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「福岡移住」を叶えるLCCとその魅力

福岡に移住する人が増えており、その理由の1つにLCC(ローコストキャリア)の登場で移動のコストが大幅に下がったことが挙げられます。安藤 美冬(あんどう みふゆ)さんの連載、第13弾は「移住」について。「移住」「二拠点生活」がリタイア後の楽しみになるという話は、少し古い考え方なのかもしれませんね。

「福岡移住」を叶えるLCCとその魅力

※こちらは2014年05月26日に更新された記事です。

こんにちは。ただいま私は福岡にいます。

数年前に訪れて以来、すっかりハマった『ウィズ ザ スタイル福岡』にて、のんびりとくつろぎながらこの原稿を書いています。

念願の黒い機体・スターフライヤーに乗って北九州に上陸したのが昨日。小倉で新鮮な寿司を食べたり、門司港でレトロなカフェで読書をしたり名物「焼きカレー」をいただきながら、2日目の今日を博多で迎えています。

博多では、面白い活動をしている人たちが大集合しました。

元音楽プロデューサーで現在はニュージーランドでアウトドアライフを送る四角大輔さん、18歳にしてWeb起業、FM福岡パーソナリティー、音楽ライブの演出などで活躍する福岡在住の吉田拓巳くんと連絡を取り合って、福岡に仕事や遊びに来ていた人たちが総勢10名以上集まってランチ会を。

「農家をかっこよくする!」をコンセプトに「とかちデザインファームプロジェクト」を展開する長岡淳一さんもたまたま北海道から福岡を訪れているということで合流。

ここ最近、周囲が俄然、「福岡がアツい!」と盛り上がっています。

日本で最も若い首長のひとりである高島福岡市長は、福岡市公衆無線LANサービス「Fukuoka City Wi-Fi」を他県に先駆けてサービス開始。

名前とメールアドレスを登録する比較的簡単な手続きで、市内のあちこちでWi-Fiが使えるようになりました。

あるいは、“ノマドライフ”の大先輩である本田直之さんは著書の中で、アジアの玄関口としての立地や、都心から空港も海も山も近いコンパクトシティとしての優秀さを例に挙げながら、福岡の可能性を絶賛しています。

福岡

■福岡に移住する人が増えた理由

実は福岡は、毎年、他県からの移住者が増えている都市のひとつなのです。

今日のランチでは、半年前に東京から福岡に移住した起業家カズワタベさんが同席されていたので、ちょっと話を聞いてみました。東京と同じ家賃を払えば2倍以上の広さの家に住めて、雨の日以外はどこでも自転車で動けるほどよい福岡のコンパクトさが魅力だそうなのですが、決定打のひとつが「移動コスト」でした。

カズワタベさんは、東京を離れる際に移住先としてはじめに「沖縄、福岡、京都」を視野に入れていたそうです。沖縄はもう少し仕事が落ち着いてからでもいいなと思い直し、残るは2択。そこで決め手になったのは、「LCC(ローコストキャリア)」の存在でした。

ここ数年で日本にも本格参入しているLCCとは、サービスを最小に抑え、経費を削減することで実現した低価格路線のこと。例えば「Jetstar」を見てみると、東京(成田)発福岡行きの航空券が、なんと6000円台から予約できるのです。そうすると、新幹線で往復することが基本の京都と比べても、東京にとって福岡という場所は「移動コスト」が抑えられる土地なわけです。

今では、「バニラ・エア」「Peach」など、国内外を飛ぶLCCを数多く利用できる時代。

「移住」「二拠点生活」がリタイア後の楽しみになる……という話は今は昔。

バリバリ働きながらも好きな場所で好きなように暮らせるライフスタイルを引き続き追求していこうと思います。

だって、せっかく便利で選択肢の多い時代に生まれたんですから。

安藤 美冬

フリーランサー、コラムニスト。1980年生まれ、東京育ち。(株)集英社で広告と書籍の宣伝業務を経て独立。組織に属さないフリーランスとして、ソーシャルメディアでの発信を駆使した肩書や専門領域にとらわ れない独自のワーク&ライフ...

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