてしまいましょう!
年末から年始にかけての食事に取り入れてみていただきたい食材をお伝えします。
ビーツ:「食べる輸血」と呼ばれ、鉄分豊富!
真っ赤な見た目が印象的な「ビーツ」は、ホウレン草と同じアカザ科でサトウダイコンの仲間です。
ビーツは”食べる輸血”と言われるほど、女性に不可欠なリンやナトリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、カリウムが豊富。
さらに、ビタミンAやビタミンC、ナイアシン、ビオチン、そして食物繊維も豊富に含まれているため、免疫力を高め、整腸作用、便秘解消、貧血予防などの効果も期待できます。
とても硬い野菜なのでしっかりと火を通してください。
柔らかくなるまで煮た後、ミキサーにかけてピューレにし、冷やした後で豆乳などを少し加え、鮮やかなピンク色のスープとして楽しむのが、年末の疲れた体におすすめです!
モリンガ:別名はミラクルツリー(奇跡の木)!?
モリンガは、北インドが原産の「ワサビノキ科」に属する植物です。葉っぱ・花・種・茎・根っこ・サヤまで、ほとんどが食べられるため、別名「ミラクルツリー(奇跡の木)」とも呼ばれます。
研究者たちからは「地球上に存在する植物の中で最も栄養価が高い植物」と言われるほど、栄養が豊富に含まれています。便秘解消やダイエットなど、体のあらゆるお悩みで頼れる、万能薬のような植物です。
粉末パウダーやお茶などが市販され、スムージーにして楽しむ方も増えています(体内の働きを活性化するため、ホットで飲んだ方がより良いとも言われます)。
しかし、排便などで実感を得やすいモリンガだからこそ、飲みすぎには注意が必要です(多くても1日2〜3杯までが適量)。
また、妊婦さん・高血糖症の方などは、強く効くことがあるため、製品ごとの用法・用量をよく守り正しくお飲みください。
デーツシュガー:神の与えた食物?
写真は、デーツシュガーになる前の”デーツ”です。
近年、健康・美容効果を求める女性たちから人気が高まっている「デーツシュガー」。
デーツシュガーに含まれる”デーツ”とは、中近東で採れる「なつめやし」の実です。約400種類の品種があり、食感や味もさまざま。
デーツは、紀元前数千年も前から灼熱の地域で暮らす人々の健康を支えてきました。中近東では、妊婦は必ず1日1粒のデーツを食べるよう医師から指導される国もあります。古来から女性の美容・健康面を支えるドライフルーツであったことが伝わってきますよね。
デーツには
1.整腸作用
含まれるマグネシウムは体内の水分を腸に集めて、宿便を促す働きがあるとされています。食物繊維(ドライフルーツの中では、デーツがダントツでナンバーワン!)も豊富なので便通がよくなるとされています。
2.貧血改善
血中のヘモグロビンを増やす効果を持つとされる鉄分が豊富に含まれています。月経で血液が失われる女性は積極的に摂りたいもの。
3.免疫力向上
亜鉛には免疫細胞を活性化する働きがあり、さまざまな病気に対する免疫がアップするとされています。アトピーや喘息、花粉症といったアレルギーの抑制にも効果があると言われています。
4.しみ・しわ予防
カロチンには美肌効果もあるほか、有害な活性酸素などを分解する効果があります。また、ビタミンB1には皮膚や粘膜の健康維持に対する効果があるとされます。カロチン・ビタミンB1は女性の大敵であるしみ・しわ・たるみの予防効果を促してくれます。
今回、ビーツとモリンガ、デーツシュガーを紹介しました。
それぞれ面倒な処理なども必要なく、ビーツは蒸すだけ、モリンガはパウダー状のものが多いのでかけるだけ、デーツシュガーもヨーグルトなどにかけるだけ、という風に、食卓で気軽に取り入れやすいものばかり。
年末年始に食べてみてくださいね!