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アンテナショップ探訪「北海道編」<前編>

広さ約7万8千平方キロメートルと、都道府県のなかで最も広い面積を誇る北海道。デパートなどで開催される「北海道物産展」が大盛況を見せているように、広大な大地と豊かな自然からもたらされる産物の数々は、多くの人を魅了し続けています。

アンテナショップ探訪「北海道編」<前編>

今回は、有楽町にある北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」にお邪魔してきました。

そこには、高校3年間を函館で過ごした筆者も知らなかった名産品がどっさり! 早速ご紹介していきましょう。

■まずは王道の北海道名産品から

──お店に入って真っ先に目についたのが「五勝手屋羊羹(ごかってやようかん)」(ミニ丸羊羹65g/税込206円、丸羊羹103g/税込270円)です。下からようかんを押し上げて、糸で切りながらいただくんですよね。このレトロなパッケージも懐かしい! 当時は、体重増加のことは一切気にせず、夢中でほおばったものです。

「一般的なようかんは小豆(あずき)を使いますが、この五勝手屋羊羹は北海道産の金時豆を使用しているので、濃厚ながら後を引くさっぱりとした味わいが人気です。値段が手ごろなこともあり、会社や近所の方に配るからと大量に買っていかれるお客様が多いですね」(副店長・高島さん)

──もう国内ではすっかりおなじみになりましたが、この「松尾ジンギスカン」(400g/税込1061円)も北海道民の味といえましょう。あの羊肉独特の香りと、野菜を焼く香り、そしてタレの甘くスパイシーな香りは今も鼻腔の奥に残っています……!

北海道のアンテナショップ

「ジンギスカンは一般のスーパーではあまり見かけないので、わざわざ当店まで買いに来る方も少なくありません。

ところで、ジンギスカン鍋はなぜ中央部分が盛り上がっているか、ご存じですか? これは、鍋周囲にある溝で野菜を焼き、山の部分で肉を焼き、肉から流れ出た汁とタレを野菜と絡めながら食べるためです。シメは、肉と野菜からしみ出たうまみたっぷりの汁でうどんを煮込んでいただきます。たまりませんね。

フライパンやホットプレートでもジンギスカンは作れますが、やはりジンギスカン鍋で食べるのが一番おいしいと思います。当店では簡易のジンギスカン鍋(税込251円)も販売していますので、ぜひお試しください」

北海道のアンテナショップ

──あぁ、胃腸の活動が活発になってきました……。ところで副店長、あそこのコーナーはお客さんがひっきりなしに商品を手に取っていきますね。一体、何が置いてあるのですか?

「『ビタミンカステーラ』(1個/税込98円)です。北海道民のソウルフードといっても過言ではなく、入荷しても入荷してもしょっちゅう品切れになるほどの人気商品です。一般のカステラより水分が少なくパサパサしているので、牛乳と一緒に食べる人が多いようですよ」

──ビタミンカステーラは、大正6年に旭川で創業した高橋製菓の銘菓。食料不足のため、子どもたちに安価で栄養価の高いものを……ということで作られたそうです。

一般のカステラより小麦の量が多く、卵と砂糖の量が少ないため水分が少なく、日持ちするのが特長とのこと。商品名に「ビタミン」がついているのは、ビタミンB1とB2が入っているからだそう。優しい甘さと変わらない素朴な味わいが、ロングセラーの理由でしょう。

■「北海道どさんこプラザ」で、ぜひ手に取ってほしい3点

──副店長が読者の方々におすすめしたい商品はどれですか?

「そうですねぇ……『ななえりんごわいんスパークリング』(500ml/税込1253円)はフルーティで女性におすすめだし、『リボンナポリン』(450ml/152円)は北海道民のソウルドリンクではずせないし、『雪どけチーズケーキ』(1個/税込1401円、1/8カット/税込270円)も……」

──副店長の独断と偏見で結構ですよ(笑)。

北海道のアンテナショップ

「じゃあ、まず『メディスンマン チキンスープカレー』(税込864円)を。札幌の中島公園近くにある、スープカレー専門店のチキンスープカレーです。

メディスンマンは、『ミシュランガイド2017特別版』にも掲載されており、ランチタイムは必ず行列ができているほどの人気カレー店。

HOTスパイス付きで辛さが調節できるので、小さなお子さんから辛いもの好きな方までおいしく召し上がれます。お好みでフライしたピーマンやナス、じゃがいもをトッピングすると、同店の味に近くなりますよ」

──辛いものが大好物な筆者としては、隅に置けません。取材後に買わなくては! そうそう、北海道といえば、やはり広大な牧場。牧場といえば乳製品。というわけで、チーズなどでおすすめはありますか?

北海道のアンテナショップ

「チーズもおすすめはたくさんあるのですが……特に女性に人気があるのは、ファットリアビオ北海道の『イタリア職人がつくるカチョカヴァロ』(500g/税込2970円)。

イタリア南部出身のチーズマスターが作り出すチーズは、ミルキーでコクが深く、一度食べたら忘れられない味。お値段はそれなりにしますが、実食の価値あり、ですよ!」

──ユニークなひょうたん型チーズ、カチョカヴァロ。近年、じわじわと人気が広まりつつあります。スライスしてピッツアに乗せても美味。バジルやトマトと一緒にスキレットで焼いても美味。フライパンにオリーブオイルを熱し、焼いてそのまま食べても美味! 表面はパリッと、中はとろとろ・モチモチの食感は、ほかのチーズでは味わえないおいしさ。クリスマスやお祝いの席におすすめです!

「あとは、佐藤水産さんの『鮭ルイベ漬』(160g/税込1080円)かな。『ルイベ』とはアイヌ語で、『ル』は『溶ける』、『イベ』は『食べ物』という意味。凍らせた刺身用の生鮭を、溶かして食べることが語源のようです。

新鮮な鮭の刺身といくらを特製のしょう油で漬け込んであり、酒の肴(さかな)には最高ですし、ご飯と食べればはしが止まらなくなります。また、お茶漬けにしてもおいしいんですよ」

──生鮭のツルンとした舌ざわりと、いくらのプチっとはじけてトロリと流れ出るうまみ……湯気の立つ炊き立てのお米と一緒に口に運べば、脳幹がしびれる勢いで幸福感が味わえることでしょう。もう、お店ごと買い取りたくなってきました……。

■取材班・Aが絶賛する商品とは?

──ここで、取材班・Aがどうしてもおすすめしたい商品があるそうです。

「私は、この『ハッカ油』(スプレー10ml/税込1080円)がとても重宝しておりまして。知人からおみやげにいただいて以来、本当に万能なので、ずっと使い続けています。

ハンカチやおしぼりに垂らすと、使うたびにまたスーッとした爽快な気分が味わえます。暑い季節には特におすすめですね。

お湯を張った浴槽に数滴たらせば、ハッカ湯のでき上がり。蒸気に含まれるハッカを深く吸い込むほどにいやされ、気持ちが落ち着いた状態で心地よく眠れます。

さらに、紅茶に入れてもおいしいんですよ! 馥郁(ふくいく)とした紅茶の香りとハッカの香りは、名コンビネーション。永遠に香りを楽しみ続けていたいほど、心穏やかになる香りです」(取材班・A)

──実は筆者も、旦那さんの転勤で台湾に渡った友人がおみやげでくれた「白花油」の効力に舌を巻いた経験があり、ハーブの中でもハッカは一目置いた存在。

そんなハッカは、北海道・北見の名産品。「北海道どさんこプラザ」には、スプレータイプからボトルタイプのものまでさまざまなハッカオイルを取り揃えています。ご興味のある方は、ぜひ!



広い北海道の、数ある名産の品々を、ここですべて紹介するのは絶対無理と察した取材班。

次回もまた「北海道どさんこプラザ」の紹介をさせていただきます。次回は副店長選りすぐりの商品3点を取り上げます!

また、この「北海道どさんこプラザ」の壮絶なる(?)舞台裏も暴露します。どうぞお楽しみに!

■取材班からのひと言

佐藤水産は、「鮭のアヒージョ」や「たらこ」など、美味しい商品がたくさんあります。

「北海道どさんこプラザ」でたまに開催される販売会では、「鮭ルイベ漬」以外の商品も購入できるので、ぜひ覗いてみてください。その他、北海道出身の友人曰く、鵡川(むかわ)町のシシャモは、一度食べたら、ほかを食べられなくなる美味しさだとか!? 

今回は、持ち帰る時間の都合上、冷凍品を購入できなかったので、次回はチャレンジしたいです。ちなみに、友人のおすすめは「オス」だそうです。

最後に、ハッカ油は精製水90mlに対し、ハッカ油を約2~3ml、無水エタノール約10mlといった割合で作られています。とても重宝するアイテムですが、小さなお子さまや肌の弱い方は、肌にハッカ油が直接付着すると、かぶれる恐れがあります。ご注意ください。

■北海道どさんこプラザ 有楽町店 店舗情報

http://www.dosanko-plaza.jp/
東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館1階

<アクセス>
JR山手線有楽町駅徒歩1分
地下鉄東京メトロ有楽町線有楽町駅3分

<営業時間>
10:00~20:00(年中無休/年末年始を除く)

<問合せ>
03-5224-3800

※商品の発送について
ヤマト運輸にて発送可能。
電話でご依頼の場合は、代引きでの発送となります。
一部、発送ができない商品もあります。

※贈答用の対応について
簡易的な包装であれば、対応可能。各種熨斗も対応可能。

※ベビーカーが入店できるスペースの有無
スペースは狭いものの入店OK。

アンテナショップ取材班

DRESSで連載中のメンバーが、日本各地の美味しい食べ物や、その地方でしか手に入らない名産品を探しに都内にある各地のアンテナショップを取材。ショップからのオススメ商品や、取材班が気に入ってしまった商品を紹介していきます。 ...

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