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ピープロテインにソルガム、キャロブ。今食べてるものと「代替」して健康に、きれいに

お菓子メーカーに勤める筆者と「間食」について考える全10回の連載。7回目は、スーパーフードとは少し違う、今までの生活に使っていた食材をチェンジすることで注目されるお菓子の材料をご紹介します。

ピープロテインにソルガム、キャロブ。今食べてるものと「代替」して健康に、きれいに

オーガニックやグルテンフリーなど、健康そして体の内からきれいになる美容への注目や関心は高まる一方。

今回は、次世代の食トレンドとして注目される、「日頃食べているものを少しチェンジする="alternative(オルタナティブ)=代替する」ことで、健康にきれいになれる効果が期待できる食材をご紹介します。

日本で昔から食べられていたものが、形を変えて海外でブームになっていたり、ニーズが高まっていたりするケースも多く、今後の展開に注目です!

”小麦”の代わりになる”ソルガム”

”ソルガム”は、イネ科の穀物で、日本で古くから知られている”きび”の一種です。

カルシウムが白米の約2倍、鉄分は白米の約4倍、食物繊維が小麦の約2倍など、栄養素が豊富に含まれています。

雑穀特有のえぐみがなく、ほぼ無味無臭のため、欧米では料理やお菓子作りなどに幅広く活用されています。

乾燥や多湿にも強く過酷な土地でも栽培可能で、少ない水で育ち、害虫や病気にも強いため、農薬の使用を減らせる環境に優しい作物です。

”たんぱく質”の代わりになる”ピープロテイン”

ピーとは、”エンドウ豆”のことです。

ピープロテインは欧米でソイ(大豆)プロテインに代わる植物性のプロテインとして、ヘンプ(麻の実)プロテイン、ライス(玄米)プロテインなどと並んで、幅広く普及しています。

エンドウ豆にはビタミン/ミネラル/たんぱく質/食物繊維などの栄養成分が豊富に、バランスよく含まれていることは以前から知られていました。

また、エンドウ豆の特徴でもある黄緑色はカロテンという成分(にんじんの赤色やパプリカの黄色など)を含むためで、活性酸素(ストレスやカラダのさびつきなど)を抑える効果があると言われます。

つまり、エンドウ豆に含まれる”カロテン”には、動脈硬化や生活習慣病を防ぎ、健康を維持する効果が期待できるのです。

また、エンドウ豆の健康効果は生活習慣の予防だけではなく、疲労回復や美肌の維持、筋力維持などの効果も期待できると言われています。

そんな健康効果を元に、アメリカで作り始められたのが「ピープロテイン(エンドウ豆プロテイン)です。

プロテインというと、ソイやホエイが一般的ですが、欧米では、ホルモンバランスの乱れやプリン体の過剰摂取を避ける目的で大豆(ソイ)フリーの商品が増えています。

ホエイ/カゼインプロテインも含まれる乳製品不耐症の方の増加や牛乳貧血(=多量のカルシウムを一気に取り入れることで、亜鉛や鉄分が体に取り入れにくくなる)が起こることが危惧されているため、代替品としての”ピープロテイン”に一層注目が集まっているのです。

”チョコレート”の代わりになる”キャロブ”

写真奥にある”キャロブ”。”キャロブ”とは”いなご豆”のことで、日本では古くから使われてきた食材のひとつです。

見た目は”茶色い豆”ですが、粉末にして固めると、本当にチョコレートの味になるんです!

キャロブにはこんな特長があります。
・食物繊維、鉄分、カルシウム、ビタミンなどが多く含まれている
・カフェインなどの刺激物質が含まれない
・はじめからキャロブに甘みがあるため、糖分をあまり使わなくても良い

妊婦さんや子どもも安心して食べることができ、糖分が控えめなので、カロリーもチョコレートより低くなるなど、嬉しいことづくめ。

キャロブの粉末パウダーやキャロブを固めてバーのようにしたものなどが、少しずつ販売され始めてもいます。

ピープロテインにソルガム、キャロブ……聞き馴染みのないものが多かったと思いますが、市販品でも少しずつ増えてきています。

筆者個人としては、一過性のブームで終わるのではなく、普遍的に使われていく材料として、これから普及したらいいなと願っています。どれも自信を持っておすすめできるものばかりです。

見つけたら一度試してみてくださいね。

地曵美乃里/じびきみのり

千葉県生まれ/人材広告会社→現在スタートアップ2社目(メディア・食品)勤務中です。/趣味は読書・ヨガ(RYT200取得)・美味しいものめぐり。

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