エラ張り・大顔の悩みには「咬筋ほぐし」でアプローチ
エラ張りや大顔の悩みがあるなら「咬筋ほぐし」をするのがおすすめです。物を食べるときなどに使う咀嚼筋のひとつ「咬筋」は、普段から誰もが当たり前に使っている筋肉です。しかし、この筋肉が発達しすぎると、エラ張りが気になるようになるだけでなく、健康面でも悪影響が。今回は「咬筋ほぐし」の方法をお伝えします。

私のサロンに「小顔になりたい」と来店くださるお客様の多くは、施術をしていると「顔が凝っているな」と感じます。
顔のコリはむくみやくすみ、毛穴の開きにもつながり、顔の大きさやバランスまでも左右してしまう。その中でも特に「咬筋」が発達している方は、慢性的な顔のコリに悩まされています。
前回のコラム、「大顔、エラ張り……小顔になれない理由は『咬筋の発達』」でもお伝えしたように、咬筋が発達すると、美容面にも健康面にも良いことはありません。今回は、毎日の習慣にしていただきたい「咬筋のほぐし方」をお伝えします。
「大顔、エラ張り……小顔になれない理由は『咬筋の発達』」
■咬筋が発達するとどうなる?
・エラが張る
・頬骨が目立つ
・顔が大きく見える
・ほうれい線ができる
・頬がコケて見える
・首が太く短くなる
・顔が凝り、くすみや肌トラブルの原因に
・肩首の凝り・頭痛に悩まされる
・疲れが取れない
咬筋が発達しすぎるのを防ぐためには、3つの筋肉へのアプローチが必要です。
■エラ張りを解消! 咬筋の発達を防ぐ、3つの筋肉へのアプローチ
咬筋の発達を解消し、エラ張りを和らげるには、咬筋だけをほぐせばいい、というわけではありません。
側頭筋・咬筋・胸鎖乳突筋の3つの筋肉にアプローチするのが必要です。この3つの筋肉は、それぞれの働きが密接に関わっています。
例えば、首の筋肉「胸鎖乳突筋」が収縮すると、食いしばりなどの咬筋の発達につながります。また、咀嚼するときに、こめかみあたりに手を置いてみてください。一緒に耳の上辺りの筋肉が動くのを感じます。
デスクワークなどの前傾姿勢・猫背などで肩凝り・首凝りがある方は、無意識のうちに食いしばり、結果、頭痛や眼精疲労に悩まされることが多いのです。
胸鎖乳突筋をほぐす
首を横にひねったときに出てくる「胸鎖乳突筋」。
この筋肉が収縮して硬くなると、首が太く短くなり、顔が大きく見えてしまいます。以前コラムでもご紹介した首筋トレーニングで、まずはこの筋肉を伸ばして緩めることが大切です。
顎体操
エラの部分に手を当て、下顎を左右にゆっくり優しくスライドさせます(×10往復)。
下顎だけ前に突き出し元に戻す(×10回)。
このとき一緒に首を動かさないよう気をつけて。